【初心者向け】社会科見学より面白い!裁判傍聴のススメ〜予約不要・無料で体験できる非日常〜

シコチュウ

シコチュウ

「裁判」と聞くと、ドラマや映画の中だけの世界だと思っていませんか?

実は、裁判は誰でも、予約なしに、無料で傍聴(ぼうちょう)することができます。

そこは、法律というルールに基づいて、生々しい人間のドラマが繰り広げられる、まさに「社会の縮図」ともいえる空間です。

普段の生活では決して味わえない緊張感と、社会のリアルを肌で感じられる裁判傍聴。この記事では、その魅力と、初心者でも安心して傍聴するための基本からコツまでを、分かりやすくご紹介します。

裁判傍聴ってなんだろう?(基本のキ)まずは基本的な情報から押さえておきましょう。

  • 誰が傍聴できるの?:原則として誰でもOKです。年齢制限も特にありません。
  • どこでやってるの?:全国各地にある「地方裁判所」などで、ほぼ毎日行われています。
  • お金はかかる?:無料です。
  • 予約は必要?:一部の注目される裁判(有名人の事件など)では傍聴券の抽選がありますが、ほとんどの裁判は予約不要で、ふらっと立ち寄って見ることができます。
  • どんな裁判が見れるの?:殺人や窃盗などの刑事事件から、お金の貸し借りや離婚などの民事事件まで、様々な裁判が公開されています。

いざ裁判所へ!傍聴の基本ステップ「興味が湧いてきたけど、どうすればいいの?」という方のために、当日の流れをステップごとに解説します。

ステップ1:裁判所に行ってみよう

まずは、お近くの地方裁判所へ行ってみましょう。服装は自由ですが、あまりに派手な服装や、サンダルのようなラフすぎる格好は避けた方が無難です。
静かな場所なので、歩くときに音が鳴る靴も避けたほうが良いでしょう。

<持ち物リスト>

  • 筆記用具とメモ帳:法廷内でのメモは許可されています。気になった言葉や、事件の流れを書き留めておくと、後で振り返ることができて面白いですよ。
  • 身分証明書:入館時に提示を求められる場合があります。
    僕が行った際東京地裁では必要なかったです
  • (あれば)A4サイズが入るカバン:裁判のスケジュールが書かれた「開廷表(かいていひょう)」をもらえることがあります。
    →小さいノートあれば十分だとは思った

ステップ2:開廷表をチェック!

裁判所に到着したら、ロビーなどに設置されている「開廷表」という掲示板(またはモニター)を探しましょう。ここには、その日に行われる裁判のスケジュールが一覧で表示されています。
→東京地裁はモニターが8個ありました。操作して調べられます。

<開廷表の見方>

  • 開廷時刻:裁判が始まる時間です。
  • 法廷:裁判が行われる部屋の番号です。
  • 事件名・罪名:窃盗、覚醒剤取締法違反、道路交通法違反など、どんな事件かが分かります。
  • 被告人名:プライバシー保護のため、一部伏せられていることもあります。
  • 裁判の進行:「新件(しんけん)」なら第一回目の裁判、「判決」なら結論が言い渡される回、といった具合です。

最初はどの裁判を選べばいいか迷うと思いますが、まずは身近に感じられる事件や、30分〜1時間程度で終わりそうな事件を選ぶのがおすすめです。

ステップ3:法廷に入ってみよう

見たい裁判を決めたら、開廷時刻の少し前に指定された法廷へ向かいます。法廷のドアは開いていることが多いですが、閉まっていたら静かに開けて入りましょう。

入口で「傍聴の方ですか?」と声をかけられることもありますが、堂々と「はい」と答えれば大丈夫です。空いている席に静かに座り、裁判が始まるのを待ちましょう。

これだけは守ろう!

傍聴の7つのルール法廷は神聖な場所です。以下のルールは必ず守りましょう。

  1. 静粛に:私語や物音を立てるのは厳禁です。
  2. 飲食はNG:アメやガムももちろんダメです。
  3. 撮影・録音は絶対禁止:法廷内ではスマホのカメラも使えません。
  4. 携帯電話の電源はOFFに:マナーモードではなく、必ず電源を切りましょう。音が鳴ると退廷を命じられることもあります。
  5. 裁判官の入廷・退廷時は起立・礼:裁判官が入ってくるときと、出ていくときには、職員の方の号令に合わせて全員が起立・礼をします。周りの人に合わせればOKです。
  6. 危険物の持ち込み禁止:言うまでもありませんね。
  7. 途中入退室は静かに:やむを得ず途中で出入りする場合は、裁判の妨げにならないよう、静かに行いましょう。

もっと楽しむための3つのコツ

最後に、裁判傍聴をより深く、面白くするためのコツをご紹介します。

コツ1:初心者は「新件」か「判決」を狙え!

  • 新件(第一回公判):検察官が事件の概要(起訴状)を読み上げるため、初めてでも事件の全体像を掴みやすいのが特徴です。「罪状認否」では、被告人が罪を認めるかどうかが分かり、緊迫感があります。
  • 判決:裁判の結論が言い渡される回です。裁判官が事件の経緯を説明し、なぜその判決に至ったのかを語ります。15分〜30分程度で終わることが多く、時間がない方にもおすすめです。
  • 審理は何回目かの裁判なので状況把握が難しい

コツ2:人間ドラマに注目する

法律の専門用語が分からなくても、心配ありません。裁判の醍醐味は、そこに現れる「人間ドラマ」です。

  • 被告人はどんな表情で、何を語るのか。
  • 検察官はどんな証拠で、どのように罪を追及するのか。
  • 弁護人はどんな理屈で、被告人を守ろうとするのか。
  • 裁判官は、三者の話を聞いてどんな判断を下すのか。

それぞれの立場から事件を眺めてみると、ニュースで見るのとは全く違う、事件の「手触り」を感じられるはずです。

コツ3:分からなかったことは、後で調べてみる

「あの法律用語はどういう意味だろう?」「似たような事件の判例はどうなっているんだろう?」傍聴中に生まれた疑問を、後でスマートフォンや本で調べてみると、知識が深まり、次の傍聴がさらに面白くなります。

裁判傍聴は、私たちの社会がどのように機能しているのかを学ぶ、最高の社会科見学です。日常から少しだけ足を踏み出して、非日常の扉を開けてみませんか?きっと、新たな発見と刺激が得られるはずです。まずは一度、お近くの裁判所へ足を運んでみてください。


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