モーニングルーティン、10分でいい

モーニングルーティン、10分でいい

九条

九条

朝のルーティンを全部やめたら、朝が好きになった

朝5時に起きて、白湯を飲んで、冷水シャワーを浴びて、瞑想して、ジャーナリングして、読書して、ストレッチ。

ここまでやって、気づいたら7時を過ぎていた。

そして思った。「で、何もやってないな」と。

脳が一番フレッシュな時間は、起床から2〜3時間のあいだだ。外からの邪魔も少ない。通知も来ない。雑念もまだ少ない。その時間に何をするかで、一日の密度がだいぶ変わる。

これを知ったとき、少しゾッとした。

その時間をまるごと「準備」に使っていたからだ。

良い習慣、というのは罪深い。

瞑想も読書もストレッチも、それ自体は間違っていない。でも朝イチにやると「やった感」が出る。充実した朝だったという満足感がある。その満足感のせいで、本当にやりたかったことが午後に追いやられる。

午後の自分は、午前の自分より確実に頭が重い。

準備に一番いい時間を使って、本番は疲れた状態でやる。これが「丁寧なモーニングルーティン」の正体だった。

今はこうしている。

前の夜に、翌朝やる「本命タスク」を1つだけ決める。起きたらトイレ、歯磨き、冷水シャワー、カーテンを開ける。それだけで10分。そのまま座って、決めておいた仕事を始める。

SNSは開かない。コーヒーは後でいい。身体が温まってから飲めばいい。

10分後には、もうすでに動いている。

岡本太郎は「今日の芸術は、うまくあってはいけない」と言った。

朝もそうだと思う。うまく整えようとするから、整えることが目的になる。整えた朝は美しいが、何も生まれていない。

爆発は、準備が整ってから起きるわけじゃない。飛び込んだ先で起きる。

モーニングルーティンを削るのが怖い人の気持ちはわかる。

あの時間は、自分を大切にしている感覚がある。でも少し冷静になると、「大切にしている感覚」と「大切にしている事実」はけっこう違う。

一番いい時間に、一番やりたいことをやる。それだけでいい。

瞑想も読書も、昼でもできる。夜でもできる。朝じゃないとできないことのために、朝を空けておく。

あなたの朝、今何に使っているか。


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この記事のライター

九条

「静かに強い人を増やす」をテーマに、行動科学と進化心理学の視点から、恋愛・コミュニケーション・思考・キャリアを設計する方法を書いています。

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