ギャンブル障害(Gambling Disorder)とは何か

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
ギャンブルに執着する人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
ギャンブル障害(Gambling Disorder)は、パチンコ・競馬・カジノ・オンラインゲームなどの賭け事にのめり込み、生活や人間関係、経済状態に深刻な悪影響が出ていてもやめられない状態を指す依存症のひとつです
「勝つため」「一発逆転」だけが動機ではなく、「賭けている間だけ現実を忘れられる」「何も感じずにいられる」ことを求めるこころの逃避でもあります
損失や後悔のあとにも、再び「賭けたい」という衝動にかられることが、この障害の特徴となります
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DSM-5におけるギャンブル障害の診断基準
ギャンブル障害は以下のような行動や心理状態が12か月以内に4つ以上該当する場合に診断される
・賭ける金額を増やさないと満足できなくなっている
・ギャンブルをやめたり減らそうとするとイライラ、不安、不快感がある
・ギャンブルへの没頭が頭から離れない
・負けを取り返すために再び賭ける(「追い金」)
・嘘をついてまでギャンブルを隠す
・仕事や学業、人間関係に支障が出ている
・借金をしてまで賭ける
・他人に金銭援助を頼る
・ギャンブル以外の楽しみに関心が持てなくなる
この状態が続くと、本人の意思ではどうにもならない強い依存性が形成されていく
「もうやめよう」と思っているのに、また行ってしまう
ギャンブル障害の人は、依存の中でも特に「後悔」と「自責」が強く表れやすい にもかかわらず、再び足を運んでしまうという行動パターンに悩んでいることが多い
・勝っても負けても、やめる理由が見つからない
・「もうやめよう」と誓った翌日に、気づいたら賭けている
・生活費や家族との信頼を失っても、自分で止められない
・感情が動かない日常の中で、唯一「生きてる実感」がある
ギャンブルは「お金の問題」だけでなく、「こころの問題」でもあることが見えてくる
なぜギャンブルがやめられなくなるのか
ギャンブル依存が形成される背景には、脳内報酬系の異常な活性化と、こころの奥にある不安・孤独・空虚感が関係している
・「勝てるかもしれない」という希望に一時的にすがる
・賭けている間だけ、不安や自己否定を忘れられる
・「勝てば人生が変わるかも」という幻想にすがる
・本当は「お金」ではなく「感情の高揚」が目的になっている
やがて「勝ちたい」ではなく、「賭けていないとつらい」に変わっていくのが、ギャンブル障害の本質となる
社会的孤立と「信用の失墜」
ギャンブル障害は、依存症の中でもとくに以下のような社会的ダメージが大きい
・借金、信用情報の喪失、自己破産
・家族関係の崩壊、離婚、子どもとの断絶
・仕事のミス、遅刻、退職など社会的信用の喪失
・嘘を重ねてきたことへの罪悪感と自己嫌悪
こうしたダメージが「人に頼ること」や「支援につながること」を難しくし、孤独の中でさらに依存が進んでしまう悪循環が生まれていく
一般的な心理カウンセリングでの支援と関係の回復
ギャンブル障害に対する心理的支援は、「お金を使わないようにする」こと以上に、「賭けずにすむこころの状態をつくる」ことを目指す必要がある 主な支援の視点は以下のとおり
・「なぜ賭ける必要があったのか」を一緒に振り返る
・賭ける前の感情や状況を細かく整理する(トリガーの把握)
・ギャンブルに代わる「感情を扱う手段」を見つける
・家族や大切な人との関係修復に取り組む支援
・再賭博(リラプス)を「ダメなこと」ではなく「必要な経験」として扱う
心理カウンセラーは、「やめさせる人」ではなく、「何度失敗しても一緒に向き合う人」であることが求められる
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