簿記1級は28点から始まって4回目でやっと受かった、エンジニアではない僕が、AIに頼んで自分専用の集計ツールを1個動かすまでの記録です。
こんな人へ
- Excel作業を毎月手でやっていて、正直もう飽きている
- AIを使いたいけど、何を頼めばいいのか分からない
- プログラミングの説明を見ると、自分には関係ないと思ってしまう
- CSVやNode.jsという言葉が出てくるだけで、読む気が失せる
対象は、簿記や会計の基本は分かるけどプログラミングはほぼ未経験で、AIで作業を減らしたいけど何から始めればいいか分からない人。目安30〜60分。派手なものではありませんが、「AIに作業を頼んで、道具が1個手元に残る」感覚が一度つかめます。
この記事で手に入るもの
- ワクワクする:「分からないことは全部AIに渡していい」という世界を知る
- パソコンの土台(Node.js)を入れる
- Claude Code Desktopを開いて、日本語で話しかけられる状態にする
- サンプルCSVを使って、勘定科目ごとの集計ツールを1個、AIに作ってもらう
- 「実行して」と一言だけ伝えて、AIに代わりに動かしてもらい、結果を見る
- 振り返り:ビフォーアフターと、次にできること(第2弾への橋渡し)
先に、完成形だけ見せます
この記事の最後にあなたが手にするのは、こんな結果です。難しい説明は後回しにして、まず出来上がりを見てください。
=== 勘定科目別 合計 ===
通信費 7,500 円
消耗品費 5,000 円
交通費 2,000 円
会議費 2,000 円
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合計 16,500 円バラバラだった経費の明細が、勘定科目ごとにまとまって、多い順に並んでいます。これを、Excelで手を動かさずに、AIに日本語で頼むだけで出します。
読み終える頃には、こうなっています
- Claude Code Desktopを開けた
- サンプルCSVと指示書をAIに用意してもらえた
- AIに集計ツールを1個作ってもらえた
- 実行結果を確認できた
- 「次は自分のCSVでも試せそうだ」と思えた
会計が分かることが、そのままAIへの“注文の腕”になる。これは後半でも出てくる、この講座の芯の部分です。この記事だけでエンジニアになれるわけではないし、成果を保証するものでもありません。ただ、最初の1個を動かすところまでは、なるべくつまずかないように書きました。
Claude Codeで何ができるのか
Claude Codeは、AIに「こういうツールが欲しい」と話しかけながら、コードを書いて・直して・動かしてもらう道具です。普通のチャットAIと違うのは、パソコンの中のファイルを扱えること。チャットで答えをもらって終わりではなく、フォルダの中に道具として残り、次の日もそのまま使えます。
会計が分かる人はここで有利です。「何を足すのか」「どの切り口で見たいのか」「どこを検算するのか」を、AIに具体的に頼めるからです(鍵や会社データの扱い方は後半で分けて書きます)。
ちょっとだけ、この先に広がる世界
今回この記事で触るのは、たった3つです。
- Node.js(土台) … プログラムを動かす「地面」。まずこれを入れます。
- Claude Code(相棒) … 日本語で「こういう道具がほしい」と頼むと、作ってくれるAI。
- CSV(表のファイル) … Excelで開ける表。AIに読ませるデータです(次の章で詳しく)。
この3つが分かれば、最初の1個は動きます。
そして、その先には、会社員として使えるようになるAIスキルの世界が広がっています。この連載では、この順番で扱っていく予定です。今は名前だけ、眺めておけばOKです。

この第1弾を終えると、次にCSVを渡されたとき、いきなExcelで手を動かすのではなく、まずClaude Codeに「このCSVを勘定科目別に集計して」と頼めるようになります。分からないエラーが出ても、その場でAIに「これ何?」と聞きながら進められる。あなたは、プログラミングを覚えた人ではなく、会計の知識を使ってAIに作業を頼める人になります。
そして、もう少し先の話ですが、数字に強い人は職場で頼られます。「任せれば早い」「あの人がいると安心する」。会社員として強くなることは、残業を減らし、自分の時間を増やすことにもつながっています。
大事なのはここです。最初から全部を覚えようとしなくて大丈夫です。分からない言葉が出てきたら、その場でAIに「これ何?」と聞けばいい。 分からないことを、そのままAIに渡していく。この講座でいちばん伝えたいのは、その感覚です。
❌ よくある間違い:知らない言葉が出るたびに、いちいち自分で調べてから先に進もうとする
✅ 対策:分からない言葉はいったん飛ばして、その場でAIに「これ何?」と聞きながら進める
その前に:CSVって何?
この記事では「CSV」という言葉が何度か出てきます。ここだけ先に、ざっくりつかんでおきます。仕組みを覚える必要はありません。
CSVは、ひとことで言うと「Excelで開ける、表のファイル」です。
日付・勘定科目・金額のような列が、横に並んでいるだけの表だと思ってください。中身はたとえば、こんな感じです。
| 勘定科目 | 金額 |
| 交通費 | 1200 |
| 消耗品費 | 3400 |
| 交通費 | 800 |
これをExcelで開くと、そのまま上のような表として見えます。Excelのシートと、ほとんど同じ感覚です。
では、Excelファイルと何が違うのか。ファイルの中身をメモ帳で開くと、CSVはこんなふうに、カンマ(,)で区切った文字がただ並んでいるだけです。
勘定科目,金額
交通費,1200
消耗品費,3400
交通費,800このカンマが「ここで列が変わりますよ」という区切りになっています。だから「Comma Separated Values(カンマ区切りの値)」でCSVです。名前の由来は、覚えなくて大丈夫です。
会計ソフトからデータを書き出すと、たいていこのCSVの形で出てきます。だから、経理まわりととても相性がいいんです。
つかんでおいてほしいのは、この1点だけです。
CSV=Excelでも開ける、シンプルな表ファイル。今回は「この表ファイルをフォルダに置いて、AIに読ませる」と分かればOK。

アクションプラン
- 指示:CLAUDE.mdをフォルダに置いて「使いたい」
- ヒアリング:なし(依頼文をそのまま伝えるだけ)
- できること:CSVを勘定科目ごとに合計する小さなツールが1個動く(列名・列の並び順・区切り文字が違っても対応できる設計)
