📊 半年間ほぼゼロPVだった記事が、買う直前に開かれていた、切るリストに入れていた記事が、実は購入を後押しする1本だった
Lily|AIで個人開発🤖
棚の奥に、半年間ほとんど触れていないフライパンがあったとします。
毎日使うものは手前に出ていて、奥のは存在すら忘れかけています。
ある日、引き出しを整理してそれを取り出したとします。
よく見たら、毎日使っていたものより熱の伝わりが均一で、ずっとおいしく作れるフライパンでした。
Lilyのnoteで、それに近いことが起きていました。
半年間、削除候補リストに入れていた記事の話です。
思いがけない発見というのは、整理しようとした瞬間に出てくるものなんだと、このとき実感しました。
あなたは今、こうなっていませんか?
• アクセスが少ない記事を「いつか削除しようリスト」に入れている • PVを増やせば有料コンテンツも売れると思って、集客記事ばかり改善している • 記事の成果を、PV数やいいね数だけで評価している • 有料コンテンツが売れないのは、まだ集客が足りないせいだと思っている
先に結論を言います。
「アクセスを集める記事」と「買うかどうかを決める記事」は、まったく別物です。
この記事では、半年間ほぼゼロPVだった記事が実は購入を後押しする1本だったと気づいた経緯と、「2種類の記事の設計」についてLilyが気づいたことを書きます。
半年間、削除候補リストに入れていた記事がありました
タイトルも見た目も地味で、週数回しかアクセスが来ない記事
noteを書き始めてから半年が経ったころのことです。
Lilyには頭の中で「改善候補の記事」と「そのうち削除しようかな記事」に、なんとなく分かれていました。
後者のリストに、1本の記事がずっと入っていました。
公開から半年、週にアクセスが来るのは数回だけです。
タイトルは地味で、検索に引っかかるようなキーワードも入っていません。
SNSでシェアされやすいフレーズも、目を引く見た目の要素も、何もない記事でした。
書いた当時は「これは正直に書きたかった」という理由だけで公開した記事で、戦略的に設計したものではありませんでした。
読者さんに何かを届けたいという気持ちはあったけれど、「このキーワードで検索に引っかかろう」という意図はゼロでした。
自分の経験を整理して書いた、ある意味で一番「素」の状態に近い記事でした。
だから、PVが増えなくても「まあそうだよな」と思って、半年放置していたんです。
でも、なぜか削除できなかった。
「消しちゃっていいか」という気持ちになれないまま、時間だけが過ぎていました。
今思えば、その「なぜか削除できない」という感覚が、正しかったんです。
数字には出てこない何かを、どこかで感じていたのかもしれません。
「よく読まれる記事を増やせば売れる」という前提で動いていた半年
最初の3か月は、とにかくPVを増やすことだけを考えていました。
検索に引っかかりやすいタイトルをつけて、SNSで読まれやすいフォーマットを試していました。
その方針でPVは確かに伸びました。
月に数百だったアクセスが、3か月後には週1,000を超えるようになりました。
でも有料コンテンツの売上は、PVほどには伸びませんでした。
「まだ集客が足りないのか」と思って、また次の記事を書く、そのループを繰り返していたんです。
新しい記事を書くたびに「次はPVが取れるかも」と期待して、でも売上には繋がらなくて。
その繰り返しが、しんどかったです。
今になって思えば、前提が間違っていたんですよね。
「読まれる記事が増えれば、有料コンテンツも売れる」という前提で、ずっと動いていました。
でも読まれることと、買われることは、同じではありません。
そのことに半年間気づかずに、集客だけを頑張り続けていたわけです。
読む動機と、買う動機は、まったく別のところから来ています。
「面白い・役立つ」と思って読む記事と、「この人を信頼できる」と思って決める記事は、構造が根本から違います。
同じ「記事」という形をしていても、果たしている役割がまったく異なっていたんです。
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ある日、転換率を計算してみた
きっかけは、読者さんからの1通のメッセージ
転換率を計算してみようと思ったのは、読者さんからのメッセージがきっかけでした。
有料記事を買ってくれた方から、「どういう人か分かって、信頼して買えました」というメッセージが届いたんです。
「あの記事を読んで決めました」と、1本の記事が具体的に挙げられていました。
その記事が、あの削除候補の、ほぼゼロPVの記事だったんです。
