AliExpressを見ていると、仕入れたくなる商品が次々に出てきます。
「これ、日本で売ったらいけそう」
「仕入れ800円なら3,000円くらいで売れるんちゃう?」
「競合も少なそう」
ここで勢いのまま仕入れる。
そして商品が届いてから気づきます。
「思ったよりデカい……」
「箱ボコボコやん」
「写真と色が違う」
「送料めっちゃ高いやん」
「これ、そもそも販売して大丈夫なん?」
海外仕入れで怖いのは、仕入れたあとに問題を発見することです。
だから僕なら、AliExpressで気になる商品を見つけてもすぐには買いません。
まず15項目を確認します。
地味ですが、この作業でかなりの失敗を避けられます。
1 販売可否
最初に見るのは利益ではありません。
「そもそも販売していい商品なのか?」
です。
AliExpressには、とにかく大量の商品があります。
だから、
売ってはいけない商品条件付きの商品許可や届出などが関係する商品
が混ざっている可能性があります。
「他の人も売っているから大丈夫」
では判断しません。
分からなければ保留。
これくらい慎重でいいです。
2 権利・安全
次に見るのが権利関係と安全性です。
有名ブランドに似たロゴ。
キャラクター。
アニメ。
スポーツチーム。
ブランド風デザイン。
こうした商品は特に注意します。
BASEも偽ブランド品や第三者の知的財産権を侵害する商品の販売を禁止しています。
「売れそうだから」
より、
「問題なく販売できるか」
が先です。
判断できない商品は仕入れません。
3 国内競合
次は日本国内を調べます。
Amazon。
楽天市場。
Yahoo!ショッピング。
メルカリ。
Google検索。
画像検索。
ここで同じ商品や似た商品が大量に出てきたら要注意です。
AliExpressで500円の商品が、日本で980円で普通に売られている。
これなら自分が2,980円で販売するのは難しい。
逆に競合商品はあるけれど、
写真が分かりにくい。
寸法が書かれていない。
説明が少ない。
使い方が分からない。
こういう商品なら勝負できる余地があります。
4 商品代
ここでようやく仕入れ価格を見ます。
ただし、
「800円だから安い」
だけでは判断しません。
重要なのは最終利益です。
商品代800円でも送料が高ければ意味がありません。
反対に商品代1,500円でも、5,000円で販売できて送料が安ければ利益が残る可能性があります。
商品代は単独で見ない。
これが基本です。
5 海外送料
商品代の次は海外送料。
商品800円。
海外送料700円。
これなら実質1,500円です。
だから僕なら、
商品代+海外送料
をセットで見ます。
さらに配送方法と納期も確認します。
安いけれど到着時期が読めない。
追跡状況が分かりにくい。
こういう商品なら一度止まります。
BASEも海外仕入れ商品について、到着まで時間がかかる場合は届け日数の目安を明記し、なるべく追跡可能な配送方法を使うよう案内しています。
6 想定売価
次に、
「日本でいくらなら買ってもらえるか」
を考えます。
ここでやってはいけないのが、
「利益2,000円欲しいから4,980円」
という自分都合だけの値付けです。
競合価格。
商品の品質。
自分の写真。
説明の充実度。
国内発送という安心感。
こうした条件を見ながら想定売価を決めます。
そして、
この価格で本当に売れそうか?
