「AliExpressなら安く仕入れられる」
海外仕入れを始めたとき、最初に目につくのがこれです。
日本で2,980円くらいで売られている商品が、AliExpressを見ると800円。
「これ、めちゃくちゃ利益出るやん」
そう思ってBASEに商品を並べる。
ところが……
3日経っても売れない。
1週間経っても売れない。
アクセスは少しあるのに注文はゼロ。
ここで初心者ほど、
「もっと安くした方がいい?」
「商品数を増やした方がいい?」
「広告を出した方がいい?」
と動いてしまいます。
でも、ちょっと待ってください。
売れない原因が分からないまま商品を増やしても、売れない商品が増えるだけです。
海外仕入れで大事なのは、
「安く仕入れられる商品を探すこと」
ではありません。
「日本で買う理由がある商品を探すこと」
です。
ここを間違えると、かなり苦しくなります。
原因1 AliExpressで安い=儲かると思っている
たとえば商品代が800円。
想定売価が2,980円。
数字だけ見ると、
2,980円 − 800円 = 2,180円
「利益2,180円や!」
となりそうですが、もちろんそんな単純ではありません。
海外送料。
国内送料。
BASEの販売手数料。
梱包資材。
不良品や返品に備える予備費。
これらを引く必要があります。
仮に、
商品代 800円海外送料 300円国内送料 750円販売手数料 250円梱包 100円予備費 200円
だったとします。
合計2,400円。
2,980円で売れても、残るのは580円です。
しかも、まだ自分が検品した時間、撮影した時間、商品ページを作った時間は入れていません。
「仕入れ値の3倍以上で売れる」
これだけで仕入れを決めると危険です。
見るべきなのは倍率ではなく、
売れたあと最終的にいくら残るか。
だから最初に作った利益計算表が必要になります。
売価、仕入れ、海外送料、国内送料、販売手数料、梱包、予備費、最終利益。
この8個を毎回埋めます。
面倒でもやります。
ここを面倒くさがると、売れたのに金が残らないという悲しい状態になります。
原因2 国内の競合を見ていない
AliExpressで面白い商品を発見。
「日本では見たことないぞ」
ここで仕入れボタンを押す。
これも危険です。
AliExpressだけ見ていてはいけません。
商品名や特徴を変えながら、日本国内でも検索します。
Amazon。
楽天。
Yahoo!ショッピング。
メルカリ。
Google。
画像検索も使います。
すると、
「普通に日本で1,480円で売っとるやん……」
ということがあります。
自分は2,980円で販売する予定。
でも購入者は検索すれば1,480円の商品を見つけられる。
これでは厳しい。
逆に国内では似た商品が少ない。
あっても説明が雑。
写真も分かりにくい。
レビューを見ると、
「サイズが分からなかった」
「使い方が分からない」
「思っていた物と違った」
という不満がある。
こういう商品なら改善する余地があります。
競合調査とは、
「同じ商品があるか」
だけを見る作業ではありません。
「既存の商品ページに何が足りないか」
まで探す作業です。
原因3 AliExpressの商品画像をそのまま使おうとする
これは2026年にBASEで販売するなら特に注意したいところです。
BASEでは、他ショップなどの商品画像や商品説明を許可なく利用して販売する行為を禁止しています。BASEヘルプ
つまり、
「AliExpressの商品ページから画像を保存して、そのままBASEへ掲載」
という発想はやめた方がいい。
僕なら候補商品を見つけても、いきなり本販売しません。
まずサンプルを自分で取り寄せる。
届いたら、
外箱数量色寸法重量傷汚れ臭い可動部分付属品説明書仕入れページとの差
を確認。
問題なければ、自分で撮影します。
この工程は面倒です。
でも、この面倒な部分がそのまま差別化になります。
実物写真がある。
実際の寸法が分かる。
日本語で説明されている。
どこが良くて、どこが微妙なのか分かる。
これなら「AliExpressで直接買えばいいや」と思っている人以外にも売る理由を作れます。
原因4 納期を軽く考えている
海外仕入れは国内仕入れと同じ感覚では考えられません。
注文した商品がすぐ来るとは限らない。
予定より遅れることもあります。
BASEも海外から仕入れた商品の販売について、到着まで日数がかかる場合は、商品説明などに届け日数の目安を明記するよう案内しています。