「えっ!」と思わず声が出ました。
しばらく「あの記事が?」という状態で固まっていました、笑。
でも冷静になってから「もしかして他の人も?」という疑問が出てきました。
メッセージをくれた1人だけの話なのか、それとも他にも同じパターンがあるのか。
確かめないと気が済まなくなりました。
1週間かけて、過去の購入者さんのメッセージや問い合わせを振り返ることにしたんです。
読者さんからのメッセージを一つひとつ読み返すのは、思っていたよりずっと時間がかかりました。
でも、読んでいくうちに「この人も同じ記事に言及している」という例が増えていって。
途中から、手が止まるほどびっくりしていました。
数字を並べてみて、考えが変わった
1週間で過去の記録を振り返りました。
厳密な計測はできないけれど、メッセージや問い合わせの内容から「どの記事を読んでから買ってくれたか」をざっくり追いました。
比較したのは2つの記事です。
週に何百回もアクセスが来る「よく読まれる記事」と、週数回しか来ない「ほぼゼロPVの記事」です。
読まれた回数に対して「その後に有料コンテンツを買ってくれた割合」を概算してみると、比率が10倍以上違いました。
よく読まれる記事より、ほぼ読まれない記事のほうが、購入につながる割合がずっと高かったんです。
この結果を見て、しんどかったです、、、。
半年間、間違った方向に力を入れていたということを、数字で突きつけられた感じでした。
「削除候補」にしていた記事が、実質的に一番大事な記事だったということに、半年後になってやっと気づいたんです。
あとで振り返ると、削除しなかったことだけが正解だったというか。
しばらく、この結果を誰かに話す気になれませんでした。
恥ずかしいというより、「なんでもっと早く気づかなかったんだろう」という後悔のほうが強かったです。
でもこの失敗があったから、「2種類の記事」という視点を持てるようになりました。
なぜ読まれない記事が購入を後押ししていたのか
「この著者から買おう」と決めた人が確認するもの
買うかどうか迷っている人が確認したいのは、知名度や実績の数字ではありません。
「この人は信頼できるか」「自分の悩みを分かってくれるか」「買って後悔しないか」、そういうことです。
あのゼロPVの記事には、Lilyが失敗した話が書いてありました。
「うまくいかなかった時期」と「そこから何を変えたか」が、正直に書かれていました。
PVを集める記事には書きにくいことが、そこには書いてありました。
初めて来た人に「面白い・役立つ」と思ってもらうために最適化した文章ではなく、Lilyという人間について正直に書いた文章でした。
初めて来た人を引きつける記事と、すでに興味を持っている人の信頼を深める記事は、必要な中身がまったく違います。
前者には「わかりやすさ」や「役立つ情報の密度」が必要です。
後者には「裏表がないこと」や「本音で話しているかどうか」が必要です。
「この人、正直に話してるな」と思ってもらえると、信頼が生まれます。
信頼が生まれてから「買う」という決断が来る、その順番を、Lilyは忘れていました。
PVを増やす記事は「知ってもらう」ためのものです。
でも「知ってもらうこと」と「信頼してもらうこと」は、求められる中身が全然違います。
そこを混同したまま、半年間同じ方向に走り続けていたわけです。
購入直前に「最後の確認」をする記事があった
あとから気づいたのですが、あの記事にはもう1つ特徴がありました。
Lilyの「失敗した話」と「どういう人間か」が、1本の中にまとまっていたんです。
「Lilyって結局どんな人?」と思った読者さんが、プロフィールや他の記事をたどっていくと、その記事にたどり着く流れになっていました。
意図して設計したわけじゃなくて、たまたまそういう構造になっていたんです。
「この著者から買おう」と決めた人が、最後に確認しに来る場所でした。
そういう役割を、意図せずして担っていた記事でした。
購入直前に開かれる記事は、検索で見つかる記事とは動き方が違います。
誰かにすすめられたり、他の記事のリンクからたどってきたり、「この人のことをもっと知りたい」という動機で来ることが多い。
その違いに気づいていれば、もっと早くこの記事の役割に気づけたはずです。
でも「読まれない=意味がない」という思い込みが、ずっとその可能性を閉じていました。
購入前の読者さんは、新しい情報を探しているのではなく、すでに持っている印象を「確かめに来ている」ことが多い。
その「確認の場所」として機能する記事が1本あると、購入の心理的なハードルがぐっと下がります。
