【第2回】ハプバー民の意識調査について

【第2回】ハプバー民の意識調査について

ハプガチ!

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第2回目の開催

ハップマンにより、第2回となる「ハプバー民の意識調査」が行われたので、前回と同様に結果について考察していきたい。

以前にもりょーちん氏が指摘したように、前回ほどではないものの、設問に恣意性や誘導性が認められるため、その点を指摘しながら、結果について考察していきたい。

前回のおさらい

前回の意識調査はおもに、Twitterと店との関係性を問うものであった。
6割程度の意見は、店内で知り合った人とTwitterで繋がることを容認する一方、店外でのオフ会について7割が反対する結果となった。

また、Twitterと店での名前を同一にして、来店前にツイートしたり、直近の店での出来事をツイートするような行為も6割が容認する結果となった。

もっとも、回答者がTwitterを使用しているため、Twitterと店との関係性を連携することにもともと抵抗感がないバイアスが働くであろうことは考慮する必要がある。

しかしながら、今回の調査によって、半数程度のハプバー民は、SNSと店での遊びを連携することについて否定的にはとらえていない実情が浮き彫りになったと言えよう。

設問解説

前回はTwitterと店との関係に関する設問が中心であったが、今回は、「連れ込み」と「個室」に関する内容にフォーカスされているように思う。

さっそくではあるが、個別の設問について、その意図と回答結果を分析していきたい。

設問①

6割程度の人が、この遊びが一般化したと考えている現状を示している。
SNSの普及によるところが大きいものと考える。

設問②

男性を対象にした設問であると考えられるが、絶対に遊ばない女性に批判的な意見が集まった。

設問が多すぎるし、「絶対に遊ばない」というのは誘導的な選択肢であるため、

店にとってもっともふさわしくない女性は?
・ストーカー化する女性
・飲酒目的のみで来店する女性
・Twitterで待ち合わせして来店する女性

というような設問が適切であった。

設問③

雰囲気を維持するために、店の過ごし方について干渉的なスタッフに対する見解を質した設問であると考えられる。
僅かながらではあるが、客の行動に干渉的なスタッフは不要であるとの見解が多く示された。

設問④

極端な設問であるが、女性無料のバーについて批判的な意見は2割程度に留まった。
個人の見解としては、女性無料の界隈バーが底辺バーとは思わないが、男女同一金額のお店のほうが魅力的な異性がいるように感じていたため、意外な結果となった。

設問⑤

明らかな設問ミスを指摘できる。

界隈の嫌われるものが集まる店があることを
・知らない
・知っていた

という設問にすべきであろう。

設問⑥

女性スタッフ頼りで集客する手法に関しては、圧倒的多数が否定的な姿勢を占めている。

設問⑦

設問に誘導性が認められる。
店長が無能であるとは限らないからだ。

店長の実力が店に及ぼす影響は?
・影響しない
・影響する

とすべきであった。

設問⑧

具体的な事例に則した設問であり適切ではない。
スタッフの役割を、客同士の立ち振る舞いに関わることではなく、店内設備の保守や維持に期待する意見も少なくはない点に注目したい。

設問⑨

今回の意識調査のメインであると考えられる。
7割以上がフロアや大部屋でのプレイについて拒否感がないという実情が明らかになった。
もっとも、フロアと大部屋とでは大きく状況が異なるので、併記すべきではなかったとも指摘できる。

フロアでのプレイは?
・抵抗感がある
・抵抗感はない

という設問もあればよかったように思う。

フロアプレイ厳禁で、簡易的な間仕切りではなく、完全に外部と遮断された個室中心のお店が主流になりつつある状況もあり、今回の結果との整合性について興味深いところである。

設問⑩

個室でのプレイについては、安心感を示す意見が過半を占めた一方、スタッフの監視が行き届かないことを理由に不安とする意見も根強いことが分かる。

設問⑪

個室プレイメインの店が主流になりつつある現状を反映した回答であるように思われる。

もっとも、

1対1でしか遊ばない客はこの遊びに向いていないか?
・そう思う
・そうは思わない

個室でしか遊ばない客はこの遊びに向いていないか?
・そう思う
・そうは思わない

という二つの設問に分離してもよかったように思う。

設問⑫

Tinderでの連れ込み目的で店を利用することの是非は二分した。

もっとも、この設問ではTinderでの連れ込みを問題としていあるのか、リリースなしを問題としているのかが区分されていないため、

Tinderで連れ込み行為は?
・問題はない
・問題がある

プレイ後リリースしないのは?
・問題はない
・問題がある  

と論点を区分して設問すべきであった。

もっともコラムでの紹介したとおり、遊ぶことを約束せずにTinderなどの出会い系で知り合って、店内で待ち合わせるパターンなどもあり、連れ込みの態様は多様化している。
そのため、一概に是非を判断することは難しいように思われる。

設問⑬

個室プレイとステルシング(生行為)の関係性について否定的な意見が7割を占めた。
前の質問では、個室プレイに不安感を持つ意見も少なくないことから、具体的にどのようなリスクを感じているのが気になるところである。

なお、ステルシングについてはコラムでも取り上げている。

設問⑭

いわゆる「同行」についてはネガティブな反応が多い。

設問⑮

同じ内容を質しているので、設問ミスである。

店内オフ会のリスクについては、以前にもコラムで取り扱っている。

総評

前回同様に回答者がTwiterを使っているということはバイアスとして意識しなければならないが、およそ以下のことが明らかになった。

  • スタッフが客の行動に干渉することは否定的
  • 1対1で個室でしか遊ばないことについては7割が許容
  • 個室以外でのプレイは7割程度が許容
  • Tinderでの連れ込みで、プレイ後のリリースなしについての是非は二分

あくまで私見であるが、Twitterでのやりとりが活発化した結果、店をコミュニティではなく設備としてとらえるような傾向が強まりつつあるように考えられる。

具体的には、事前にTwitterで知り合って、お店で待ち合わせをするような行動様式が普及しつつあるように推測されるのだ。

そのように考えると、スタッフが客の行動に干渉することについては否定的で、1対1で個室でしか遊ばないことについても寛容的な回答についても説明がつくように思う。

2回の意識調査によって、Twitterによって、客の行動意識や、店の在り様が大きく変容ししつつある過渡的な状況が判明したと結論付けることができよう。

【了】

【更新履歴】
2022/8/10公開


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