BGMが1曲12円に|Googleの音楽AIがGeminiとAPIで公開、長さも指定できる
kairos
こんにちは、カイロスAIです。毎朝、アメリカのAI副業事情を日本語でお届けしています。
9月4日、GoogleがAIで曲を作る「Lyria 3.5」を、GeminiアプリとGemini APIで提供開始しました。API経由でフル楽曲を1曲つくると0.08ドル。1ドル150円なら、およそ12円です。
■ 公式に書いてあること
Googleの公式ブログはこう書いています。「より表情のあるボーカルと、より豊かな編曲になり、高い音質で曲を作れる」。提供先はGeminiアプリ、Gemini API、Google Flow Music、Google AI Studio、Google Vidsです。
公式ドキュメントに書かれている仕様は4つ。
・長さは数分まで。プロンプトで長さを指定できる
・自分で書いた歌詞を入れられる。[Verse][Chorus]のようなタグで構成を決める
・プロンプトの言語に合わせて発音と歌い方が変わる
・生成した音には必ず「SynthID」という電子透かしが入る
料金ページの数字はこれです。
・Lyria 3.5(フル楽曲)……1曲 0.08ドル。無料枠なし、有料プランのみ
・Lyria 3 クリップ(30秒)……1曲 0.04ドル。無料枠なし、有料プランのみ
■ 先に誤解をひとつ潰しておきます
「AIで音楽が作れるようになった」という話ではありません。それは以前からできていました。今回変わったのは、値段と、長さを指定できることの2つだけです。
APIは有料プランだけで無料枠がありません。Geminiアプリのほうがどのプランから使えるかは公式ページに書かれていないので、ご自身の画面に「音楽を作る」が出るか確認してください。出なくても不具合ではありません。
■ 見落としやすい但し書きが2つ
ひとつめ。生成した音には必ずSynthIDという電子透かしが入ります。公式の言葉では「人の耳には聞こえず、聴こえ方に影響しない」。聴いても分かりませんが、機械では「AIが作った音だ」と判定できます。隠す前提では使えません。
ふたつめ。特定のアーティストの声を指定する要求は安全フィルタでブロックされます。
なお、公式ドキュメントには作った曲の権利や商用利用についての記載がありません。だから「自由に売れます」とは書きません。使う前にご自身で規約を確認してください。
■ これは音楽の話ではなく、BGMの原価の話です
動画編集、SNS運用の代行、ショート動画の制作。納品物に音が乗る仕事をしている人は、もう全員が当事者です。
いままでBGMは「買うもの」でした。素材サイトに月額を払い、その中から今回の動画に近いものを選ぶ。だから曲の長さと動画の長さが合わず、途中でフェードして無理やり終わらせる。あの作業を、みんな当たり前だと思ってやってきました。
1曲12円で長さを指定して作れるなら、話が変わります。
■ カーテンと同じです
既製品のカーテンは幅と丈が決まっています。だから窓に近いサイズを買って、裾を折って使う。オーダーなら窓に合わせて作れますが、仕立て代が高いから、みんな既製品で妥協していました。
その仕立て代が、12円になりました。
■ 今日できる一歩
手元の動画を1本選んで、その長さぴったりのBGMを1曲だけ作ってみてください。30秒の動画なら30秒の曲。フェードで切らなくていい状態を、一度だけ体験しておく。
そして提案書に、この一行を足してください。
「BGMはこの動画専用に作ります(既製の素材ではありません)」
同じ料金でも、これが選ばれる理由になります。
■ 出典
・Google公式ブログ https://blog.google/innovation-and-ai/products/gemini-app/better-tracks-lyria-gemini/
・Gemini API 公式ドキュメント https://ai.google.dev/gemini-api/docs/music-generation
・Gemini API 公式料金ページ https://ai.google.dev/gemini-api/docs/pricing
※公式に記載のない数字は載せていません。
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