相談先に行く前に準備しておくとよいこと―「うまく話せる自信がない」と勘違いしているあなたへ(2900文字)

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表

こんにちは🍵

「どうせ相談しても何も変わらない」と言い切れる人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です

  

相談をしようと思ったとき、多くの人が感じるのは「何を話せばいいか分からない」「どう説明すればいいか分からない」という不安です

特に初めての相談では、 ・緊張してうまく言葉が出てこない ・頭が真っ白になる ・あとから「あれも言えばよかった」と後悔する

そんな経験が起こりやすいです

でも大丈夫です

そういう不安は全て、無駄です

“うまく話せない”は理由になりません

そういう着眼点自体が、間違っています

当たり前の話ですが、 “うまく話す”よりも、“準備しておくこと”が必要です

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“うまく話せるか不安”は、ただの不安ではない

心理カウンセリングに行くか迷っている人がよく口にするのが、「うまく話せるかわからない」という言葉 しかし、それは単なる不安ではない もっと正確に言えば、「うまく話せないことはもう分かっているのに、その事実を受け入れたくない」という防衛でもある

実際、あなたは今まで感情や悩みを“うまく話せたこと”は、ほとんどなかったはず 人との雑談も、緊張する場面での会話も、言いたいことがうまく伝わらないまま終わった経験が多いはずだ だからこそ、「うまく話せるか不安」という言い方は不正確で、実際には「うまく話せない現実から目をそらしたい」だけとなる

  

“準備しない”まま来ようとするのは怠慢

相談の場に行くだけでも大きな一歩──そう甘やかしてくれる心理カウンセラーもいるかもしれない

確かに、行くこと自体は勇気がいる

でも、大きな一歩に満足してしまえば、その先に進まないまま終わるだけになる

一度の心理カウンセリングで大きな変化が起きることは少ない

大きな一歩の後には、準備や積み重ねが必要になる

とくに、「うまく話せない自分」に自覚があるなら、紙に書いて持ってくるくらいの準備は必要だ

それは特殊な工夫ではなく、ごく当たり前のこと

うまく話せるか不安──その時点で、書いてくるべきだ

書くのが面倒で、準備が億劫で、そのまま来るなら、あなたは“うまく話せない自分”であることを前提にすらしていない

心理カウンセリングに行かない言い訳を、ただ用意しているだけとなる

  

“うまく話せる人”は、そもそも相談に来ない

うまく話せるなら、心理カウンセリングの必要はあまりない 言葉を整理して、自分のことを説明できる人は、日常の人間関係や職場で、すでにある程度のやりくりができているからだ

むしろ、心理カウンセリングは「うまく話せない自分」が、少しずつ話せるようになるための場となる

心理カウンセラーは、あなたに相談をうまく話してもらう事を期待していない

しかしあなたは、うまく話す事が重要だと考えている

これはとても大きな勘違いだ

まさにあなたは、180度勘違いしている

精神疾患、発達障害があると、うまく話すというのは難しい

そんなのは当たり前の事だ

心理カウンセラーは、そんな事は理解している 最初から完璧に話すことなんて求めていないし、泣いたり黙ったりしてもいい ただし、「話せない自分であること」から逃げずに来る覚悟は必要となる

  

心理カウンセリングは「プレゼンの場」ではない

心理カウンセリングを、“自分をうまく説明しなきゃいけない場”だと誤解している人は多い でもそれは、会社でのプレゼンと勘違いしているようなものだ 心理カウンセラーはあなたの報告を待っているのではなく、“今ここでどう感じているか”を探ろうとしている

だから、「ちゃんと話さなきゃ」「順序立てて説明しなきゃ」と構えてしまう人ほど、しんどくなる整理できていないままでいいうまく言葉にできないなら、それをそのまま差し出していいけれど、何も準備せずに「話せませんでした」と言うのは、ただの逃げとなる

    

「話せなかった」は、努力不足か、甘えか

「話そうとしてもうまくいかなかった」のと、「準備もせずに話せなかった」はまったく違う前者には試行錯誤があるが、後者には何もない

うまく話せないと分かっているなら、それに向けた工夫や努力は当然必要となる

・紙に書いてくる ・事前にメモを用意する ・箇条書きでもいいから、自分の状態をまとめておく

これらは特別なハックではなく、基本動作である それすらしないで「話せるかわからない」と言っている人は、相談に行く準備ができていない 今までの人生と同じように、“準備不足のまま”うまくいかない日々を繰り返しているだけになる

  

相談に行く前に準備しておくべき事

>準備① 話したいことをメモに書き溜めていく

完璧な文章である必要はない とにかく、「今、困っていること」「気になっていること」を思いつくまま書き出しておく相談したい事を、一度に全て書き出したい気持ちがあるかもしれない

しかし、相談したい事を、一度に書き出す事はできないと思った方が良い何日もかけて、書き溜めていくようにする方が良い

1週間や1ヶ月、数カ月かけても良い

・夜、なかなか寝つけない ・イライラして家族に当たってしまう ・学校に行きたくないと言い出した ・頭から同じ考えが離れない

箇条書きでもOK まとまりがなくてもOK

自分の“今”をそのままメモすることで、気持ちが整理されていく

>準備② 「いつから」「どのくらい続いているか」をなんとなく思い出す

相談先では、よくこう聞かれる

・その状態、いつからですか? ・頻度はどのくらい? ・きっかけに思い当たることはありますか?

そんなの、完璧に答えられる訳が無い

そのために、準備①は役立つ

ただ、完璧に思い出せる訳はないが、思い出そうとしたときに、どれぐらい思い出せるかは重要だ 「そういえば、夏休み明けくらいからだったかも」 「毎日ってわけじゃないけど、週に3〜4日はある」

“おおよそ”の感覚を持っておくだけでも、あなたの症状について知る事ができる

>準備③ 「相談したいこと」と「相談したくないこと」を分けておく

何でもかんでも全部話さなきゃならないと思うと、心が疲れてしまう

・今回は子どものことだけ相談したい・まだ親との関係には触れたくない・話すのが怖い内容は、保留にしたい

そんなふうに、“話せること”と“まだ話せないこと”を分けておくことで、安心感が生まれる心理カウンセラーも、相談したい事の範囲を最初からわかっていた方が話を進めやすい

>準備④ 「過剰な期待」をしない

あなたは心理学の専門家ではないので、心理カウンセリングでは何を行うか、どこまで行えるかは知らない相談に行くと、すぐに答えや解決策をもらえると思ってしまいがちだ

心理カウンセリングを最後の砦であるかの様に勘違いする人も多いが、それは過剰な期待だ

実際は、 ・一度では方向性が見えないこともある ・「それはまた別の機関ですね」と言われることもある ・「様子を見ましょう」で終わる場合もある

そんなときのために、「まずは状況を伝えるだけでもいい」とハードルを下げておくことが、ダメージを減らすコツになる

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