Instagram広告を見ていると、「最近、似たような訴求が増えているな」「この表現、いろんな業界で使われているな」と感じることがあります。
ただ、実際に広告を1つずつ見ているだけだと、どの訴求が多いのか、どんなデザイン表現が目立つのかまでは、なかなか整理しきれません。
そこで今回、2026年7月に確認できたInstagram広告バナー104件をもとに、カテゴリー別・訴求別・表現形式別に傾向を整理しました。
本記事では、無料部分で全体の傾向を紹介し、有料部分では、実際のバナー実例をまとめたPDF資料を公開します。
今回で3回目なので、前月(2026年6月・108件)との違いにも触れています。
今回の分析対象
今回の資料では、2026年7月に確認できたInstagram広告バナー104件を対象にしています。
主に以下のような項目で分類しました。
- toB / toC
- カテゴリー大
- カテゴリー中
- 主訴求
- 表現形式
- カテゴリー別のバナー実例
なお、本資料は個人が発見・収集したInstagram広告バナーの観察データをもとにしたものです。広告成果データではないため、「成果が出た広告ランキング」や「市場全体を代表する統計データ」ではありません。
あくまで、実際に出稿されていた広告バナーから見える、訴求・表現の傾向を整理したレポートです。
2026年7月のInstagram広告で目立った傾向
今回の104件を見て、特に目立ったのは以下の3つです。
1. ToBとToCで、主訴求がはっきり分かれた
今回いちばんはっきり出たのが、toBとtoCで使われている訴求がほとんど別物だった点です。
ToB(38件)の上位は、無料訴求21件、課題解決訴求5件、価格・割引訴求3件。無料訴求が半数以上を占め、価格はほとんど前面に出てきません。
ToC(70件)の上位は、価格・割引訴求23件、無料訴求16件、体験・お試し訴求7件。こちらは価格が最多です。
同じInstagramというフォーマットでも、「まず名前をもらう広告」と「その場で判断させる広告」で、入口の作り方が入れ替わっているのが数字で見えました。
この分かれ方は前月(2026年6月)も同じ形だったので、月をまたいでも安定している部分だと見ています。
2. 最多カテゴリは「健康・ヘルスケア」
カテゴリー別では、健康・ヘルスケアが21件で最多でした。次いでIT・SaaS14件、人材・採用14件、広告・マーケティング12件、住まい・暮らし11件、美容・医療10件、EC・通販9件と続きます。
上位3カテゴリーだけで全13カテゴリー中の47%を占めています。
中分類では、フィットネス13件、マーケティングセミナー10件、食品通販10件、AIツール8件、転職サービス8件が上位でした。
前月に最多だった住まい・暮らしは24件から11件に減り、代わりに健康・ヘルスケアが13件から21件に増えています。人材・採用8→14件、美容・医療5→10件も増えました。
ただし対象はどちらも「その月に確認できたバナー」なので、市場が動いた証拠というより、観察できた範囲が変わったと見ておくのが妥当だと思っています。
3. 表現形式は「単独の型」ではなく組み合わせで作られている
今回集計してみて分かったのが、1件あたり平均4.6個の表現要素が併用されていたことです。
人物メイン71件、CTA強調66件、価格強調53件が上位ですが、これらは別々のバナーに分かれているわけではなく、人物+価格+CTA+清潔感、のように重ねて使われています。
「人物メインの型」「価格強調の型」という単独の型があるわけではないので、バナーを企画するときも、要素を1つ選ぶのではなく、どの組み合わせにするかで考えた方が実際の作りに近いのだと思います。
訴求の全体像
主訴求の上位は以下のとおりです。
- 無料訴求 34件
- 価格・割引訴求 26件
- 課題解決訴求 8件
- 体験・お試し訴求 8件
- 時短・効率化訴求 5件
- 商品価値訴求 5件
- キャリア・成長訴求 4件
- 実績・権威性訴求 4件
全体では無料訴求が最多で33%。上位2つで58%を占めており、入口のハードルを下げる訴求に集中しています。
前月と比べると、無料訴求の比率が39%から33%に下がり、価格・割引訴求が18%から25%に上がりました。
ただ、これを「7月は価格訴求が強まった」とまでは見ていません。価格・割引訴求が多いのは健康・ヘルスケア、美容・医療、EC・通販で、そのカテゴリー自体が増えています。訴求の流行が変わったというより、カテゴリー構成の変化がそのまま訴求の数字に出ているだけ、という可能性の方が高いと思っています。
デザイン表現で目立ったもの
表現形式では、以下のような要素が多く見られました。
- 人物メイン 71件
- CTA強調 66件
- 価格強調 53件
- 商品メイン 43件
- 清潔感 41件
- シンプル 40件
- 大見出し中心 36件
- 高級感 32件
- サービス画面 23件
人物メインは104件中71件、約7割のバナーに出現しています。
toB / toC で上位の組み合わせも違いました。
- ToB:CTA強調 / 人物メイン / 大見出し中心
- ToC:人物メイン / 価格強調 / 商品メイン
スマホ上で一瞬だけ見られる前提だからこそ、細かく説明するよりも「何の広告か」「何が得られるか」「次に何をすればいいか」が一瞬で伝わる構成が多い、という点は前月から変わりませんでした。
この資料が役立ちそうな人
このレポートは、特に以下のような方に向いています。
- Instagram広告のバナー制作をしているデザイナー
- 広告運用者
- マーケター
- 競合広告の傾向を見たい方
- 無料訴求・価格訴求の使い分けを研究したい方
- バナーの訴求や表現の引き出しを増やしたい方
単にバナーを眺めるだけでなく、「どんな訴求が多いのか」「どんな見せ方が使われているのか」「カテゴリーごとにどんな傾向があるのか」を見たい方向けの資料です。
有料部分で見られる内容
有料部分では、以下のPDF資料を公開しています。
2026年7月 Instagram広告 カテゴリー別バナー傾向分析
資料は全15ページです。
主な内容は以下です。
- 全体サマリー
- toB / toC 構成
- カテゴリー大・カテゴリー中の傾向
- 主訴求ランキング(toB / toC 別の内訳つき)
- 表現形式ランキング(toB / toC 別の上位比較つき)
- 健康・ヘルスケアカテゴリのバナー実例
- IT・SaaSカテゴリのバナー実例
- 人材・採用カテゴリのバナー実例
- 広告・マーケティングカテゴリのバナー実例
- 住まい・暮らしカテゴリのバナー実例
- 美容・医療カテゴリのバナー実例
- EC・通販カテゴリのバナー実例
- 教育・資格カテゴリのバナー実例
- その他カテゴリー(ビジネスイベント・エンタメ・メディア・副業・独立・旅行・レジャーほか)の実例
カテゴリー別の実例ページには、それぞれのバナーがどの訴求にあたるかのラベルと、そのカテゴリーで訴求・表現がなぜその形になりやすいかの考察を添えています。
今回から、主訴求と表現形式に toB / toC 別の内訳を追加しました。同じ「無料訴求」でも、toBとtoCで出方が違う点を確認できます。
なお、掲載件数が5件未満のカテゴリーは、傾向とは言えないため個別ページにせず「その他」にまとめています。そのため前号より4ページ少ない構成ですが、収録件数自体は前号とほぼ同数です。
価格は前号と同じ500円です。
PDF資料
以下よりPDFをご覧ください。
