
「朝起きられない」のは、努力不足じゃなかった。
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朝、目覚ましを3つかける。
1回目じゃ起きられない。
2回目でも、まだ体が動かない。
3回目で、ようやく無理やり起きる。
でも、起きても終わりじゃない。
頭が、起動してない。
顔を洗っても、脳に霧がかかってる。
目が開かない。
体が重い。
ずっと、ぼーっとしてる。
だから、コーヒーを飲む。
やっと、人間になる。
昔の僕は、これを普通だと思ってました。
「朝が弱いだけ」
「仕事で疲れてるだけ」
「社会人ってこんなもん」
「みんな無理してる」
そうやって、ずっと誤魔化してた。
でも、違ったんです。
僕は、起きてたんじゃない。
毎朝、カフェインで脳を殴って、無理やり動かしてただけでした。
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朝から、もう疲れていた
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朝、起きた瞬間から疲れてる。
8時間寝たはずなのに、もうだるい。
顔が重い。
目が開かない。
鏡を見る。
なんか顔色が悪い。
むくんでる。
覇気がない。
でも、仕事は行かなきゃいけない。
だから、コーヒーを飲む。
やっと、人間っぽくなる。
でも今は思う。
あれ、“回復”じゃなかった。
無理やり、神経を叩き起こしてただけだった。
僕は日頃から、かなり細かく自分の体を見ています。
体重。体脂肪。睡眠。食事。歩数。トレーニング。
全部、記録してます。
正直、自分でも少し異常だと思う。
でも、そこまで見てたから、気づいたことがありました。
自分は、コーヒーで覚醒してたんじゃない。
不調を、毎日、無理やり誤魔化してただけだった。
朝、だるい。
起きても、脳が重い。
午前中、ずっと眠い。
昼過ぎになると、顔が死ぬ。
目に力が入らない。
鏡を見ると、
「なんか疲れてる」
「なんか覇気がない」
「なんか老けてる」
でも、それが普通になってた。
夕方、集中力が切れる。
コンビニに行く。
無意識に、コーヒーコーナーの前で止まる。
飲む。
少し戻る。
でも、夜になると、また落ちる。
眠りが浅い。
朝、また死んでる。
また飲む。
また戻す。
また崩れる。
これを、毎日やってた。
しかも当時の僕は、それを「頑張ってる」って思ってた。
眠くても働く。
だるくても動く。
疲れてても回す。
そのために、カフェインを流し込む。
でも今なら分かる。
あれ、頑張ってたんじゃない。
壊れながら、無理やり回してただけでした。
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休日なのに、回復しない
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休日なのに、疲れてる。
昼まで寝ても、回復しない。
カフェに行っても、ぼーっとしてる。
YouTubeを流して、スマホを触って、またコーヒーを飲む。
気づいたら、1日が終わってる。
でも当時は、「最近疲れてるな」くらいにしか思ってなかった。
今は思う。
あの頃の自分、ずっと脳が休めてなかった。
休みの日って、本当なら回復する日です。
でも当時の僕は、休みの日ほど、自分が壊れてるのが分かりやすかった。
昼前に起きる。
スマホを見る。
YouTubeを流す。
特に見たい動画でもない。
ただ、音がないと落ち着かない。
画面を見てるようで、見てない。
コメント欄を開く。閉じる。
おすすめに出てきた動画を押す。
また別の動画に行く。
気づいたら、1時間。
気づいたら、2時間。
部屋は暗いまま。
カーテンも開けてない。
水も飲んでない。
顔も洗ってない。
でも、なぜかコーヒーだけは飲んでる。
体は休んでるはずなのに、脳だけずっと疲れてる。
何もしてないのに、回復してない。
むしろ、どんどん重くなっていく。
夕方になって、ようやく鏡を見る。
顔が死んでる。
目が濁ってる。
口角が下がってる。
髪もボサボサ。
肌もくすんでる。
その顔を見て、また気分が落ちる。
でも、何かを変える気力もない。
またYouTubeに戻る。
またスマホを見る。
またコーヒーを飲む。
そして夜になって、「今日も何もできなかった」って思う。
でも当時の僕は、それを怠けだと思ってました。
違った。
怠けじゃない。
脳が休めてなかった。
これ、かなり怖いです。
なぜなら、本人は気づかないから。
「疲れてるだけ」
「最近忙しいだけ」
「休日はこんなもん」
そう思ってるうちに、生活がどんどん崩れて、顔にも出る。
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PCの文字が入ってこない
