AIに「下手な絵」を渡せるようになった日|今日足せる提案書の一行
kairos
こんにちは、カイロスAIです。毎朝、アメリカのAI副業事情を日本語でお届けしています。
9月8日、OpenAIが画像AIを更新しました。ChatGPT Images 2.5 です。見出しは「速くなった」「きれいになった」ですが、副業をしている人に効くのはそこではありません。
いちばん大きいのは Sketch という新機能です。ChatGPTの中に自分で絵を描いて、それを下敷きにして画像を作れるようになりました。
■ 先に、誤解をひとつ潰しておきます
これは「画像がきれいになった」話ではなく、「AIへの頼み方が増えた」話です。
これまで画像AIに渡せるのは言葉だけでした。だから、うまく言葉にできる人だけが有利だった。頭の中にははっきりした絵があるのに文章に翻訳できない人は、ずっと不利でした。今日から、その人は絵で渡せます。
■ 公式に書いてあること
まず規模。ChatGPTとAPIを合わせて、毎週30億枚以上の画像が作られているそうです。
Sketch の使い方は「@Sketch」と打つだけ。ChatGPTの中に絵を描く画面が出てきて、そこに描いた線が最終画像の下敷きになります。公式はこう書いています。「プロのアーティストである必要はありません。」
そのほかに公式が挙げているのは3つ。
・画像の上に直接コメントを置けるようになった
・「ポスター」「グッズ」などのテンプレートから始められる
・1か所だけ直したとき、他が崩れにくくなった
速度は「前の版と比べて最大50%短縮」。「最大」がついているので、いつでも半分になるという意味ではありません。
提供範囲は ChatGPT / ChatGPT Work / Codex の全ティアで、パソコン・スマホ・ウェブ。ただし順次提供なので、今日あなたの画面に「@Sketch」が出てこなくても不具合ではありません。ご自身の画面でご確認ください。
APIには2つのモデルが出ました。速い方と、精度が高いかわりに生成時間が長い方です。金額は発表ページに書かれていないので、ここでは出しません。
■ これは、あなたの仕事のどこに効くか
画像やデザインの案件でいちばん時間を食っているのは、制作そのものではないですよね。修正の往復だと思います。
・依頼者の「こんな感じで」を、こちらが言葉に翻訳してAIに渡す → ここでズレる
・出てきた絵を見て「もう少し右上を小さく」と文章で書く → ここでもズレる
・直すと、直していないところまで変わる → また戻す
今回のアップデートは、この3つに1つずつ効いています。Sketch が最初のズレを、画像上のコメントが修正指示のズレを、編集の一貫性が「直すと他が崩れる」を減らします。
■ 美容室の話をさせてください
「今っぽく、軽い感じで」と言葉で伝えると、たいてい思っていたのと違うものが出てきます。「軽い」が何を指すのか、お互いに違うからです。だから多くの人は雑誌の切り抜きを持っていく。切り抜きが1枚あれば、言葉が下手でも一発で伝わる。
画像AIには、その切り抜きを持っていけませんでした。今日から、下手な線でいいので持っていけるようになりました。
■ 今日できる一歩
次の画像案件で、依頼者に「ラフでいいので描いてもらえますか」と聞いてください。紙に描いたものをスマホで撮った写真でも、指でなぞった線でもかまいません。自分で描いてもいい。
そして、提案書にこの一行を足してください。
「ご要望は、ラフスケッチでもお受けします。うまく言葉にできなくて大丈夫です。」
「言葉にできない」ことに引け目を感じている依頼者は、思っているよりずっと多いです。打ち合わせで黙ってしまう人、「お任せします」と言ってしまう人。あの人たちは、要望がないのではなくて、言い方が分からないだけです。
そこを引き受けると言えることが、そのまま受注の理由になります。
■ 出典
OpenAI「Introducing ChatGPT Images 2.5」(2026年9月8日)
https://openai.com/index/introducing-chatgpt-images-2-5/
※ 公式に記載のない数字(APIの金額、日本での提供状況、プランごとの回数制限)は載せていません。
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