
画像:マリンブルーに沿って
もしも甲子園のアルプススタンドで突然エロゲの主題歌が流れたら――選手は意外と燃えます。
だって歌詞はたいてい「名前を呼んで」「触れてほしい」「この手で選んだ未来が、君を傷つけたとしても」系だし、相性は悪くありません。
観客は困惑するけど、オタク世代の先生や部員には刺さります。
結果として、「隠れ青春アンセム」として融合する未来すらありえるのです。
エロゲソングには根強いファンがいます。独特のフックがあるのです。
エロゲソング(美少女ゲーム主題歌など)は、実は「元J-POPコンポーザー」や「超一流制作陣」によって作られることが非常に多いジャンルであります。
たとえば
I've Sound(アイブ・サウンド)
北海道拠点の制作集団。元々エロゲソングで有名になり、その後はKOTOKO、川田まみ、島みやえい子などの歌手がJ-POPやアニメ主題歌にも進出。
作曲家やアレンジャーがJ-POPシーンでも活躍しています。
あるいは
Elements Garden(エレメンツガーデン)
上松範康など、J-POPアーティスト(西川貴教、水樹奈々、田村ゆかり等)やアニソン界でも数多くのヒットを生んでいるユニットですが、エロゲ・美少女ゲームでも主題歌を多数手掛けています。
アーティスト活動の傍らで参加している人も多くいます。
表ではバンドやソロで活動しつつ、裏ではエロゲソングを手がける…という"二刀流"の人も結構います。
逆にJ-POPからエロゲに流れてくる人もいて、まさに"音楽の交差点"って感じです。
奇抜な電波ソングや萌え萌えな曲調に目が行く人も多いですが。驚くべきはその音楽性の高さです。
自由度が高く、音楽的挑戦ができる場でもあり、商業J-POPよりも制約が少ないため、転調・変拍子・民族音楽風など、実験的なアプローチができるのも魅力です。
エロゲ―という文化は今や消えゆく文化ですが、エロゲソングは私たちの心に残り続けます。
デジタル革命で音楽大隆盛時代となった現代の環境にも一定層に着実に根付いて、文化の継承、新しい受容のカタチ、再評価の動きなど
音楽シーンの深みと豊饒さは、より一層のコントラストを帯びて愛顧の熱を放射し続けています。
今どきのギャルやZ世代は、偏見とか気にせず「おもしろければなんでもアリ」の価値観です。
TikTokでもエロゲソングのサビがネタ化するムーブがたまに見られます。
数年ほど前、この時流をつかんで私は聡明で才気煥発なシャイボーイ(甥っ子)にアニメソング・ゲームソングのたっぷり詰まったウォークマンをプレゼントしました。
もちろんその中には往年のエロゲソングの名作も含まれます。
セレクションには気を使いましたが、自ブログでアニソンゲーソンの特集記事を幾度も投稿してきた我が選球眼を信じて、真に良いと思える曲は自主規制や自己検閲をせずプレイリストに載せていきました。
音楽的素養を広げてもらうため、歌謡曲と呼ばれる80年代の邦楽から時系列に平成後半くらいまでの主だった邦楽のヒット曲、季節やシチュエーションに合わせた夏曲・クリスマス曲・雨曲・夜曲などに加えてこだわりのハイセンス邦楽詰め合わせと、アニメの情感豊かな劇伴曲も少しと、洋楽を20曲ほど入れてウォークマンの容量いっぱい16GBに1100曲超ぎっしり詰め込みました。
ここではそのすべてをご紹介することはできませんが、普段は踏み込んで採り上げることもないエロゲソングというものの存在について、有料記事という事もありますしいい機会ですから
いちアニソンファン、エロゲソングファンとして数多くの曲をキュレーションしてみた実績を活かして、みなさんに最短で殿堂入りの楽曲を知ってもらうために力添えさせていただきたいと思います。
あれから甥っ子に「アニメソング聴いてるかな?」て会話もあったかもしれませんが、年末の大掃除のときにウォークマン付属のドッグスピーカーに差し込んで曲を流しながら掃除してるよ、みたいなのどかな返事が返ってきました。
1曲でもいいからお気に入りの曲ができてくれれば叔父さん冥利に尽きます。
思えば私はブログ記事としてはエロゲソング含むアニソンリストを過去に発表してきたわけですが、友達と飲み会の席でエロゲソングについて語るだとかネット上のやり取りとかでどの曲がいいとか批評とか論戦をしたことが一度もありません。
甥にはエロゲソングとは言っていないしすこしオタクっぽいジャケット写真かなというクセ以外は何かアニソンやゲームソングの端くれだとか思っているのではないでしょうか。
よってこのブログ記事ではいわゆる男子目線のガチ勢の文化論だとか楽曲論だとかケレン味とか逸脱とかファンダム的な「ホモソーシャル」な文脈で語っていきたいとは思いません。
最初の披露の接点である「良い子にも教えてあげたいオタクカルチャーの手広い話」という一般論として偏見なく語って、裾野や共感意識を共有していきたいのです。
奇しくも甥っ子との心的交流というフラジャイルな気遣いの中で、真摯に美意識の高みを引き寄せて今一度同じ目線でしゃがんで顔を据えながら関係性を育んでいきたいです。
そんな心持ちでここに、ここで、うやうやしく近年のエロゲソングの珠玉の10曲をご紹介していきたいと思います。
教科書的な解説文でつまらないと感じるお方も多いでしょうが「熱量」よりも「規矩準縄」(きくじゅんじょう)を旨として誰にもクセのない最大公約数的解説に留めました。
規は、円を描くぶんまわし、コンパス。 矩は、さしがね、定規。 準は、水もり、水平をはかる器具。 縄は、すみなわ、直線の印をつける器具。意味は推して知ってください。
楽曲基本情報は
曲名/ゲームタイトル/作詞/作曲/編曲/歌唱のフォーマットに則って表記し、あわせて推奨入手音源のアルバム名を挙げております。
番号は順位ではなくただの通し番号で、参照しやすくするための便宜的なものです。
エロゲソングという文化に興味を示していただいた訪問者のお方にとって、よきガイドになっていれば幸甚です。
曲へのリンクは貼りませんが、各自検索していただいてご視聴ください。
それでは以下の10曲の解説をご覧ください。
