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【 シン・引き寄せの法則 】~新しい時代の「真」の引き寄せの法則~

【 シン・引き寄せの法則 】~新しい時代の「真」の引き寄せの法則~

目次

■■ はじめに

 この本は、引き寄せの法則がうまくいかない人のために書いた。

 これを「シン・引き寄せの法則」と呼ぶことにする。手順は5つある。

  • ①自分の願いに素直になり公開する
    ②試行錯誤を繰り返しながら行動し続ける
    ③成功するまで行動をやめない
    ④その途中で実感を噛みしめる
    ⑤最後は果実を受け入れる

 これは、喉が渇いたので、コップを用意して蛇口をひねり、水を飲むことだと考えるとわかりやすい。

 シン・引き寄せの法則は、シンプルだ。

 喉が渇いたら、コップを用意して蛇口をひねり、水を飲む。たったこれだけのことなのだ。

■ 「喉が渇いた」と言えない

 ところが、多くの人が「喉が渇いた」と言えない。そして、認めようとしない。  

 「喉が渇いた」と言うことが恥ずかしい、あるいは言ってはいけないと思い込んでいるのだ。

 また、水道の仕組みもよくわかっていない。どれがコップで、どれが蛇口かもわからない。

 たとえわかっていても、面倒くさいから、失敗が怖いから動こうとしない。蛇口が固くて回らないかもしれないと、勝手に思い込んでいる。

 さらには、並々と入ったコップを目の前にしても、受け入れない人がいる。心のブロックが、望みの実現を遠ざけているのだ。

■ 従来の引き寄せの法則には懐疑的

 日本で引き寄せの法則がブームになったのは、『ザ・シークレット』という本がきっかけだった。

 この本では、思考は現実を作るという法則が説かれている。

 ポジティブなイメージを具体的に思い描き、すでに願いが叶ったかのように振る舞えば、それが現実になるというものだ。  

 その後、引き寄せの法則をテーマにした書籍やYouTubeチャンネルが次々と登場し、多くの人が実践してきた。

 しかし、私はさんざん試してみたものの、この引き寄せの法則には懐疑的だった。

■ 引き寄せの法則は“小賢しい”

 従来の引き寄せの法則は、小賢しい。

 例えば、お金持ちになりたいのになれない場合。それは「いまお金がない」と考えているからとされる。

 お金の不足を意識すると、さらに不足を引き寄せてしまうらしい。

 とても小賢しく、ひどい屁理屈だ。

 どうにもやりづらい。集合意識は、そんなにケチで気まぐれで気難しいのだろうか?

