「うちの子がサッカーをやめたいと言った日」それは、技術でも進路でもなく…“パワハラ指導”のせいでした。
「またやってる…」
高校のサッカー部で、あるコーチが再びパワハラを繰り返している──。生徒は萎縮し、保護者はモヤモヤしながらも、見て見ぬふりをする空気。なぜ止められないのか? そして、どうすれば止められるのか?
■ 歴史ある部活に巣くう“コーチ権力”
この話は、ある高校のサッカー部で起きている実話をもとにしています。
その部活には、昔から有名な監督がいます。名門校出身のコーチ、その親もかつて同校の監督。つまり、学校や地域の中で「一目置かれる存在」なのです。
ところが、このコーチ。指導の名のもとに、暴言、威圧、理不尽な怒号…数ヶ月前にはパワハラが原因で謹慎処分を受けたばかり。にもかかわらず、また同じような行為を繰り返しているというのです。そのため、退部する子供が相次いだのに、また今回も…
■ 監督は見て見ぬふり、学校はなあなあ対応
では、なぜ処分されても変わらないのか?
答えはシンプルです。
- 監督が責任を取らない人間であること
- 学校が「名前のあるコーチ」に対して弱腰であること
- パワハラの実態を記録・通報する仕組みが弱いこと
こうした構造の中では、「またか…」と思っても誰も声を上げない。でも、それでは子どもたちが守れません。
■ パワハラを止めるためにできる5つのこと
では、保護者や関係者はどう動けばいいのでしょうか?実際に有効な方法を5つ紹介します。
① 証拠を残す
- 日時、場所、発言、態度などを細かくメモ
- 音声・動画の録音(法的に問題のない範囲で)
- 他の生徒・保護者の証言も集めると強い
② 学校の相談窓口へ報告する
- 担任や教頭、生徒指導、校長など
- 再発であることを強調、「前回の処分では改善されなかった」と伝える
③ 教育委員会・外部機関に通報
- 市区町村の教育委員会の「いじめ・体罰相談窓口」
- 文科省の「子どものSOSダイヤル」なども活用
④ 他の保護者と連携する
- 同じ悩みを持つ家庭とつながる
- 連名での意見書・要望書の提出が効果的
- 数は力。声が大きくなるほど、学校も無視できない
⑤ 世論の力を借りる(慎重に)
- 最終手段として、SNSやメディアへの発信
- 匿名で告発する方法もあるが、リスクは冷静に判断を
■ 「子どもを守るのは、大人の責任」
部活動の指導が“神格化”される時代はもう終わりにしなければいけません。経験があろうが、有名選手だった過去があろうが、「暴力的な指導」は教育ではありません。
見過ごされがちな高校スポーツの現場で、ひとつずつ「おかしい」を声に出すこと。それが、大人にしかできない大切な行動なのです。
あなたの学校でも、同じことが起きていませんか?
現役時代に名前の通った学校やチームにいた監督やコーチ、指導後、全国大会に出場経験のある監督やコーチについてはパワハラ傾向にあるような気がします。もちろん全員がそんな指導者ではないことは分かっています。自身があるのはわかるのですが、一人でサッカーするわけでもなく、指導者だけで全国大会に出れるわけでもない。選手としてはいい選手だったかもしれませんが、その方が始動が優秀、とは限りません。全国大会出場経験にしても、監督も頑張ったのかもしれませんが、もっと頑張ったのは選手。もちろんサポートメンバーやマネージャー、親、関係者全員の努力の結果だと思います。指導するのが監督、コーチの役割であり、お山の大将ではありません。それを何か勘違いしているように感じます。
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