「声が聞きにくい」と言われたことはありますか?
Discord通話、ゲームのボイスチャット、オンライン会議、配信。
PCで声を届ける場面は日常のあちこちにあります。
そしてこんな経験をしたことがある人は少なくないはずです。
- 友達に「なんか声がこもってる」と言われた
- マイクを買い換えたのに大して変わらなかった
- 配信を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない
- 吸音材を貼ったけど、効果がいまいち実感できない
実はこれらの悩み、すべて同じ原因から来ていることが多いです。
マイクだけの問題ではありません。
しかし自動車メーカーでの騒音・振動に関わる開発経験から言うと、
原因の大半はマイクではありません。
マイクが置かれている「環境」です。
音質を決める優先順位
音質には優先順位があります。
部屋 > ノイズ > マイク
マイクは一番最後です。
どんなに高性能なマイクも、部屋の反射音とノイズの上に乗っています。土台が整っていなければ、マイクを替えても限界があります。
逆に言えば、土台を整えるだけで今のマイクの音が見違えることがある。
しかもその土台は、お金をかけずに整えられます
たとえばこんなことで音が変わります。
- 机を壁から少し離す
- PCをマイクの正面から外す
- 吸音材をコーナーに追加する
どれも今日できることです。新しいものを買わなくてもできることがほとんどです。
なぜ自動車エンジニアが音質を語れるのか
自動車開発では「車内をいかに静かにするか」を設計段階から考えます。
エンジン音、ロードノイズ、風切り音。これらを測定し、原因を特定し、一つひとつ対策していく仕事です。
この考え方は、配信部屋にそのまま使えます。
「なんとなく音が悪い」を「どの周波数に何の原因があるか」まで落とし込んで対策する。その手順を、配信部屋向けに解説したのがこのシリーズです。
この章で得られること
第1章【部屋と配置編】では、お金をかける前にできる改善に絞って解説しています。
- 机と壁の距離がなぜ重要なのか
- PCとマイクの位置関係で何が変わるのか
- 吸音材をコーナーに使う理由
- スマホ1台で改善の効果を確認する方法
Discord通話の音を良くしたいだけの方から、これから配信を始めたい方、すでに配信している方まで、やることの順番は同じです。
まず配置を整える。それだけで音のグレードが一段上がります。
