双極性障害（躁うつ病）とは：双極性じゃわからない
寄り添わない心理カウンセラー【Y】：代表
こんにちは🍵
双極性障害の人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
「双極性障害」って、名前からだとどんな症状なのかわかりにくいです
「躁うつ病」の方が、わかりやすいです
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1. 双極性障害の概要
▶ 双極性障害とは？
双極性障害（Bipolar Disorder）は、「躁状態」と「うつ状態」を繰り返す気分障害である以前は「躁うつ病」と呼ばれていたが、現在は「双極性障害」という名称が一般的この病気の特徴は、気分が極端に高揚する時期（躁状態）と、深く落ち込む時期（うつ状態）が周期的に現れることである
▶ うつ病との違い
- うつ病は、気分が落ち込む「うつ状態」だけが続く
- 双極性障害は、うつ状態に加えて「躁状態」も出現する
▶ 発症のタイミングと原因
- 思春期～30代前半で発症することが多い
- 遺伝的要因や脳の神経伝達物質の異常が関係していると考えられている
- ストレス、生活リズムの乱れ、睡眠不足などが発症や悪化の引き金になる
2. 双極性障害の種類
双極性障害には、症状の強さによって主に2つのタイプがある
▶ ① 双極Ⅰ型障害（Bipolar I Disorder）
- 激しい躁状態（時に幻覚・妄想を伴うことも）と、うつ状態を繰り返す
- 入院が必要になるほどの躁状態になることがある
- うつ状態の期間が長く、社会生活に大きな支障をきたしやすい
▶ ② 双極Ⅱ型障害（Bipolar II Disorder）
- Ⅰ型ほどではないが、軽躁（軽い躁状態）と、うつ状態を繰り返す
- うつ状態が長く続きやすく、抑うつ症状が主体
- 軽躁のため本人や周囲が病気だと気づかず、うつ病と誤診されることが多い
3. 双極性障害の主な症状
▶ ① 躁（そう）状態の症状
躁状態になると、異常なほど気分が高揚し、行動が活発になる
〈主な症状〉
- 気分が高揚し、万能感がある（自分は何でもできると思う）
- 睡眠時間が極端に短くても平気（2～3時間しか寝なくても元気）
- 多弁・多動（ひたすら話し続け、じっとしていられない）
- 衝動的な行動（浪費、ギャンブル、異性関係のトラブルが増える）
- 怒りっぽくなる（些細なことでキレる、攻撃的になる）
- 現実離れした考えを持つ（自分は特別な存在だと思い込む）
※躁状態が極端になると、幻覚や妄想を伴うこともあり、現実と非現実の区別がつかなくなることがある
▶ ② うつ状態の症状
うつ状態になると、極端な抑うつや無気力が続く
〈主な症状〉
- 気分が極端に落ち込む（悲観的になり、何をしても楽しくない）
- 意欲が低下する（日常生活に必要な動作すら億劫になる）
- 集中力・判断力の低下（仕事や学業のパフォーマンスが著しく下がる）
- 食欲の変化（食欲不振または過食）
- 睡眠障害（不眠または過眠）
- 自殺念慮・希死念慮（生きている意味がないと感じる
4. 双極性障害になりやすい人の特徴
双極性障害は、遺伝や脳の特性が関係しているため、性格だけが発症の原因ではないしかし、以下のような特徴を持つ人は、発症や悪化のリスクが高いとされる
▶ ① 完璧主義で責任感が強い人
- 何事も全力で取り組み、頑張りすぎる傾向がある
- 期待に応えようとして無理をする
▶ ② 感情の起伏が激しい人
- 気分が変わりやすく、ハイテンションと落ち込みを繰り返しやすい
- 喜怒哀楽が激しく、ストレスに弱い
▶ ③ 衝動的な行動をとりやすい人
- 考えるより先に行動するタイプ（浪費や衝動買いをしやすい）
- 目標に向かって突っ走るが、途中で燃え尽きる
5. 双極性障害の治療と対処法
▶ ① 薬物療法（気分安定薬の使用）
双極性障害の治療には、気分の波を抑える「気分安定薬」が中心となる
〈主な薬〉
- リチウム（躁状態・うつ状態の両方を安定させる）
- バルプロ酸（気分の変動を抑える）
- ラモトリギン（特にうつ状態を防ぐのに効果的）
- 非定型抗精神病薬（躁状態が激しい場合に使用）
※抗うつ薬は、躁状態を誘発するリスクがあるため慎重に使用される
▶ ② 生活習慣の改善
- 規則正しい生活をする（睡眠・食事・運動を整える）
- ストレス管理をする（適度な休息、趣味の時間を作る）
- 刺激を避ける（深酒や徹夜を控える）
▶ ③ 認知行動療法（CBT）
- 気分の波を客観的に捉えるトレーニングを行う
- 衝動的な行動を抑え、ストレスへの対処法を身につける
▶ ④ 家族や周囲の理解を得る
- 病気の特性を理解してもらうことで、無理のない環境を作る
- 症状が悪化しそうなときにサポートしてもらう
6. まとめ
- 双極性障害は、「躁状態」と「うつ状態」を繰り返す気分障害
- 躁状態では気分が高揚し、衝動的な行動が増える
- うつ状態では強い抑うつ感や無気力が続く
- 治療には気分安定薬が中心で、生活習慣の改善や心理療法も有効
- 病気を理解し、適切な対処をすることで、安定した生活を送ることが可能
双極性障害は、適切な治療とセルフケアでコントロールできる病気病気と上手に付き合いながら、無理なく生活することが大切である
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