広告では当たり前だった設計を、自分のnoteに使っていなかった
「認知フェーズ」と「転換フェーズ」を分けるのは基本中の基本
少し話が変わりますが、Lilyは以前、広告の仕事をしていました。
月に3,000万円規模の広告を扱っていた時期があります(この話は今日はここだけにします)。
広告設計では「認知を取る広告」と「転換させる広告」を、必ず別に設計します。
これは基本中の基本で、同じ素材で両方を兼ねようとすることはありません。
認知広告の目的は「存在を知ってもらうこと」です。
転換広告の目的は「すでに興味がある人に、最後の一押しをすること」です。
この2つを同じ文章・同じクリエイティブで賄おうとすると、どちらも中途半端になります。
認知フェーズにいる人は、まだブランドへの興味が薄い状態です。
「何をしているか」を知るだけで十分で、細かい信頼形成の要素は後でいい。
転換フェーズにいる人は、すでに「買うかどうか」の段階にいます。
この段階で必要なのは情報の量ではなく、「最後の不安を取り除くこと」です。
同じ素材でその両方をカバーしようとすると、結局どちらの人にも刺さらない中途半端なものになります。
そう教わっていたのに、自分のnoteには1度も適用していませんでした。
noteでは「読まれる数」だけを指標にしていた
広告では当然のように2種類を分けて設計していたのに、noteではすべての記事に同じ評価軸を当てていました。
その評価軸は「読まれた数」だけでした。
「読まれる数が多い記事は良い記事」「読まれる数が少ない記事は改善か削除」、そのシンプルすぎる基準で、半年間動いていたんです。
広告の視点で言えば、これは認知広告の効果だけを測定して、転換広告の存在を無視している状態です。
全体の設計が崩れて当然でした。
なぜnoteでは同じことができていなかったのか、自分でも不思議に思います。
「仕事では当たり前のことを、自分のメディアには適用しない」というのは、案外よくあるパターンなのかもしれません。
自分の得意領域に近いほど、「わかっている」という錯覚が邪魔をすることがある。
プロとして慣れた視点ほど、「自分のこと」になると盲点になりやすい、そのことを、このとき身をもって実感しました。
「見つけてもらう記事」と「決めてもらう記事」は役割が違う

読者がどの段階にいるかで、必要な情報が変わる
初めてLilyのnoteに来た人と、3本以上読んでいる人は、まったく違う状態にあります。
必要な情報も、求めているものも、違います。
初めて来た人は「この記事は自分に関係あるか」という判断を最初にします。
何度か読んでいる人は「この人から買っていいか」という判断を最初にします。
前者には「見つけてもらう記事」の力が必要です。
後者には「決めてもらう記事」の力が必要です。
見つけてもらう記事は、検索・SNS・タイトルの力で「存在を知ってもらう」ためのものです。
決めてもらう記事は、信頼・正直さ・共感の力で「買う背中を押す」ためのものです。
この2種類は、書き方の目指す方向が真逆になることがあります。
「見つけてもらう記事」は、初対面の人に興味を持ってもらうことが目標です。
だから、できるだけ多くの人に「自分に関係ある話だ」と思ってもらえるよう、広いテーマや共感しやすい入口を選びます。
「決めてもらう記事」は、すでに知っている人の背中を押すことが目標です。
だから、著者個人の体験や本音、具体的な失敗談のほうが効くことが多い。
広くではなく、深く届ける、そういう記事です。
Lilyが半年間気づかなかった盲点
Lilyが半年間やっていたのは、「見つけてもらう記事」をひたすら増やすことでした。
「決めてもらう記事」の存在を、意識したことが1度もなかった。
あのゼロPVの記事が意図せず後者の役割を担っていたから、辛うじて機能していたんです。
もしあの記事を削除していたら、と思うと、少し怖くなりました。
「決めてもらう記事」に必要なことは、「見つけてもらう記事」とは全然違います。
タイトルで惹きつけることより、本音を正直に書くことのほうが大事です。
人気をとることより、「この人は裏表がないな」と思ってもらうことのほうが大事です。
そういう記事が、有料コンテンツへの最後の1歩を担っていることが多い。
2種類の記事に気づいてから、noteの見え方が変わりました。
「この記事は何のために書くのか」という問いが、少し具体的になった感覚があります。
新しい記事を書くとき、「これは誰に向けて書いているのか」を最初に決めるようになりました。
まだ自分を知らない人なのか、すでに何本か読んでくれた人なのか。
その問いを持つだけで、書く内容の方向性がはっきりと変わってきます。
