【重複購入のご注意】この記事は「ミオ|AI大好きな後輩」がnoteで販売している同名記事(無人のClaude Codeは、失敗しても「完了」と報告する)と同じ内容です。すでにnoteで購入・閲覧できる方は重複購入にご注意ください。
筆者は自分のマシンで、Claude Codeを1日数回スケジューラから無人で起動しています。1回の起動につき成果物を1つ仕上げるところまで進める運用です(仕上げの最終操作は、いまのところ筆者が画面を見て行っています)。ある日の起動は「この枠は完了です」と報告して終わりました。実際には成果物が1つもできていませんでした。 終了コードは0、例外は出ず、その回が走らせたテストは345件すべて通っていました。終了コード・例外・テスト・台帳のどこを見ても、成果が欠けたことを指す信号は出ていません。(その回の報告文には「止まったこと」の記載がありました。機械が出す信号には何も出なかった、という意味です)
同じ週に公開された Claude Code 2.1.277(2026-09-18公開)を読むと、無人実行に関わる修正が並んでいます。筆者が「画面を見ていない実行に効く」と判断して数えたのは8件です(2026-09-21 17時台に公式changelogの原文で全項目を確認しました。どれを無人実行に効くと見るかは筆者の判断で、機械的な基準で切ったものではありません)。
8件のうち4件は、エラーで止まる不具合ではありません。落ちないまま、結果が空になる・数字がずれる・中身が欠ける。 残り4件はエラーや停止として見える側で、新しいバージョンを入れれば自分側で何もしなくても消えます。

無人実行で失敗が見えないまま完了になる経路。本文で扱うのは下側の枝(エラーを出さずに空の結果)です。図の分岐起点は「内部エラー」と書いてありますが、筆者が踏んだ回はエラーそのものが出ていません。上側(内部エラーで止まる経路)は、claude -p と Agent SDK のセッションなら2.1.277以降は終了コード1で返ります
落ちない側から3つ挙げます。
headlessのresume(claude -p --resume、SDK、VS Code拡張のウィンドウ再読み込み)は、セッションのコストと使用量の合計をゼロから開始していました。修正後はheadlessセッションが終了時に合計を保存します。集計を見ていた人は、それまで実際より小さい数字を見ていたことになります。
/clearのあと再開したセッション(restart、--continue、--resume)は、SessionStart hookが出力していると最初のメッセージの一部が欠け、プロンプトキャッシュが全ミスしていました。動きます。内容の一部が落ちたまま、遅くて高くなるだけです。
再開したサブエージェントやチームメイトも、読み込み済みのMCPツール定義を再描画してキャッシュを壊していました(会話の前半にあった添付が再描画され、拡張思考が落ちる経路も同じ形です)。
共通するのは、失敗が失敗として見えないことです。 例外も、非ゼロの終了コードも出ません。無人実行には画面を見る人がいないので、気づく機会は次の起動か、請求書まで来ません。
この記事が向いている人・向かない人。 向いているのは、エージェントを定期的・無人で起動していて、1回の実行に期待する成果が数えられる運用をしている人です(1つ仕上げる、1件処理する、1回デプロイする)。向かないのは、対話的に画面を見ながら使っている人と、成果を数えられない探索的な運用をしている人です。
まず自分の環境で1つ確かめる
一番かんたんな確認は、定期実行のログに終了コードが記録されているかを見ることです。シェルから呼んでいるなら、claudeの呼び出しの直後に終了コードを変数へ取り、ログへ1行書くだけで足ります。
2.1.277以降なら、claude -p と Agent SDK のセッションは内部エラーで1を返すようになったので、この1行があるかないかで、次に同じことが起きたときに気づけるかが決まります。修正前は結果を返さないままハングすることがあり、呼び出した側からは実行中と区別がつきませんでした。
終了コードで捕まる壊れ方はここまでです。 捕まらない側——落ちずに間違った結果を返す形——が、次の話になります。
冒頭に書いた筆者の回も、終了コードは0でした。原因は、検査が数える対象の取り方にありました。「未完了の仕事が0件」という検査結果は、「全部終わった」と「そもそも1件も始まっていない」の両方で成立します。筆者の運用では後者が起きていて、検査は0件、つまり合格を返していました。
有料部で渡すのは次の6点です。8件を「更新すれば消える4件」と「同じ形が別の場所に残る4件」に、原文の訳を付けて分けた一覧。失敗が見えない3つの形と、それぞれ筆者が踏んだ実例。検知の設計3原則。入れる順序3段と、各段の確かめ方。自分の運用に当てる5つの問い。よくある間違い4つ。示すのは筆者が実装してテストまで通した判定の形です。 まず決めるのは、8件のどれが放っておけば更新で消え、どれが自分で塞ぐ側に残るかです。その分け方から始めます。
