「静かな違和感が、私を自分に連れ戻してくれた」
Megu魔女
私が自分の体と心を取り戻すプロセスは、
いつも「静かな違和感」から始まっていました。
たとえば、
・相手に触れられても、どこか心が置いていかれている感覚
・気持ちは追いついていないのに、身体だけが反応してしまうこと
・“感じるふり”をしてごまかしてしまうクセ
こうした小さなズレが、ずっと胸の奥に引っかかっていました。
私はそれを「女だから仕方ない」「みんなこんなもの」と思い込んでいましたが、
本当はただ、自分の内側の声が届いていなかっただけでした。
◆ 自分の身体が教えてくれたこと
セルフプレジャーを通して、自分の手で自分の身体に触れる中で、
私は驚きました。
「え、こんなところが心地よかったの?」
「私はこんな触れ方が好きだったの?」
ずっと他人の価値観で生きていたせいで、
自分の身体が何を求めているかさえ知らずにいたのです。
それは“快楽”というよりも、
**「自分という存在の回収」**に近い感覚でした。
誰かのためではなく、
期待に応えるためでもなく、
「私がこうありたい」
「私はこう触れられたい」
そんなシンプルで当たり前の願いを、
初めて自分自身が受け止めてあげられた時間でした。
◆ 温度・巡り・呼吸
そして気づいたのは、
女性の身体は“温度”で劇的に変わるということ。
手足が冷えているとき、
疲れているとき、
不安や緊張があるとき、
身体はまるで固い扉のように閉じてしまいます。
逆に少し温めて血が巡り、
呼吸が深くなると…
身体は静かにひらき、
感度がふわっと戻ってくる。
「私の身体は、私が大事にすれば応えてくれる」
そんな信頼が少しずつ育っていきました。
◆ 男性に合わせすぎていた「昔の私」へ
今振り返ると、
昔の私は、男性がどう感じるかばかり気にしていました。
“嫌われたくない”
“求められたい”
“必要としてほしい”
そういう気持ちが強すぎて、
自分の感覚はいつも後回しでした。
だから、セックスは
「運動」「発散」「役割」のようなものに変わってしまっていた。
“自分の感度”という視点がなかったのです。
◆ 今の私は、身体の声を最優先にしている
いま私は、
・疲れている日は無理をしない
・触れられたくない日は境界線を守る
・心地よいと感じたら素直に受け取る
・嫌なことは「嫌だ」と静かに伝える
こうした“シンプルな自己尊重”ができるようになりました。
その結果、
心も身体も驚くほど調和し、
昔よりずっと楽に“感じる”ことができるようになりました。
◆ 性の解放とは「自分に戻っていく旅」
“性の解放”という言葉は刺激的に聞こえるかもしれませんが、
本質はその逆です。
派手なことでも、奔放なことでもなく、
自分の心と身体に帰っていく旅。
自分の感覚を尊重し、
自分の欲望を恥じず、
自分の身体を安心させてあげること。
それが、私が辿りついた答えでした。