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これ、かなり刺さる人が多いと思います。
PCを開く。
仕事をしようとする。
でも、文字が入ってこない。
画面には文章がある。
読んでるつもりではいる。
でも、頭に残らない。
1行読む。
戻る。
また同じ行を読む。
でも、意味が入ってこない。
メールを開く。
返信しようとする。
何を書けばいいか分からない。
別に難しい内容じゃない。
普段なら、すぐ返せる内容。
でも、脳が動かない。
カーソルだけが点滅してる。
その点滅を見ながら、数分止まる。
「あれ、自分こんなに仕事できなかったっけ」
って思う。
これ、かなりメンタルにきます。
能力が落ちた感じがする。
自分がダメになった感じがする。
でも違った。
普段は、カフェインで無理やり持ち上げてただけだった。
本来の自分の集中力じゃなくて、カフェインで作った集中力に頼りきってた。
だから切ると、一気に現実が出る。
脳が疲れてる。
睡眠が浅い。
神経が張りっぱなし。
その状態が、全部見える。
PCの文字が読めないって、ただの集中力不足じゃない。
生活の崩れが、そのまま仕事に出てる状態でした。
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コンビニ前で止まる
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これ、本当に怖かったです。
自分では、「今日は飲まない」って決めてる。
でも、昼過ぎになる。
仕事で少し疲れる。
頭が重くなる。
すると、なぜか外に出たくなる。
気づいたら、いつもの道を歩いてる。
そして、いつものコンビニの前で止まってる。
ここで、自分でも引いた。
「あれ、今なんでここにいるんだ?」
って。
喉が渇いたからじゃない。
お腹が空いたからでもない。
ただ、体が勝手に向かってる。
店の前に立つと、頭の中で始まる。
「水だけ買えばいい」
「デカフェならいい」
「今日はきついから1杯だけ」
「ここまで我慢したし、別によくない?」
でも、分かってる。
中に入ったら、ほぼ負ける。
なぜなら、コーヒーマシンの場所も、カップの位置も、レジまでの流れも、全部体が覚えてるから。
あれは、意志の問題じゃない。
動線の問題です。
毎日同じ時間に、同じ道を歩いて、同じ店に入って、同じコーヒーを買う。
これを繰り返すと、疲れた瞬間に、体が自動でそこに戻ろうとする。
だから僕は、途中からコンビニの前を通る道を変えました。
遠回りでも、変えた。
それくらいしないと、普通に戻る。
依存って、気合いじゃなくて、動線で戻る。
ここに気づいたのは、かなり大きかったです。
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トイレの鏡で見る、15時の顔
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15時くらいに、トイレに行く。
手を洗う。
ふと鏡を見る。
そこに映ってる自分が、朝と別人みたいに見える。
目が重い。
まぶたが落ちてる。
顔色が悪い。
口角が下がってる。
肌がくすんでる。
なんか、一気に老けた感じがする。
別に徹夜したわけじゃない。
激務をしたわけでもない。
ただ、普通に仕事してただけ。
なのに、顔だけが先に限界を迎えてる。
「うわ、今の自分、めっちゃ疲れて見えるな」
って思う。
でも、すぐに目を逸らす。
見たくないから。
そして席に戻る。
でも、その顔のまま人と話してる。
その顔のまま会議に出てる。
その顔のまま帰り道を歩いてる。
これって、かなり怖いです。
外見って、朝だけ整えて終わりじゃない。
午後に崩れた顔も、普通に人に見られてる。
職場で隣に座ったとき。
コンビニでレジに並んだとき。
電車の窓に映ったとき。
誰かと近距離で話したとき。
そのときに出るのは、作った顔じゃなくて、生活の顔です。
睡眠が浅い。
脳が疲れてる。
カフェインで上下してる。
ずっと神経が張ってる。
その積み重ねが、15時の顔に出る。
僕はこのトイレの鏡で、何回も自分にがっかりしました。
でも逆に言えば、ここが変わると、外見の印象はかなり変わる。
朝だけじゃなく、午後の顔が落ちない。
これだけで、人から見た印象は変わります。
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切ってみて分かった、5日間
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ここからは、実際にカフェインを切ってみたときの話です。
■ Day1
最初の1日目は、正直、まだいけると思ってました。
「まあ、1日くらいなら大丈夫でしょ」
くらいの感覚。