切るリストから外してからやったこと
削除をやめて、位置づけを変えた
あの記事を「切るリスト」から外したあと、まずやったことは中身を変えることではありませんでした。
その記事へのアクセスルートを増やすことを先にやりました。
プロフィール欄、よく読まれる記事の末尾、自己紹介系の記事の中、有料コンテンツの近くにある記事の中。
合計4か所にリンクを追加しました。
「初めてLilyのnoteに来た人」ではなく、「Lilyのことを少し知っている人」が自然にたどり着けるような場所を選びました。
すぐに劇的な変化があったわけではないですが、その記事への向き合い方が変わった感覚はありました。
「切る予定だった記事」ではなく「大事な役割を担っている記事」として扱えるようになった。
それだけで、次の記事を書くときの意識も少し変わりました。
位置づけを変えることは、記事を書き直すことより先にできる変化です。
「決めてもらう記事」の候補がすでにあるなら、まずそこへの導線を整えるほうが、新しく記事を書くよりコストが低い。
内容より先に「誰がそこにたどり着けるか」を整える、この順番は意外と重要でした。
「決めてもらう記事」を意図して1本書いてみた
位置づけを変えたあと、今度は「決めてもらう記事」を意図して1本書いてみました。
あのゼロPVの記事の「どこが機能していたか」を分析して、同じ役割を担える記事を作ろうと思ったんです。
書いてみると、「見つけてもらう記事」とは全然違う文章になりました。
タイトルは地味で、検索もSNSもほぼ来ない内容です。
でも、すでにLilyのことを何本か読んでいる人が「最後に確認したいこと」に答える内容になりました。
正直に書けば書くほど、「売るための記事」らしさが消えていくのが、不思議で面白かったです。
「うまく売ろうとしていない記事」のほうが、信頼されやすいというのは、逆説的なようで、考えれば当たり前のことかもしれません。
読者さんは、売ろうとしている気配に敏感です。
その気配がない記事は、「この人は本当のことを言ってくれる」という印象につながります。
書いているときの正直さが、読者さんに伝わるんだと思います。
有料コンテンツの仕組み全体については別の記事にまとめているので、「もう少し掘り下げたい」方はぜひそちらもご覧ください。
PVは嘘をつかないけれど、全部は教えてくれない
見えていない数字があることを知る
PVという指標は「何回開かれたか」を正直に教えてくれます。
でも「誰がどのタイミングで読んだか」や「読んだあとどうなったか」は教えてくれません。
有料コンテンツを買おうか迷っている人が、購入直前に読んだ記事は何か。
それはPVの合計数字からは見えない情報です。
Lilyが半年間やり続けた「PVが少ない記事は改善か削除」という方針は、完全には間違っていませんでした。
でも「転換に関わっているか」という視点が、まるごと抜けていました。
2つの視点を持って初めて、記事の本当の価値が見えてきます。
PVだけを見ていると、大事な情報の半分しか見えていないんです。
購入者さんがどの記事を経由してきたかというデータは、アクセス解析ではなかなか取れません。
でも、メッセージや問い合わせの中に「あの記事を読んで」という一言があることは多い。
その声を意識的に集めていくと、PVだけでは見えなかった記事の役割が浮かび上がってきます。
完璧な計測はできなくても、読者さんの声を集める習慣が、記事の本当の価値を教えてくれます。
今日から1つだけやるとしたら
難しいことをやる必要はありません。
1つだけやるとしたら、自分の有料コンテンツを買ってくれた方が「どの記事を読んでいたか」を振り返ることです。
メッセージや問い合わせに記事の名前が出ていたら、それが転換記事の候補です。
普段は絶対に改善リストに入らないような、地味な記事が挙がってくるかもしれません。
切るリストに入れている記事を、もう一度だけ見直してみてください。
PVがほぼゼロでも、購入直前に開かれている1本が、そこに眠っているかもしれません。
自分のnoteで一番大事な記事が、一番読まれている記事とは限りません。
「この記事は誰に向けたものか」と「この記事はどの段階の人に届いているか」。
この2つの問いを持ってから、自分のnoteをもう一度見渡してみてください。
これまでとは違う景色が見えるはずです。
📕 この記事の内容を、実装まで全部まとめた有料記事があります
手順・コード・テンプレをそのまま渡しています
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