 思考が現実化するのはわかる。

 しかし、もっとシンプルで実践しやすい「真の引き寄せの法則」があってもよいはずだ。

■ 新時代の引き寄せの法則

 そこで、この本では新時代の引き寄せの法則を提案する。  

 それは、自分の願いに素直になり、試行錯誤を繰り返しながら行動し続けること。

 成功するまで行動をやめずに、途中で得られる実感をしっかりと噛みしめながら進む。

 そして、最後には努力の結晶である“果実”を受け入れることだ。

■ シン・引き寄せの法則の意味

 シン・引き寄せの法則には、「新」と「真」の二つの意味が込められている。  

 一つは新時代の引き寄せ。現代では、願いを実現する手段が驚くほど簡単に手に入る。ググれば答えが出てくるし、ChatGPTに聞けば、いくらでも方法を教えてくれる。  

 昔は、村の長老や御隠居に聞かなければ、知恵を得ることは難しかった。少し前なら、図書館や本屋に行かなければ、いわゆるハウツーは手に入らなかった。  

 しかし、今や情報は瞬時に手元に届く。これが新時代の引き寄せの大きな特徴である。

 つまり、調べて動き出せばよいのだ。

■ 真実の引き寄せ

 もう一つの意味は「真実の引き寄せ」ということだ。  

 前述のとおり、私は従来の引き寄せの法則には懐疑的だった。とても小賢しく、ひねくれた理屈に思えるからだ。  

 まるで、引き寄せの法則は存在するが、一般人には簡単には使えないものだと、どこかにリミッターがかけられているようだ。

 しかし、引き寄せの法則はもっと気軽なツールとして、誰もが簡単に使えるもののはずだ。

 真実の引き寄せの法則として、もっとシンプルで実践的な方法があってよい。「シン・引き寄せの法則」は、それを目指している。

■ 自分の願いに素直になる

 願いを引き寄せる前に、多くの人は自分の願いに素直になれていない。  

 「こうあるべき」という固定観念や社会的な立場に縛られ、本当の願いを押し込めてしまっている。

 男だから女だから、大人だから、父親だから母親だからと、あきらめている願いがあるはずだ。

 まずは、この呪縛から解放されよう。

 自分の心に正直になり、本当に望んでいることを認識することが、引き寄せの第一歩だ。

■ 願いを公開する

 そして、多くの人は自分の願いを公開していない。  

 願いを叶えることは、あなただけでは完結しない。願いが叶えば、あなたの世界そのものが変わるのだ。  

 そのためには、あなたの願いを公開する必要がある。願いを外の世界に伝えることで、初めて変化が起こり始める。

■ 自分の願いを打ち明ける

 願いの公開とは、家族や友人に自分の願いを打ち明けることだ。

 打ち明ける相手がいない場合は、SNSでも、ChatGPTでも構わない。

 重要なのは、自分の中に留めず、外の世界に願いを伝えることだ。 紙に書き出すのも、その第一歩だ。

 あなたの世界を変える願いを、どこかに打ち明けよう。周囲に化学反応が生まれ、あなたの世界は少しずつ変化していく。

■ 試行錯誤を繰り返し行動する

 そして、試行錯誤を繰り返しながら行動し続けよう。  

 従来の引き寄せの法則には、行動が足りなかった。

 例えば、「引き寄せの法則は、ネット注文のようなもの。商品は必ず届くから手放して待て」と言われる。しかし、それでは引き寄せる力は弱い。

 シン・引き寄せの法則は、行動に重きを置く。

 ただ願うだけでは、叶わない。動くことで周囲に変化が生まれ、願いへの道筋が開けるのだ。

■ 成功するまで行動する

 成功するまで行動すれば、成功する。

 禅問答のようだが、これは事実だ。この考え方は、ゲームに似ている。

 ゲームの目標はクリアであり、プレイヤーはクリアするまでプレイを続ける。途中で何度失敗しても、ゲームオーバーにならない限り挑戦を繰り返す。  

 この人生も「リアル人生ゲーム」と捉えればいい。願いが叶うまで行動し続ければ、いずれその願いは現実になる。行動を続ける限り、ゲームは進行していくのだ。

■ 実感を噛み締める

 ただし、引き寄せの途中で実感を噛み締めないと、行動を続けることは難しい。やはり、願いは叶わないと思ってしまうのだ。

 例えば、YouTubeならチャンネル登録者数が増えた瞬間、楽器やスポーツなら練習の成果が出て上達を実感した瞬間、その喜びをしっかり味わおう。こうした実感こそが、次の行動へのモチベーションになる。  

 この過程が楽しくなってきたら、願いは自然と叶っていく。

 行動が習慣化し、願いの実現が「特別なこと」ではなく「当たり前のこと」へと変わっていくのだ。

■ 最後は果実を受け入れる

 最後は果実を受け入れよう。

 願いが叶い、実った果実を収穫し、それをしっかり味わうのだ。  

 しかし、せっかく願いが叶ったのに、それを受け入れない人がいる。

 例えば、恋人ができたのに「自分にはふさわしくない」と関係を深めない人や、副収入が得られるようになったのに、満足しない人だ。

 これらを避けるために、願いが叶ったときはしっかりとその結果を受け入れよう。それが、行動の成果を最大限に生かすことにつながる。

 果実を手にし、それを味わう瞬間こそが、引き寄せの法則の最終段階であり、リアル人生ゲームの醍醐味だ。

───

 改めて、シン・引き寄せの法則の手順を示す。

  • ①自分の願いに素直になり公開する
    ②試行錯誤を繰り返しながら行動し続ける
    ③成功するまで行動をやめない
    ④その途中で実感を噛みしめる
    ⑤最後は果実を受け入れる

 本文では、これらを順を追って解説し、それぞれのやり方や具体的な実践法を詳しく説明していく。

 お役に立てれば幸いです!

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■■ 第1章:自分の願いに素直になり公開する

  • ❶自分の願いに素直になり公開する
    ②試行錯誤を繰り返しながら行動し続ける
    ③成功するまで行動をやめない
    ④その途中で実感を噛みしめる
    ⑤最後は果実を受け入れる

■ 自分の願いを隠している

 願いを引き寄せる前に、多くの人は自分の願いを隠している。  

 性別や立場、経済的な理由に縛られ、心の中の本当の願いを押さえつけている。

 例えば、あなたは本当は海の近くに住みたい、高原に住みたい、暖かいところに住みたいと思っているかもしれない。

 しかし、仕事や学校、引越しや親の面倒など、現実的な理由が頭をよぎり、その願いに蓋をしている。

 デザイナーになりたい、歌や芝居を生業にしたいという大きな夢も同じだ。

 願いが大きいほど、「そんなの無理だ」という心の反発が大きくなる。

■ やりたいことを優先しよう

 長年心にしまってきた願いを表に出すには、練習が必要だ。  

 やりたいことを優先してほしい。

 どんなに小さなことでも、自分のやりたいことを優先することが大切だ。しかし、これはトレーニングが必要だ。  

 多くの人は、小さい頃からやりたいことを優先できない習慣を身につけてきた。

 例えば、「遊びに行くなら宿題をやってから」「飲みに行くなら仕事を終えてから」と、やるべきことを先に済ませるよう教えられてきた。こうした習慣が染みついている人も多いだろう。  

 もちろん、学校や職場、家庭では、やりたいことを優先するのは難しい。

 それでも、できることから、小さなことから、自分のやりたいことを優先する癖をつけよう。それが、自分の願いを実現する力になる。

■ 願いを書き出す練習

 自分の願いに素直になるには、紙に書き出すのがおすすめだ。

 ノートを見開きにし、願いを書き出す。「本当はこうしたい」「こうなりたい」といった自分の思いを記す。


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