強迫性パーソナリティー障害(Obsessive-Compulsive Personality Disorder)とは何か

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
周りが見えない人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
強迫性パーソナリティー障害は、完璧でいなければ「価値がない」と感じてしまいます
秩序・完璧さ・コントロールへの過剰なこだわりから、柔軟な思考や行動が難しくなり、日常生活に支障が出るパーソナリティ障害です
「ちゃんとやらなければ」
「間違ってはいけない」
という考えが強く、自己にも他者にも厳しくなりやすいです
その厳しさは一見、努力家や几帳面に見えますが、内面では常に「不完全さへの不安」と闘っていることが多いです
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診断のポイントとDSM-5の基準
DSM-5では、強迫性パーソナリティー障害に以下のような特徴が見られるとされる
・完璧さを追求するあまり、課題を完了できない
・過度な仕事中心で、余暇や友人関係を犠牲にする
・道徳・倫理・価値観において頑なで融通が利かない
・物の整理や順序への強いこだわり
・他人に任せることが苦手で、自分のやり方に固執する
・金銭に対して過度に節約的で、将来の不測の事態に備えることを重視する
・完璧で秩序ある状態を保つことに固執する
これらが成人期初期から持続し、生活や対人関係に影響している場合に診断される
強さに見えるこだわりが、しなやかさを奪っていく
強迫性パーソナリティー障害の相談者は、周囲から「しっかりしている」「頼りになる」と言われることが多い しかし実際には、以下のようなストレスを抱えていることが少なくない
・少しでも計画通りにいかないと極度に不安になる
・他人のやり方が許せず、衝突しやすい
・「ちゃんとできた」実感がないと安心できない
・自分にも他人にも厳しく、関係がぎくしゃくしやすい
このように、「間違いのない人生」を追い求めるあまり、柔軟性や遊びが失われていく
幼少期に根づいた「失敗=否定」の感覚
この障害の背景には、「失敗してはいけない」「完璧であることが愛される条件」といった信念が形成されるような育ちの環境があることが多い
・厳格な親の期待に応えようとしていた
・褒められるよりも「注意されないこと」を目指して育った
・曖昧さやミスが「価値のなさ」と結びついている
その結果、内面的には「いつかダメな自分がバレてしまうのでは」という慢性的な不安があることも多い
心理カウンセリングでの支援と柔軟さの回復
強迫性パーソナリティー障害に対する心理カウンセリングでは、「正しさ」にとらわれた思考パターンを和らげていく支援が中心となる 主なアプローチは以下の通り
・白黒思考や完璧主義を見直すサポート
・「間違っても大丈夫だった」という経験の積み重ね
・柔軟な視点や選択肢を持てるような問いかけ
・「自分を休ませること」に対する許可を与える関わり
心理カウンセラーは、「きっちりしなきゃ」を手放すことが「だらしない」のではないと伝え続ける必要がある
真面目であろうとするこころの奥にある不安
強迫性パーソナリティー障害の人は、自分では「ちゃんとしたいだけ」と思っているかもしれない しかしその奥には、「そうしないと見捨てられる」「間違えたら価値がなくなる」という深い恐れが隠れている
だからこそ、心理カウンセラーは、完璧であろうとする姿勢を責めず、その裏にある不安と丁寧に向き合いながら、「失敗してもなお自分でいていい」と感じられる関係性を育んでいく必要がある
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