(2022/10/18 追記・修正)学生納付特例制度の扱いは全額免除ではなく、未納扱いであったため全面改定しました。
医学部再受験生は国民年金を追納すべきか?
医師は医学生時代は収入がないので、学生納付特例制度を利用して国民年金の全額免除を受けていた方が多いと思います。
特に、再受験生は、最初に通っていた大学で2年間、医学部時代は6年間国民年金の全額免除を受けていることが多く、年金支給額への影響がかなり大きいです。
医師として働きだし、将来の年金のことを考えると「今からでも払っておいた方がいいのかな?」と迷っている方は多いのではないでしょうか。
私と同じように国民年金の追納をすべきかどうかで悩んでいる方のために、医学部再受験生は国民年金の追納はするべきかをテーマにお話をさせていただきます。
医師特有の高い節税効果や将来のお金の現在価値を計算して追納が妥当か、追納しない場合はどうするかまで考えたいと思います。
そもそも国民年金とは?
国民年金とは、20歳から60歳までの40年間、保険料(月額16,590円)を納めると、65歳から最大で年額77.8万円、月額6.5万円の年金を受け取ることができるという社会保障制度です。
つまり、満額である年額77.8万円をもらうためには、40年間保険料を払っている必要があります。
だから、学生納付特例制度を利用していた期間が長くなるほど年金支給額は減ってしまうのです。
しかし、学生納付特例制度を利用した期間は、過去10年以内であれば追納可能になります。
追納をすることで将来の年金支給額は上がりますが、追納するには1年あたり保険料19,9万円の支払いが必要です。
医学部時代の6年間分を追納する場合、120万円もの大金を支払う必要があります。
果たして、120万円もの多額のお金を支払ってまで将来の年金額を増やすメリットがあるのでしょうか?
具体的に計算していきたいと思います。