AIエージェントの「第2の脳」Obsidianの使い方を網羅解説(Claude Code / Codex連携)
AIエージェントチャンネル / Kawaru
AIに毎回同じ指示をしてしまう人へ。Obsidianで「記憶の設計」を整える
AIを使っていて「さっきまでの作業を覚えていない」「思うようなアウトプットが出ない」と感じたことはありませんか。動画では、その原因はAI本体ではなく記憶の設計にあると整理されています。本記事では、メモアプリObsidian(オブシディアン)をAIエージェントの第2の脳として使い、Claude CodeやCodexと連携させて知識を蓄積していく考え方と手順を、動画の内容に沿ってまとめます。
この記事でわかること
- なぜいまObsidianがAI活用で重要とされるのか(プロンプト→コンテキスト→記憶の設計という流れ)
- ObsidianがAIと相性が良い理由(Markdown形式・ローカル動作・AIに合わせた進化)
- セットアップの基本(インストール/Vault作成/メモリの設定)
- 基本の使い方「入れる・聞く・育てる」のサイクル
- 便利なプラグインやWeb情報の取り込み方
- 永続メモリでClaude CodeやCodexを横断して使う考え方と注意点
なぜ今Obsidianが重要なのか
動画では、AI活用の重視ポイントが段階的に移ってきたと説明されています。最初に重要だったのは、いかに良い指示を出すかというプロンプトエンジニアリングでした。その後AIが賢くなり、多少曖昧な指示でも周辺情報、つまりコンテキスト(文脈)を読み取ってくれるようになります。これがコンテキストエンジニアリングと呼ばれる考え方です。さらに直近では、1つの指示に対して関連情報をどう結びつけるかという「ハーネス」という言葉も登場していると紹介されています。
そのうえで今回のテーマになるのが記憶の設計です。AIが周辺情報を読み取ってくれるとしても、その情報が整理されている状態と散らかっている状態では、回答の精度に差が出ます。動画では家庭の引き出しにたとえ、中がぐちゃぐちゃだとハサミを探すのに手間取るが、定位置が決まっていればすぐ取り出せる、AIも同じだと説明されています。この整理・設計に向いているのが、第2の脳と呼ばれるObsidianだという位置づけです。
ObsidianがAIと相性が良い理由
動画では、ObsidianがAI活用に向いている理由がいくつか挙げられています。整理すると次のような点です。
- 知識をMarkdown(マークダウン)形式で蓄積していくため、AIが読み取りやすく相性が良い
- クラウドではなく自分のパソコン上(ローカル)で動くため動作が速く、ローカルのファイルも扱える
- AIの進化に合わせてObsidian側も進化しており、使いやすさが増していくとされている
動画では、Obsidianはあくまでメモアプリ(メモ帳)でありながら、AIを前提に進化している点が最大の特徴だと紹介されています。実際の画面では、ノートをアクティブ・クライアント・ファイナンスといったカテゴリーに分けて管理している様子が示されています。
特に印象的なのが、ノート同士が線で結びついて可視化される機能です。これまでClaude CodeやCodexで壁打ちや制作をしてきた内容が点として蓄積され、関連するもの同士が自動でひも付けられていきます。動画では、これがコンテキストやハーネスにあたる部分で、自分でも忘れていた観点を提示してくれるため、壁打ちの精度が上がったと紹介されています。
セットアップの基本
動画では、セットアップはそれほど難しくないと説明されています。大まかな流れは次の通りです。
- 公式サイトから自分の環境(Mac / Windows)に合わせてObsidianをインストールする
- 知識を保存するフォルダ「Vault(ボルト/保管庫)」を作る。これが脳の幹になり、ここから枝分かれして厚みが増していく
- メモリ(記憶)を設定する。仕事の内容・進めているプロジェクト・よく使うツール・目的・大事にしている判断基準などを記録する
動画で特に強調されているのは、フォルダを作っただけでは不十分という点です。「あなたがどういう人間で、何を目的に仕事をしているのか」をメモリとして設定して初めて、ノートが意味を持つようになると説明されています。最初は何を決めればよいか分からなくても、対話形式でいくつかの質問に答えていけば基本設計はできるとされています。
プラグインは最初からたくさん入れず、使う中で必要だと感じたものを少しずつ追加していくのがよいと紹介されています。まずはObsidian本体に慣れることが先決です。注意
プラグイン(拡張機能)の設定は、左下の設定ボタンからコミュニティプラグインを開いて検索・追加します。動画では例として、画像内の文字やPDFの中身まで含めて高速に検索できる「Omnisearch」が紹介されています。「ノートのどこかに書いた気がするけれど場所が思い出せない」といった曖昧な記憶でも、関連性の高い順に結果を出してくれる点が便利だとされています。
基本の使い方は「入れる・聞く・育てる」
動画では、使い方の基本サイクルは「入れる・聞く・育てる」の繰り返しだと整理されています。
- 入れる:自社のナレッジやリサーチした内容をMarkdownファイルとしてインプットする
- 聞く:蓄積した知識をもとに壁打ちや制作物(LP・アプリなど)のアウトプットを出させる
- 育てる:想定どおりか確認し、足りなければ修正、良ければ他にも展開していく
まとまった社内ナレッジを最初から用意するのは難しいので、出てきたものを都度入れていくのが現実的だと紹介されています。情報収集の例として、Xでの取り込み方も示されています。海外発のAI情報は英語が多いため、要約系のサービスを使って日本語の図解やテキストにまとめ、それをObsidianのリサーチ用フォルダに入れていく流れです。いいねやブックマークだけでは後で見返さないことが多いので、翻訳・要約まで通して脳の一部にしてしまうと知識が無駄にならない、という考え方が説明されています。