でも、朝からすでにきつい。
いつもなら、起きてすぐコーヒーを飲む。
それがないだけで、朝のリズムが全部崩れる。
何をしていいか分からない。
水を飲む。でも、物足りない。
白湯を飲む。でも、全然スイッチが入らない。
頭が重い。
目の奥がだるい。
体が起きてこない。
この時点で、少し怖くなりました。
自分は、コーヒーを楽しんでたんじゃない。
コーヒーがないと、朝を始められない体になってたんだと。
■ Day2
激しい頭痛。
吐き気。
光が痛い。
スマホも見れない。
ベッドから動けない。
本当に、何もできなかった。
ここで初めて、「あ、自分かなり依存してたんだ」って気づいた。
でも、もっときつかったのは、頭痛じゃない。
脳の中で、「飲めば楽になる」って、ずっと聞こえてくることでした。
それが、気持ち悪いくらい離れない。
水を飲んでも。
寝ても。
散歩しても。
頭の中でずっと、「1杯だけ」って聞こえる。
あれ、かなり怖かった。
(※ここで正直に書いておきます。このDay2の症状は、僕がいきなりゼロにしたから出たものです。後で詳しく書きますが、有料パートでは「いきなり切らない」やり方を勧めています。僕みたいに死にかける必要は、ありません。)
■ Day3
まだ頭が痛い。
体も重い。
PCを開いても、集中できない。
文章が読めない。
会話も入ってこない。
昼過ぎ、無意識にコンビニに行きそうになる。
完全に、体が覚えてる。
ここで本当に思った。
「これ、飲み物じゃなくて依存だったんだ」
って。
■ Day4
少し動ける。
少しマシ。
でも、ここが一番危ない。
「ここまで頑張ったし、1杯くらいいいか」
って、脳が言い始める。
でも、ここで戻ると、また最初から。
だから耐えた。
かなりきつかった。
■ Day5
朝、目が覚めた瞬間、違いました。
頭痛がない。
脳が静か。
無理やり起こされてる感覚がない。
自然に、起きてる。
あの瞬間、かなり衝撃でした。
今までの朝って、「起きる」じゃなかった。
毎朝、脳を叩き起こしてただけだった。
でもこの日は違う。
静かだった。
頭の奥のノイズがない。
焦燥感もない。
無理やり感もない。
ただ、自然に起きてる。
その瞬間、本気で思った。
「今までの自分って、本当に起きてたのか?」
って。
午後になっても、顔が落ちない。
目が死なない。
夕方でも、脳が濁ってない。
これ、かなり衝撃でした。
今までずっと、「午後に疲れるのは普通」だと思ってたので。
違った。
ずっと、カフェインの上下で、脳を揺らされてただけだった。
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外見は、生活が顔に出る
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外見改善って聞くと、多くの人は、
肌。髪型。服。筋トレ。
を想像します。
もちろん、それも大事。
でも、もっと根本にあるのは、生活です。
睡眠。脳疲労。依存。朝のだるさ。午後の顔。
全部、つながってる。
睡眠が崩れる。
脳が疲れる。
午後、顔が死ぬ。
目に力がなくなる。
姿勢が崩れる。
集中力が切れる。
覇気がなくなる。
それが毎日積み重なる。
すると、全部、顔に出る。
「なんか疲れてる」
「なんか不潔感がある」
「なんか覇気がない」
「なんか垢抜けない」
これ、才能じゃありません。
生活が、顔に出てるだけです。
昔の僕は、ずっと、「気合いが足りない」と思ってました。
朝弱いのも。
疲れやすいのも。
午後に顔が死ぬのも。
集中力が続かないのも。
全部、自分が弱いからだと思ってた。
でも違った。
ずっと、脳を酷使し続けてただけだった。
で、今どうなってるか、先に言っておきます。
朝は、目覚ましと格闘しなくなりました。自然に目が覚める。夜も、布団に入ったらわりとすぐ落ちる。あの「寝てるのに回復しない」感じが、ほぼ消えました。
覚醒した、みたいな派手な感覚はないです。でも、集中が途中で切れにくくなった。午後に顔が死ぬのも、なくなった。肌の質感が前と違う気がするし、地味なところだと、口臭が減った気がするし、トイレに行く回数も減りました。
そして一番大きいのは、そもそもカフェインを「必要」と感じなくなったことです。我慢してるんじゃなくて、要らなくなった。コンビニでも、もう困りません。
正直に言うと、不便もあります。カフェでデカフェを置いてる店は少ないので、外ではスタバでデカフェにするか、ドトールのデカフェか、水かルイボスティー。そこは多少めんどくさい。
でも、それでも戻る気にはなりません。戻る理由が、もうないからです。
——で、ここまで読んで、当然こう思いますよね。
「それ、どうやったの?」
書きます。全部。

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