公開名:恵比寿
更新の記録
2026年9月28日:本編 1-2 の後ろに、目次の上限は字数で数えることと、記憶を消さずに目次を縮める頼み方を追加。本編 3 の最後に 3-6 として、前回との比べ合わせもプログラムに任せる方法と、画面の表示が変わっただけで新着と出た失敗と直し方を追加
Claude Code を毎日使っていて、こう感じたことはありませんか。
・会話を閉じると、昨日話したことを覚えていない
・パソコンの前にいないと、話しかけられない
・こちらから頼まないと、何もしてくれない
この記事は、この3つをなくす設定をまとめたものです。手元で毎日動かしている設定を、誰でも使える形に直しました。Claude Code 2.1.283 で動くことを確かめ、公式ドキュメント(Memory・Hooks・Remote Control・Scheduled tasks)を2026年9月26日に読み直して書いています。
もうひとつ正直に書くと、この記事の下書きは、この設定で毎日動いている Claude Code 自身に書かせ、人が確かめてから公開しています。
完成すると、1日はこう動きます(実際に毎日動かしている流れです)。
・朝(記憶):Claude Code を開くと、昨日の続きを覚えている。「前回の引き継ぎ」と直近の会話の一覧を、起動のたびに読み込む
・決まった時間(見回り):頼んだ所を自動で確認。何もなければ「変化なし」の1行だけ
・昼(スマホ):外出先のスマホに「確認してほしいことがあります」と届き、その場でスマホから返事や指示ができる
・夜(記憶):会話は全部、読みやすい形で自動保存。次の朝、その内容から続きを始められる
たとえば、プロフィールに「呼び方:ケンさん」、引き継ぎメモに「次にやること:2本目の下書き」とだけ書いて Claude Code を開き、話しかけると、最初の返事はこうでした(この記事の道具で試した、実際の返事です)。
ケンさん、お疲れ様です。
前回の引き継ぎから、2本目の下書きに取り掛かるところですね。
前の日のことを一から説明し直さなくても、続きから始められます。
先に結論:3つの設定
1. 記憶:起動のたびに「自分のこと・前回の続き・直近の会話」を読み込ませる。会話は、読みやすい形で自動保存する
2. スマホ:スマホ連携(Remote Control)をいつもオンにして、外からスマホで話す。確認が要る時は、スマホに通知が来る
3. 見回り:決まった時間に自動で動く予約を作る。予約は7日で消える仕様なので、消える前に作り直す予約も入れておく
どれも Claude Code に元からある機能(フック・Remote Control・予約)を使います。フックは、決まったタイミング(起動した時、返事が終わった時など)に、指定したプログラムを自動で動かす仕組みです。ほかのサービスや追加の月額料金は要りません。ただし、スマホ連携だけは Claude の Pro・Max などの契約が必要です(API キーだけの使い方では使えません)。
無料で持ち帰れること:記憶は「置き場所」を分ける
Claude Code の記憶が続かない一番の原因は、全部を1か所(CLAUDE.md)に書こうとすることです。書く人も、読まれる時も違うものを混ぜると、長くなって守られにくくなります。公式ドキュメントも、CLAUDE.md は1ファイル200行未満を目安にするよう書いています。
手元では、記憶を次の5つに分けています。
・CLAUDE.md:守ってほしいルール。自分で書く。毎回、全部読まれる
・自動メモリ:注意したこと・頼んだこと。Claude が書く。毎回、目次(MEMORY.md)の最初の200行か25KBまで読まれる
・プロフィール:自分のこと・今の状況。自分で書く。起動時のフックで毎回読ませる
・引き継ぎメモ:前回の続き・次にやること。Claude が書く。起動時のフックで毎回読ませる
・会話ログ:全部の会話。フックで自動保存。必要な時だけ読む
実際にあった失敗:目次が長すぎて、その日の記録が読まれなかった
自動メモリの目次(MEMORY.md)は、起動時に最初の200行か25KBまでしか読まれません。ここまでは公式ドキュメントに書いてあるとおりです。
この記事を書いた日、手元の目次がこの上限を少し超えて、最後の3行が読み込まれなくなっていました。よりによって、その日の作業の記録です。Claude Code が警告を出してくれたので、長い行を短くし、細かい話は個別のファイルに移して直しました。
目次は「1件1行・短く」。これを最初から Claude に守らせる書き方も、本編に入れています。
追記(9月28日):この上限の25KBは、実際には2万5,000字として数えられていました(日本語も1字=1)。手元の目次は2日でまた上限の手前まで来たので、記憶を消さずに縮める頼み方を本編に足しました。
有料部分の中身
・0. 準備(5分):バックアップと、元に戻す方法
・1. 記憶:CLAUDE.md の見本/自動メモリを育てる書き方/起動時に記憶を読ませるフック/会話を自動で残すフック(どちらもコピペで使える設定と道具つき)/動作確認の3つの質問
・2. スマホ:最初の1回のつなぎ方/毎回自動でつなぐ設定/スマホへの通知/フタを閉じても止めない設定(Windows・Mac)/安全のために決めておくこと
・3. 見回り:予約の作り方/そのまま使える見回りの文面(安全のための決まりつき)/7日で消えないようにする「作り直しの予約」/見回りを軽くするコツ/パソコンを閉じても動かしたい時の選び方
・おまけ:会話の使用量を、いつも画面に出す
・よくある詰まり7つ/最後のチェックリスト/元に戻す方法
こんな人向けです
・Claude Code を入れて、少し使ったことがある
・Mac、Windows の WSL、Linux のどれかで使っている(手元では WSL で動作を確かめています)
・プログラミングの知識はなくていい(設定ファイルの書き換えも、Claude Code に頼めば済むように書いてあります)
関連:Claude Code でスキル(SKILL.md)も作る場合、形の検品は「SKILL.mdの書き方チェック|スキルが呼ばれない・切れる原因7つと検品スクリプト」、そのまま置ける見本8本は「【コピペ用】Cursor/Claude Code スキル入門パック(Starter)」にまとめています。
先に書いておく「できないこと」
・パソコンの電源を切ると、スマホ連携も見回りも止まります(手元のパソコンで動く仕組みのため)
・見回りは、Claude Code を開いている間だけ動きます
・記憶は「そのパソコンの中」に残ります。ほかのパソコンとは共有されません
AIの出力は、必ず自分で確かめてください。
