自己愛性パーソナリティー障害(Narcissistic Personality Disorder)(1500文字)

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
「自分大好きなだけでしょ」と片づける人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
自己愛性パーソナリティー障害は、自分自身を過剰に評価し、他者からの賞賛を強く求める一方で、批判や失敗には非常に脆弱な反応を示すパーソナリティ障害です
一見すると自信に満ちていて堂々とした印象を与えますが、その裏には不安定で傷つきやすい自己イメージが隠れています
このギャップが、他者との関係においてトラブルや衝突を生みやすくなります
あなたは、「ダメな自分」を認められますか?
これが当てはまるかたは、多そうです
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診断のポイントとDSM-5の基準
DSM-5における自己愛性パーソナリティー障害の診断には、以下のような特徴が含まれる
・自分の重要性を誇張する ・成功や権力、美しさなどの空想にとらわれる ・自分が特別であり、特別な人にしか理解されないと信じている ・過剰な賞賛を求める ・特権意識を持ち、特別扱いを当然とする ・他人を利用する傾向がある ・共感性の欠如 ・他人に嫉妬する、または他人からの嫉妬を感じやすい ・傲慢で高慢な態度をとる
こうした特徴が成人期早期から持続し、人間関係や社会的機能に支障をきたす場合に診断される
「自信家」と「傷つきやすさ」の同居
自己愛性パーソナリティー障害の人は、外から見ると堂々としていて自己肯定感が高いように見える しかし、実際には非常に繊細で、否定されたり無視されたりすることに強い不安と怒りを抱きやすい
・褒められていないと不安になる ・批判に対して激しく怒る、落ち込む ・自分を守るために他人を見下す態度を取る
このように「自分を守るための誇大な自己像」が構築され、それを維持するために他者を操作する行動が表れやすくなる
幼少期の傷つきと自己価値の不安定さ
自己愛性パーソナリティー障害の背景には、以下のような体験があるとされることが多い
・無条件の愛情を十分に得られなかった ・過度に褒められすぎた、もしくは期待を背負わされて育った ・評価されることでしか愛を感じられなかった
こうした経験により、安定した自己評価を築くことが難しくなり、「賞賛がないと自分の存在価値が保てない」状態になる
対人関係の中で起きる問題
自己愛性パーソナリティー障害の人は、他人を理想化したり、急に見下したりといった「極端な評価」をしがちで、以下のような関係性の歪みが生じやすい
・親密な関係を築いても、相手を思い通りに動かそうとする ・相手が期待に応えないとすぐに裏切られたと感じる ・自分が中心にいないと関係性が成立しない
こうしたパターンが繰り返されることで、孤立感が強まり、人間関係が破綻していくこともある
心理カウンセリングでの関わり方と難しさ
自己愛性パーソナリティー障害への心理カウンセリングは、慎重な関係構築が不可欠となる 主な難しさは以下の通り
・心理カウンセラーに対しても「理想化」や「軽蔑」を繰り返す ・内省に弱く、自分の脆さに触れることを避ける ・批判と受け取られると、すぐに離脱しやすい
しかし、丁寧な関係づくりと「自己価値を他者評価に委ねなくてもいい」という感覚を育てていく支援によって、少しずつ変化が生まれる可能性がある
見下しているのではなく、必死に立っている
自己愛性パーソナリティー障害の人は、他者を見下しているように見えるが、実際には「自分が潰れないため」に必死に立っている状態でもある
だからこそ、心理カウンセラーは「強がっている自分」ではなく、その奥にある「不安で壊れそうな自己」に目を向けながら、本人が少しずつ「自分を信じられる」ように支援していくことが求められる
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