さらに追跡可能な配送方法の利用、検品、仕入れ不能時の速やかな返金なども案内されています。BASEヘルプ
ここを甘く考えると、
「まだ発送されませんか?」
「いつ届きますか?」
という問い合わせが増えます。
商品が売れた。
本来なら嬉しい瞬間です。
なのに、
「商品まだ中国にある……」
となったら笑えません。
だから僕なら納期の確認できない商品は、利益が良くても一旦保留にします。
原因5 購入者へAliExpressから直接送ればいいと思っている
昔の海外無在庫販売ノウハウでは、
「BASEで注文が入ったらAliExpressで購入して、購入者住所へ直接発送」
という方法が紹介されることがありました。
しかし、現在のBASEでは購入希望者から取得した個人情報を使って代理で商品を購入する行為は禁止されています。BASEヘルプ
だから2026年版では、ここを昔のノウハウのままやらない。
大量在庫を最初から抱えないとしても、
自分で仕入れる↓自分で受け取る↓検品する↓問題がなければ国内発送する
という流れを基本として考えます。
これなら自分の目で商品も確認できます。
「写真と全然違うやん」
という商品を、そのまま購入者へ送ってしまう事故も減らせます。
原因6 商品説明がスペック表だけ
サイズ○cm。
重量○g。
素材○○。
カラー3種類。
これだけの商品ページ、かなり多いです。
でも購入者が知りたいのは、
「自分に必要なのか?」
です。
たとえば収納用品なら、
何が入るのか。
どこで使いやすいのか。
どれくらいのスペースが必要なのか。
組み立ては必要なのか。
こういう情報が欲しい。
そして欠点も隠さない。
「思ったより小さい」
「海外製品なので箱に潰れが出る場合がある」
「説明書が日本語ではない」
など、購入判断に必要な情報は先に伝える。
売るために良いところだけ書くより、
「これは合わない人」
まで書いた方が、購入後のズレを減らせます。
原因7 30商品を一気に仕入れようとする
初心者ほど商品数を増やしたくなります。
AliExpressを見ていると、
これも売れそう。
あれも売れそう。
気づけば候補30商品。
でも30商品を全部仕入れる必要はありません。
最初にやるのは、
30個探すこと。
そこから削ります。
販売できるか。
権利や安全面は問題ないか。
国内競合は強くないか。
商品代はいくらか。
海外送料はいくらか。
想定売価はいくらか。
BASE手数料はいくらか。
国内送料はいくらか。
梱包はいくらか。
予備費はいくら取るか。
想定利益はいくらか。
重量はどれくらいか。
納期は読めるか。
検品は難しくないか。
これを表にして確認します。
分からない項目が多い商品は保留。
利益が残らない商品は見送り。
権利や安全面で怪しい商品も見送り。
そうやって、
30商品 → 10商品 → 3商品
くらいまで削る。
その3商品をサンプル仕入れして、実物を見る。
ここまでやってから販売する。
遠回りに見えます。
でも実際は、この方が早い。
売れない商品を増やすより、売らない商品を決める
AliExpressを見ると商品はいくらでも出てきます。
だから商品を見つけること自体は難しくありません。
難しいのは、
「これは仕入れない」
と判断することです。
安い。
見た目も面白い。
利益も出そう。
それでも、
納期が読めない。
競合が強い。
検品が難しい。
壊れやすい。
国内送料が高い。
権利関係が怪しい。
こういう商品を捨てられるか。
ここが海外仕入れではかなり大事です。
BASEでは海外仕入れ商品の販売自体は可能ですが、納期表示、検品、仕入れ不能時の返金、権利侵害商品の禁止など、守るべき注意事項があります。BASEヘルプ
だから、
「AliExpressで安い物を見つけてBASEに並べる」
これで終わりではありません。
売価を計算する。
国内競合を見る。
サンプルを取る。
自分で検品する。
自分で写真を撮る。
説明を書く。
納期を確認する。
そして、
売れてから慌てない状態を作ってから販売する。
地味です。
めちゃくちゃ地味です。
でも、この泥臭い作業を先にやっておけば、
「売れた!……で、どうしよう?」
という一番怖い状態を避けられます。
商品を探す能力より先に、
「仕入れない商品を見抜く能力」
を身につける。
BASE × AliExpress販売を始めるなら、まずここからです。

