適応障害とは

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
適応障害の人にも寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
精神疾患となった場合に、医者がとりあえずの診断として下す病名が「適応障害」です
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適応障害とは何か
適応障害とは、特定のストレスに適応できず、心や体に不調が現れる精神的な状態を指す
日常生活でよくあるストレスとは違い、その人にとって耐え難いレベルのストレスが原因となる
例えば、仕事の異動、転職、学校のクラス替え、人間関係のトラブル、家庭内の問題などが発症のきっかけとなる
適応障害の特徴として、ストレスの原因がはっきりしていることが挙げられる
そのストレスが取り除かれると症状が改善することが多く、うつ病や不安障害とは異なり一時的な反応であることが多い
しかし、適応障害を放置すると、ストレスの影響が長引き、うつ病やパニック障害へ移行する可能性がある
また、適応障害の影響で仕事を辞めたり、人間関係を絶ったりすると、結果的に社会的な孤立や経済的な問題に発展することもある
適応障害の主な症状
適応障害の症状は、大きく精神的な症状、身体的な症状、行動の変化に分けられる
精神的な症状
・気分が落ち込む、抑うつ状態になる
・漠然とした不安を感じる
・イライラしやすくなる
・物事に対する意欲が低下し、何をしても楽しくない
・常に焦燥感を感じる
身体的な症状
・慢性的な頭痛や肩こり、胃痛が続く
・吐き気や食欲不振、逆に過食になることもある
・全身の倦怠感が抜けず、常に疲れている
・不眠、途中で目が覚める、逆に寝すぎるなど睡眠障害が起こる
・動悸や息苦しさを感じることがある
行動の変化
・会社や学校に行きたくなくなり、欠勤・欠席が増える
・対人関係を避けるようになり、人と会うのが億劫になる
・突然怒りを爆発させるなど衝動的な行動が増える
・自暴自棄になり、ギャンブルや買い物、暴飲暴食などでストレスを発散しようとする
・自傷行為や希死念慮(死にたい気持ち)が出ることもある
適応障害の症状は、本人の性格や環境によって違いがあるが、生活に支障をきたしている場合は注意が必要
適応障害になりやすい人の特徴
適応障害になりやすい人には、いくつかの共通する性格や考え方の傾向がある
完璧主義で真面目すぎる人
・小さなミスを許せず、常に100%の成果を求める
・責任感が強く、自分を追い詰めやすい
・他人からの評価を気にしすぎる
自己肯定感が低い人
・「自分はダメだ」と思い込み、失敗を過剰に恐れる
・他人と比較して落ち込みやすい
・周囲の期待に応えようと無理をしがち
環境の変化に適応するのが苦手な人
・変化が苦手で、新しい環境に馴染むのに時間がかかる
・突然の予定変更や予想外の出来事に強いストレスを感じる
・長年同じ生活リズムで過ごしていると、急な変化に耐えられない
感情のコントロールが苦手な人
・ストレスを感じたときに冷静に対処できず、感情的になりやすい
・怒りや不安を適切に処理する方法を知らず、ストレスを溜め込む
・ネガティブな思考に囚われやすく、考えすぎる傾向がある
適応障害の対処法と注意点
適応障害の対処には、環境を変えることと個人のストレス耐性を高めることの両方が必要になる
環境を変えることでの回復の可能性と限界
・適応障害は特定のストレスが原因なので、そのストレスがなくなれば回復しやすい
・例えば職場の人間関係が原因なら転職、学校が原因なら休学や転校で改善する場合がある
・ただし、環境を変えることばかりを優先すると、どこへ行っても同じ問題を抱えることになる
ストレス対処能力を上げる方法
・認知行動療法を活用し、ストレスに対する考え方を変える
・適度な運動を取り入れ、ストレス耐性を高める
・生活リズムを整え、睡眠や食事の質を向上させる
医療機関の活用
・適応障害の症状が重い場合は、心理カウンセリングや精神科の受診を検討する
・一時的に抗不安薬や睡眠薬を処方されることもあるが、根本的な解決にはならないため注意が必要
適応障害は感情のコントロールと環境の影響が大きい
・ストレスに対する反応を客観的に見直し、感情に振り回されないようにすることが重要
・単に環境を変えるのではなく、どのように適応していくかを考えながら行動することが求められる
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