レンタル業者のゲオ(GEO)の新形態として誕生していたのがゲオスピード(GEO SPEED)です。
なかなか地元に近い人でもないと知っている人はいないと思いますが、スマホで注文して人に合わずに店舗の自動ロッカーで受け取るという仕組みになっています。
※動画で紹介していたのですが、動画も終了となりました。
店舗で商品を選ばない仕組みなので、商品の配列がなくかなり小規模なスペースでも運営ができるということ。
自動ロッカーに入れるのは人になりますので無人でできるわけではありませんが、個別接客をしないので従業員の配置も少なくて済むのでしょう。
動画配信サービスに押されて上手くいかなくなった今のレンタル業界を打破してくれる新サービスに期待!というところですが、なかなか拡大する気配がありません。
価格が安すぎる?
レンタル価格は恐ろしいほど安く新作で1日100円の延長1日50円、旧作で1日50円の延長1日10円となっています。
従来のレンタルDVD、ブルーレイ等では一泊二日で300~400円くらいは当たり前だったので本当に破格なのです。
利用者側としては安いからとても助かるのですが、さすがに1日50円、100円というサービスは限度を超えていないか?とも思ってしまいます。
完全に無人というのは構造上できませんので、人件費がかかるとなると、相当な枚数の貸出が出ないと厳しそうです。
だからといって300円~となると、別にわざわざ店舗にまでいってDVD、ブルーレイを借りなくても、ネット上の配信で借りたりした方がいいんじゃないかということになります。
サブスクに入っていなくても、amazonプライムビデオの個別レンタルでも200~400円程度でその場で借りることができます。
金額的に上るとゲオスピードに行く価値がなくなってしまうので今の価格でゲオスピードの優位性があるのですが、でも今の料金だとちょっと安すぎるんじゃない?と勝手に心配してしまうのです。
ゲーム販売で収益を伸ばしている?
ゲオスピードではゲーム販売も行っています。レンタルと同じく、その場で商品をレジに持っていくのではなく、スマホで事前注文で受け取りとなるので、店頭商品はなく、店員もいません。
こちらの方はあくまで販売ですので、価格が維持されています。
もしかするとゲオスピードはこちらの方で収益を出しているのかもしれません。
私自身はレンタルで作品を借りる目的で使っていますので、結果サービスが成り立ってくれればいいのですが、本当に維持できるのかは心配になります。
最後には媒体は無くなってかもしれない
レンタルサービスですが、時代の流れを考えると、どうしても最後には媒体そのものが無くなって、全てデータ配信になってしまうのかなとも考えます。
一部の人にニーズは残り続けるなんていっても、かつて主流であってVHSは事実上消滅しました。VHSのレンタルや販売を主力で行っているような大きな事業は見たことがありません。
そうすると、DVDやブルーレイであっても、それは限界があって、どこかの時点で終わる可能性が高いということ。
だからといって、全てネットフリックス等に飲まれてしまうのは、これは消費者側からしても望ましいことではありません。
何か上手く利便性が高くて、価格が安く済むようなサービスを継続して、発展させてくれないかなと思います。
【2021年5月追記】
残念ながらすべてのGEO SPEEDは閉店となってしまうようです。
やはり動画サブスクリプションの流れには勝てないものになってしまったのでしょうか。こういうサービスも必要なものだと思いますので残念です。