メンタルサービスセンター代表・カウンセラー/大東文化大学非常勤講師の草柳和之です。当方は、長年にわたり、性暴力被害・DV被害のトラウマケアのための専門的カウンセリングに携わってきました。同時並行して、加害者臨床に携わり、加害者の更生支援にも力を入れてきました。
以下、そのような専門職の立場からの情報提供となります。
刑法を性犯罪の実態に合わせて改正するための骨子案
がまとまったことが、2月に報道されました。議論を続けてきた法務省・法制審議会の部会は、1月に示された試案をベースにした骨子案を2月3日に開いた会議で決められました。
性交同意年齢(13歳)を年齢差の条件付きで16歳に引き上げるほか、強制性交等罪などの「暴行・脅迫」要件の見直し、時効の延長などを柱としていました。その流れを受けて、5月の今国会で審議され、法改正が成立しました。
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これらの動きに呼応して、日本看護協会という看護師の職能団体の出版部門から、小さな本ですが、以下の共著の本が1月中旬に刊行されました。
■Nursing Today ブックレット18「災害と性暴力――性暴力をなかったことにしない、させないために。」(日本看護協会出版会)本体価格900円+税
【目次】
●東日本大震災における性暴力の実態──東日本大震災女性支援ネットワークの調査報告書より──編集部
●災害とメディア──なぜ阪神・淡路大震災で性暴力被害はデマとされたのか──小川たまか
●災害・パンデミックにおける性暴力被害への対応──性暴力対応看護師(SANE)の立場から──⾧江美代子
●医療従事者だからできること、医療従事者に期待すること──災害時の性暴力を撲滅するために──中野宏美
(column)スフィア基準を取り入れた避難所づくり──原田奈穂子
●被災状況下でも、なぜ人は性的加害を行うのか──草柳和之
(column) 刑法性犯罪規定の改正──編集部
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草柳は、第5章「被災状況下でも、なぜ人は性暴力加害を行うのか」という、重たい問いのテーマで執筆しております。
当方にとって16冊目の著作となります。多くの方々に役に立つと幸いに思っておりますが、関心がありましたら、お手に取っていただけると幸いです。
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