食物依存症(Food Addiction)とは何か

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
「食べすぎは自己管理の問題でしょ」と言う人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
食物依存症は、特定の食品や食べる行為そのものに対して強い渇望を感じ、コントロールがきかなくなってしまう状態を指す依存症のひとつです
甘いもの、脂っこいもの、加工食品などに強く惹きつけられ、「やめよう」と思っても繰り返してしまいます
体のためにやめたいと思っても、やめられないことで自己否定が深まり、ますます食に依存してしまうという悪循環が生まれます
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食物依存の特徴と見えにくさ
食物依存症には、以下のような特徴が見られることが多い
・強い「食べたい欲求」が起きると、我慢ができない ・満腹でもやめられない ・食べ物が頭から離れず、常に食べ物のことを考えている ・こっそり食べる、自分でも「異常」だと感じる ・「食べてしまった」という罪悪感に苦しむ ・やめようと決めても、数日で元に戻ってしまう
過食症や過食型の摂食障害と似ているが、診断基準として明確に定義されていないため、見落とされやすい問題でもある
なぜ「食べること」に依存してしまうのか
食物依存症の背景には、単なる「食欲」ではなく、こころの問題や脳内報酬系の働きが関係しているとされる とくに以下の要素が大きく関係している
・感情のコントロールが苦手で、「食べること」で落ち着こうとする ・ストレス、不安、退屈、寂しさなどを紛らわせるために食べてしまう ・甘いものやジャンクフードが「安心感」を与えてくれる感覚になっている ・ドーパミン(快楽ホルモン)の分泌が繰り返し強化され、依存が形成される
やがて、身体が欲しがっているのではなく、「こころが食べたい」と感じるようになっていく
社会や環境が依存を加速させている現実
現代の生活環境では、依存を引き起こしやすい食品(高糖質・高脂肪・高塩分)があふれており、以下のような要因が依存を助長している
・コンビニや自販機など、いつでも簡単に手に入る環境 ・「食べてストレス発散」という文化的メッセージ ・SNSや広告が美味しそうな食を常に提示してくる ・孤独や感情のやり場がない社会構造
・必要な栄養を摂る為ではなく、売れる為の食品が売られる
このような中で、「食べること」は最も手軽な感情処理手段として選ばれやすくなる
心理カウンセリングでの支援と依存の見つめ方
食物依存症に対する心理カウンセリングでは、「食べることを我慢する」のではなく、「食べたくなる気持ちにどう付き合うか」をテーマにすることが重要となる 支援のポイントは以下のとおり
・「食べたくなる瞬間に何が起きているか」を見つめる ・食べ物に依存せざるを得なかった背景を言語化する ・感情と欲求を区別する力を育てる ・完璧主義や自己否定のループを緩めていく ・新しい「安心の手段」を一緒に探していく
心理カウンセラーは、「食べすぎ」を問題視するのではなく、「なぜそこまで食べなければいけなかったのか」に寄り添うことが求められる
食べることは、こころの痛みを隠していたかもしれない
食物依存症の背景には、「食べることしか、自分を慰めてくれるものがなかった」という現実がある だからこそ、その行動をただ否定するのではなく、「よくここまで自分を守ってきたね」と労わることが、回復へのスタートになる
安心できる方法を、少しずつ食以外にも広げていくこと そのプロセスを、誰かと一緒に歩んでいくこと それが、この依存に対してできる大切な関わり方となる
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