相乗りで恐縮であるが、相葉たつや氏監修で、2020年9月に行われたハプバランキングを振り返ってみようと思う。およそ一年半で店舗のオープンとクローズが相次いだので、その点もフォローしていきたい。
第1回戦 Aブロック
予想通り、新宿 アグリアブル(63.3%)の圧勝である。浅草 シャングリラ(19.7%)も票を伸ばしたが、オーナーに引退伴いクローズし、現在は御徒町でSという後継店になっている。なお、「カンポ」とあるのは、カンプバー(5.6%)の誤りではないか。錦糸町にあるリト系ハプバなので、記載ミスさえなければ、さらに票が伸びた筈である。五反田 ミルキーウェイ(11.4%)についてはハプバではなくS&Mバーもしくはフェティッシュバーだと思うが健闘している。
第1回戦 Bブロック
新宿 リトリート(54.7%)が過半の票を取ったが、次点の新宿 ブリスアウト(25.6%)も根強い人気だ。なお北千住 リベルタス(9.8%)はクローズしている。立地を考えれば、蒲田 ゼウス(9.9%)も健闘した。
第1回戦 Cブロック
SB系列の新宿 九二五九(54.4%)がトップ。錦糸町 サキュバス(23.3%)が2位となった点が興味深い。なお、現在はクローズしアフロディーテという新しいお店になっている。3位はリト系の五反田カネロ(16%)、4位はクロスシーズン(6.3%)となった。
第1回戦 Dブロック
御徒町 ハニートラップ(64.7%)が首位。赤羽 ロミオとジュリエット(11.3%)、渋谷 サイレントムーン(13.4%)、新宿ノーウェア(10.6%)は小箱であることを考えれば当然の結果といえる。なおロミオとジュリエットは閉店、ノーウェアはNEOアジトに店名変更。
第1回戦 Eブロック
アグリーアブルーと同系列の新宿 アラベスク(65.2%)が一位。次いでリト系の上野 ラスク(17.9%)。同エリア同系列のハニートラップ(Dブロックで64.7%)との実力差が表れたのではないか。錦糸町のロタティオン(13%)も老舗の力を見せた。「メモリー」とあるのは、田町のメモリーズ(3.9%)のことであろう。「カンポ」と同様に不正確な店名によって票を落とした可能性がある。なお、同店はクラブMに店名変更している。
第1回戦 Fブロック
新宿 440(60%)が6割の得票で勝ち上がった。錦糸町 ノーダウト(18.4%)も手堅い標数で存在感を示した。SNSとの相性のせいか、新宿 ジーアールスター(8.8%)は思いの外伸びなかった印象。「プュアティー」は新宿 プュアティーワン(12.8%)であろうが、手堅く票を集めた。
第1回戦 Gブロック
SB系の総本山、渋谷 眠れる森の美女(57%)がトップ。新宿 クリプト(24.5%)は箱の規模を考えれば十分に票を伸ばした。リト系の五反田 スピアー(8.2%)は同エリア同系列の五反田 カネロ(Cブロックで16%)よりも見劣りする結果となった。目黒 99(10.3%)はオープンより早期閉店している。
第1回戦 Hブロック
新宿 カラーズ(66.2%)が人気を示す結果となった。六本木 フェイス(23%)もリト系の人気店としての存在感をアピールした。「キングス」とあるのは、荻久保 キンクス(6.3%)と考えられるが、秋葉原 コラボ(4.5%)と同様に小箱としての順当な得票になった。
第1回戦まとめ
大方の予想通り、新宿の有名店が圧倒的な投票率で、番狂わせのない順当な結果であった。
準決勝Aブロック
新宿 アグリーアブルー(29.9%)、新宿 リトリート(21.5%)、新宿 九二五九(24.2%)、御徒町 ハニートラップ(24.4%)の大接戦をアグリーアブルーが制した。リトリートとハニートラップは同系列対決によっては票を分けてしまった可能性もある。
準決勝Bブロック
新宿 アラベスク(27.8%)、新宿 440(28.9%)、渋谷 眠れる森の美女(17.6%)、新宿 カラーズ(25.7%)の激戦。440がアラベスクを接戦で下す結果となった。 大箱の有名店、眠れる森の美女については、予想外に票が伸びなかった印象。
決勝
新宿 アグリーアブルー(32.6%)、御徒町 ハニートラップ(21.5%)、新宿 アラベスク(16.1%)、新宿 440(29.7%)となり、アグリーアブルーが頭抜けた人気ぶりを示し、都内ナンバーワン・ハプバの座を手に入れた。アラベスクとアグリアブルーの同系列対決も興味深い。ハニートラップは同系列ナンバーワンの人気店といっても過言ではない。大健闘した440は中箱の王者と言えるだろう。
総評
新宿のアグリーアブルー・アラベスクが圧倒的に強いの一言に尽きる。カラーズは惜しくも決勝まで残らなかったが、大幅に体制が変わった現段階でも実力も気になるところだ。SB系列の眠れる森の美女・九二五九が決勝まで残らなかったのは、SNSとの相性によるものなのか、時代に流れるによるものなのか、アグリーアブルー・アグリーアブルー・アラベスクの人気と併せて、いずれ分析を行いたい。
2022年開催への期待と希望
コロナを経てハプバを巡る状況が大幅に変化したのは論を待たないところである。店舗のオープン・クローズが相次いだだけではなく、ハプバ引退や非公開パーティーなどへの活動移行などが典型である。
そのような状況変化を踏まえて、2022年のハプバランキング開催を、相葉氏へ切に願うものである。差し出がましいが、開催にあたっては以下の点を検討していただければと思う。
- 愛称を考える(ハプワン・グランプリ2022など)
- 店舗名を正確に表記する(地名+店名=新宿 リトリート)
- 第1回の準決勝店はシード扱い、くじ引きでブロックを決める
- シード以外の店舗もくじ引きでブロックを決める
2022年のハプバ・ランキングが開催され、盛り上がることを期待したい。