本日は、1つのヘッジファンド手法をご紹介します。
テーマはイベントドリブン戦略になります。
イベントドリブン戦略においては、経済状況は金利等指標を無視し、何かしらのイベントが起こる際に投資を行います。
何らかのイベントがあるとき、投資をすることによって大きなリターンをうみだしますが、一つのミスで大きな損失を受けることもあり非常に高度です。
どういったイベントを狙うかというと、M&A(合併・買収)、業務提携、リストラ、スピンオフ等のイベントを狙います。
また、経営危機に陥っている会社を狙ったりすることで、非常に安い価格で取得する、究極のバリュー投資として知られているディストレスト戦略もその中の1つです。
ただし、スペシャル・シチュエーションズは非常にリスクの高い投資手法でもありますので、日本株でいうとエルピーダメモリー、JAL等は紙屑になりましたし、有名なところだとリーマンブラザーズがあります。
当時サブプライムローンにより多くの投資会社が損失を受けている中、リーマンブラザーズは特に影響を受けておりました。
ただ、多くの人がFRBが救済すると考えていましたが、予想に反し、救済しないという決定をし、その結果、リーマン・ブラザーズは完全に破綻して世界中で金融危機を起こし、大規模な不況となりました。
インサイダーや嘘の情報にも非常に注意をしなくてはならず、あらゆる角度から企業分析をする必要があり、非常に高い専門性が要求されます。
具体的1例をざっと書きながら説明を細かくしていきます。
買収合併のアービトラージ戦略(買収が決まった企業の株価が買収価格に達する前に購入し、買収価格との差が利益となる裁定取引戦略)等を行います。
ちなみにインサイダーは行いません。
※個人投資家で事前にROEや親子上場銘柄を狙う等がありますが、明らかに効率が悪いのでお勧めしません。似たようなFがありますがパフォーマンスを見ていただければと思いますが、それを更に個人で考える場合、そもそもそういった当てにいくという切り口ではない観点で思考を張り巡らせた方が利口かと思います。
この取引は実は、有名な手法の1つですが、金利が高い時には実は追い風になる手法になります。
現在50ドルで取引されている〇社株を、◎社が100ドルで買収する例を考えてみます。
※買収成立の可能性が高い前提である場合(この可能性の話は細かくは書けませんが、予測可能です)
買収発表直後に株価は100に近づきますが、理論的には低金利下よりも高金利下のほうが実際には100に近づきにくくなります。
借り入れ金利がゼロであればレバレッジをかけている投資家の金利コストはゼロです。
つまり98ドルで株を買い、100ドルでB社に買ってもらうことができれば2ドルの利益となります。
一方借り入れ金利が5%の場合、借りてきたお金でこの裁定取引をしようとすると、A社の株価が95.24(100÷1.05)未満でなければ利益が出ません。
つまり、借入金による裁定が行われるのならば、金利が高い時は被買収企業を安く仕入れるチャンスが増えることとなり、上手くレバレッジをコントロールすると効率的に利益を上げることが出来ることになります。
今の環境においては、アクティビズムやイベント投資(M&Aやスピンオフなど)がより注目される環境化にあるということになります。
ただし、ここまでのお話はヘッジファンドの戦略の1つとしてお話をしましたが、実は個人投資家でもうまく活用することで、抜け道というか利益を現在の法律の枠組むの中で、アクティビストと似たような形で抜くことは可能です。
記事を読まれる方についても、あくまでも大体のイメージはわかるけど、ヘッジファンドの手法は難しいし中々実践など出来ないと思われる方は多いかと思います。
実際に同様なことをやるのは非常に高度なので、経験者でなければ分析が高度なため無理だと思います。
ただ、プロが行ういくつかあるイベントドリブン戦略の1つを少し加工して手間とリスクを圧倒的に減らしても、リターンを抜く方法は経験者以外は全く検討もつかないとは思いますが、実際にはあります。
今のマーケット環境化においては、相場の上下をなんとなく予測するより、相場に左右されない実リターンを積み上げるだけなので、遥かに期待収益は高いと思われます。
どこにも転がってるものではないので、もし誰も教えてくれないような特殊なトレードを知りたい、知っておくべきだと思われる方はTwitter等でご連絡ください。
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