また、WebページをワンクリックでMarkdown化してObsidianに取り込む「Webクリッパー」も便利なものとして紹介されています。リサーチ中に役立つページをそのまま保管庫へ蓄積していけるため、知識が増えやすくなります。
注意点:ファクトチェックは欠かさない
動画では、気をつけるべき点としてファクトチェックが挙げられています。Webの情報には誤りが含まれることもあり、AIが調べた内容をそのまま保管すると、誤った情報が常に脳の中にある状態になってしまいます。すると、その誤りを前提にアウトプットが作られてしまう恐れがあります。Obsidianに限らずAIを使ううえでファクトチェックは重要だとされており、要所ではしっかり確認することがすすめられています。
永続メモリでエージェントを横断して使う
応用として、動画ではエージェントとの使い方が解説されています。Claude Codeなどではセッションがいっぱいになると精度が下がることがあり、セッションをまたぐと前提を毎回伝え直す必要がありました。ChatGPTのメモリ機能でも傾向は覚えてくれるものの、プロジェクトやクライアントごとの細かい前提までは十分に覚えられない、という課題が紹介されています。
Obsidianを使うと、こうした前提を永続メモリとして持たせられます。一度記憶させれば忘れないため、前提の伝え直しというストレスが減ると説明されています。さらに、脳にあたるObsidianは1つなので、それをClaude Codeで使うか、Codexで使うか、Gemini・Cursor・Antigravityで使うかという違いだけになります。動画では、脳が同じなので、一方のツールが使えなくなってももう一方で同じ内容を扱える、という利点が挙げられています。
ツールの使い分けについては、日本語はClaude Codeが良いとされ、速度やレビューではCodex、コスト面ではCursorやAntigravityが良いと言われている、と一般論として触れられています。ただし動画では、脳(Obsidian)が整理されていない状態でツールを比べても差は分かりにくく、まず脳を整えたうえで使い比べて初めて自分に合うものが見えてくる、という順序が強調されています。Claude CodeとCodexのどちらが良いかと迷う前に、土台となるObsidianを整えるのが先だ、という考え方です。
動画では、永続メモリの効用として、自分が忘れていることを客観的に見直せる点も挙げられています。これまで取り組んできた内容が文字や図として残るため、視覚情報として改めて自分にインプットし直せます。人間の頭にはキャパシティの限界があるため、こうした蓄積を外部に持てること自体が大きい、と説明されています。動画では、AIが賢くなったのは事実としつつ、性能向上だけでなく、Obsidianで脳を整理し、いわば引き継ぎ書のような前提条件が育ってきたことが、より良いアウトプットにつながっていると整理されています。
活用イメージ:壁打ちを重ねる仕事ほど効果が出る
動画では、永続メモリが効いてくる具体的な場面として、長期にわたって何度も壁打ちを重ねる仕事が挙げられています。たとえば展示会の準備は、一度の相談で終わることはなく、何かが決まるたびにAIと相談したりクリエイティブを作ったりを繰り返します。毎回「どんな展示会で、目的は何で」と前提を伝え直すのは大変ですが、最初に覚え込ませておけば、次回以降は「展示会について」と切り出すだけで前提を踏まえた会話ができ、楽になり精度も上がると紹介されています。
LP制作も同様の例として示されています。たたき台の構成から内容まで一気に作ったうえで、社内メンバーに共有してフィードバックをもらい、ブラッシュアップする。場合によってはABテスト用に2つ作り、クリック率を比較して改善していく。こうした一連のやり取りも、毎回前提を入れ直すのは手間ですが、Obsidianに蓄積しておけば経緯を保った状態で進められます。動画では、ObsidianをベースにCodexやClaude Codeを使うことで、より質の高い生産性につながると説明されています。
育てる考え方:貯めるだけでなく「ルール」と「整える」
動画では、知識を貯めるだけでは意味がないと繰り返し述べられています。アウトプットの質を変えるにはルールが重要で、「こうなったら次からはこうする」という形で決めていく必要があるとされています。AIのアウトプットがずれるのは、指示が抽象的でルールが定まっていないことが多いためで、運用しながら少しずつルールを固めていくものだと説明されています。
もう一つの軸が整えることです。引き出しのたとえに戻り、定位置が決まっている状態を常にキープする必要があるとされています。AIもある程度は整理してくれますが、指示がないとAI流の整理になってしまうため、整える前提で運用するのがよい、という考え方です。使えば使うほど蓄積され精度も速度も上がっていくため、早く始めるほど差が生まれると紹介されています。
まとめ
動画の要点は、AIの精度を左右するのは本体だけでなく「記憶の設計」であり、その土台としてObsidianを第2の脳として整えることが有効だ、という点に集約されます。流れとしては、Obsidianが重要な背景を理解し、インストールとVault・メモリの設定を行い、「入れる・聞く・育てる」を回しながらルールを決めて整えていく、という形です。まずは小さく触り始め、ファクトチェックを習慣にしつつ、Claude CodeやCodexと組み合わせて少しずつ育てていくのが次の一歩になりそうです。
動画でも詳しく解説しています
本記事はYouTube動画『AIエージェントチャンネル / Kawaru』の内容を要約・再構成したものです。実際のObsidianの操作画面やノートのつながり方、細かいニュアンスは動画の方がわかりやすいので、あわせてご覧ください。
▶ 動画はこちら:https://youtu.be/j54h67o7q6w
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