を考えます。
7 BASE手数料
忘れやすい項目です。
売価から商品代を引いて終わりではありません。
BASEで販売すれば、利用プランや決済方法などに応じた費用が発生します。
2026年10月時点の料金体系は販売前に公式料金ページで確認して、その数字を利益計算へ入れます。
手数料を計算しない利益は、
まだ利益ではありません。
8 国内送料
海外送料ばかり気にしていると、ここでやられます。
自分のところへ商品が届いた。
検品した。
購入者へ発送する。
当然ここでも送料が発生します。
特に注意したいのが、
厚み縦横サイズ重量壊れやすさ
です。
商品そのものは小さくても、緩衝材を入れたら箱が大きくなることがあります。
想定450円。
実際750円。
これだけで利益が300円減ります。
9 梱包費
段ボール。
封筒。
緩衝材。
テープ。
ラベル。
1回なら小さな金額です。
でも50件、100件になれば積み上がります。
「家にある箱を使うから0円」
ではなく、継続して販売した場合に必要になる金額を考えておきます。
10 予備費
僕ならここも入れます。
予想外の値上がり。
梱包費の増加。
不良品。
再発送。
仕入れ条件の変化。
こうした小さな事故に備えるお金です。
たとえば1商品200円。
この200円を入れただけで利益がほぼ消えるなら、
かなり余裕のない商品です。
11 想定利益
ここまで埋めて、ようやく利益を出します。
想定売価
− 商品代− 海外送料− BASE手数料− 国内送料− 梱包− 予備費
= 想定利益
たとえば、
想定売価 3,980円商品代 1,200円海外送料 400円BASE関連費用 300円国内送料 750円梱包 100円予備費 200円
なら、
想定利益は1,030円です。
ここまで計算して初めて、
「この商品を仕入れる価値があるか」
を考えます。
12 重量
重量も重要です。
AliExpressの商品ページに書かれている数字だけでなく、サンプルが届いたら自分でも確認します。
なぜなら重量は送料に関係するからです。
そして、
商品重量
と
発送重量
は違います。
商品500gでも、箱や緩衝材を入れれば重くなります。
送料ギリギリの商品ほど注意します。
13 納期
「届くまで○日」
これも確認します。
ただし表示された最短日だけで判断しません。
余裕を持って考えます。
海外配送では遅れが発生する可能性があります。
だから、
いつ届くか分からない商品を売ってから考える
では遅い。
BASEも、海外から仕入れる商品で到着まで日数がかかる場合、購入者が分かる場所へ届け日数の目安を明記するよう案内しています。
納期が読めない商品は、僕なら保留にします。
14 検品難易度
これ、かなり大事です。
商品が届いたあと、
何を確認すれば合格なのか?
簡単な雑貨なら、
傷汚れ色寸法数量
くらいで確認できるかもしれません。
でも機械系なら、
動作確認。
充電。
接続。
付属品。
説明書。
電源。
など確認項目が増えます。
検品に30分かかる商品と3分で終わる商品では、同じ利益1,000円でも意味が違います。
BASEも海外仕入れ商品について、購入者へ発送する前の検品を案内しています。
だから、
「検品できる商品なのか?」
まで仕入れ前に考えます。
15 自前写真を作れるか
最後がこれです。
サンプルを取り寄せて、
自分で写真を撮れるか?
BASEでは、他ショップの商品画像や商品説明を許可なく利用する行為を禁止しています。
だから最初から、
自分で撮影する前提
で商品を選ぶ方が分かりやすいです。
白背景の商品写真。
正面。
裏側。
側面。
サイズ感。
付属品。
実際に使っている状態。
傷つきやすい場所。
購入者が知りたい部分を自分で撮る。
AliExpressの商品ページをコピーするだけのショップではなく、
「実物を確認した人が販売しているショップ」
に変えていきます。
30商品見つけても、30商品仕入れなくていい
ここまで15項目を見ると、
「めっちゃ面倒やん」
と思うかもしれません。
その通りです。
面倒です。
でも、その面倒な確認を仕入れ前にやるか、
売れてからトラブルとしてやるか。
どちらかです。
僕なら先にやります。
AliExpressで30商品探す。
15項目を埋める。
すると、
販売可否が分からない。
権利関係が怪しい。
国内競合が強い。
送料が高い。
利益が残らない。
納期が読めない。
検品が難しい。
こんな商品がどんどん落ちます。
30商品あった候補が10商品になる。
さらに調べて3商品になる。
その3商品をサンプル仕入れする。
届いたら、
外箱。
数量。
色。
寸法。
重量。
傷。
汚れ。
臭い。
可動。
付属品。
説明書。
仕入れページとの差。
ここまで実物を確認する。
問題なければ自分で撮影して販売ページを作る。
この流れなら、
「仕入れてから気づいた」
をかなり減らせます。
海外仕入れで大事なのは、
たくさんの商品を見つける能力だけではありません。
怪しい商品を仕入れ前に捨てる能力です。
安い。
売れそう。
面白い。
その瞬間に買わない。
販売可否、権利・安全、国内競合、商品代、海外送料、想定売価、BASE手数料、国内送料、梱包、予備費、想定利益、重量、納期、検品難易度、自前写真。
15個を確認する。
分からない項目が多ければ保留。
数字が合わなければ見送り。
問題なければサンプルへ進む。
地味ですが、
この「買わない判断」ができるようになると、海外仕入れはかなり変わります。
売れてから慌てるのではなく、
売れる前に潰せる問題は全部潰しておく。
それがBASE × AliExpress販売で長く続けるための基本です。

