脳天にナイフをプスッと突き立てられて、恍惚の表情を浮かべるマゾっ子の話を聞いたことがある。
そんなトップアスリート達には、なかなかお目にかかれない。
なんでもそのマゾっ子、お仕えするご主人様に「脳天を金属バットでカチ割られて死ぬ」のが理想だという。
被虐の部位に「アタマ」を選ぶというところに、えらく深く感銘をおぼえた。
肉がどうこうとか性器をどうこうではなく、アタマて。
どんだけ「直(ちょく)」なん。
おそらく彼女は、全身にはりめぐらされる痛覚のターミナルであり、そして醜い自分自身のイメージを長年にわたって形成し続ける「脳みそそのもの」を粉砕されることに、すべてのカタルシスを委ねているのかもしれない。
昔自分が遊んでた子に「ご主人様に乳首をちぎられても怒らないの?」という質問をしたことがある。
その際の回答は「それがご主人の望みならば怒らない。間違ってちぎれたらキレる」という主旨だった。
非常に興味深い。
マゾのキレるキレないの分岐点は、
それが「ご主人様の要求の結果であるかどうか」
首輪ハメられて、ご主人様のションベンを舌出して体中に浴びる奴隷でも、道ばたで立ちションするご主人様のしずくが一滴でも靴にかかったら、「ちょぉ・・・マジ勘弁して・・・」とポケットティッシュを無くなるまで使って拭くだろう。
重厚な一本鞭を、ケツが3つに割れるぐらいドシィと振り下ろされるのは奥歯を噛んで耐え忍ぶけれど、振り上げた際に返りがペチッとつま先に当たった時は「チッ・・痛っ・・・」と小さな声で寸ギレするかもしれない。
マゾヒストは、自分の肉体への加虐以上に、ご主人様の要求をどこまで喉の奥に飲み込むかということに、悦びを得ているのだろう。
なんと、可愛らしい人種なのだろうと思う。
もしオレに、可愛いマゾ奴隷ができたアカツキには、ぜひ遠慮なく様々な要求をぶつけてみようと思う。
鼻の穴にタバコを二本差して、プラスチックでできたチョンマゲのカツラを被せてみよう。
おまけに、ヒゲメガネをつけて、「宴会のファンタジスタ」と書かれたタスキを裸体に斜めからかけてみよう。
ヒゲメガネにタバコが引火するのではないかと気が気でない奴隷は、はしたない愛液をダラダラと垂れ流すのだ。
JJの読者モデルに応募させてみよう。
ホットドッグ早食い大会に出場させてみよう。
モチを切らずに、飲み込む技をマスターさせてみよう。
目隠しして四つん這いの恥ずかしいメス犬に、「おいしいオムライス作ってね。ケチャップ多めで」と、オレの欲求をブチまけてやろう。
ひざまづいた奴隷を上から冷ややかな目線で見下ろし、「今月、カネ貸してほしいんやけど」と、残虐極まりない要求をメス豚につきつけてやろう!
ご主人様は、何かと都合いいな。
よし! 奴隷募集しよ。