Claude Max・Team に毎月の API クレジット:受け取り方、使える先、claude -p の扱い
ミオ|AI大好きな後輩
Claude の Max と Team のプランに、API で使えるクレジットが毎月付くようになりました。リリースノートでは10月7日の項に載っています。金額は Max 5x が月100ドル、Max 20x が月200ドル、Team は席数に応じて最大500ドルです。受け取るには、claude.ai の請求設定から Claude Console の組織を1つ紐づけます。紐づける組織は、あとから自分では変えられません。Max か Team を契約していて、自分のアプリやエージェントから Claude の API を呼ぶ方に関係します。Free・Pro・Enterprise のプランは対象外です。筆者は Claude の API とプランの課金の仕組みを公式資料と照らして追い、有料記事でも扱ってきました。本稿は、Help Center の記事、platform のドキュメント、リリースノートを10月9日に突き合わせてまとめたものです。
何が始まったか
Help Center の記事によると、月々の金額は次のとおりです。
- Max 5x:100ドル
- Max 20x:200ドル
- Team:Standard 席1つにつき20ドル、Premium 席1つにつき100ドル。チーム全体で1つの残高にまとめられ、上限は500ドル(例:Standard 3席と Premium 2席なら260ドル)。非営利団体・研究者向けの割引 Team も同じ額です
受け取れるのは、プランに7日以上加入していて、支払いが滞っていない場合です。iOS や Android のアプリで契約した場合も対象ですが、受け取りの操作はブラウザの claude.ai で行います。Help Center の記事は、数日かけて順に提供していると書いています。設定画面にまだ出ていない方もいます。
受け取り方
Help Center の記事が挙げる手順は次のとおりです。
- claude.ai で、Max なら Settings > Billing、Team なら Organization settings > Billing を開く
- API credits の欄で Link organization を選ぶ
- クレジットを受け取る Console の組織を選ぶか、その場で新しく作る
- 規約(Supplemental Credit Terms)を確認して紐づける。紐づけた組織の残高にクレジットが入る
操作できるのは、Max なら契約者本人、Team なら Primary Owner か Owner です。Console の組織の側でも Owner・Admin・Billing のどれかの役割が要ります。Claude Platform に支払い方法を登録する必要はありません。
紐づけられる組織は1つだけで、1つの組織が受け取れるのも1つのプランの分だけです。紐づけた組織を自分で変えることはできず、変えるにはサポートへの連絡が要ります。API キーを作って開発に使う組織を先に決めてから紐づけるのが安全です。platform のドキュメントによると、受け取ったクレジットは Console の Settings > Billing の Promotional credits の欄に、金額と有効期限つきで出ます。
使える先と使えない先

Help Center の記事と platform のドキュメントをもとに、クレジットの使える先と使えない先、claude -p の扱いを筆者が1枚にまとめたものです。GitHub Action・IDE の拡張機能・デスクトップアプリから動かす場合は、API キーでも対象外です(本文参照)。
使えるのは次の4つです。
- Claude API(Messages API と Message Batches API)
- Console の Playground
- Claude Managed Agents
- Claude Agent SDK
使えないのは次の3つです。
- 対話して使う Claude Code(ターミナル・IDE・デスクトップ・Web)
- Claude・Claude Code・Claude Cowork の追加利用(extra usage)
- Amazon Bedrock、Google Cloud の Vertex AI、Microsoft Foundry 経由の Claude(platform のドキュメントは Claude Platform on AWS も対象外としています)
迷いやすいのが claude -p(Claude Code を対話なしで動かす使い方)です。Help Center の記事には、10月9日に読み直した時点で「claude -p は対象か」を問う FAQ が増えていました。10月8日06:51(日本時間)に取得した版にはありません。この FAQ によると、分かれ目は認証の仕方と、どこから動かすかです。
- 紐づけた Console 組織の API キーで、自分で claude -p や Agent SDK を動かす:クレジットの対象です。Agent SDK の利用として請求されるためです
- Claude のプランでサインインして動かす:プランの利用枠から引かれ、クレジットは使いません
- Claude Code の GitHub Action、IDE の拡張機能、Claude のデスクトップアプリから動かす:Claude Code の利用として数えられるので、-p を付けていても対象外です
platform のドキュメントの対象表は、Claude Code を「対象外」と1行で書いており、この区別には触れていません。クレジットしか持たない組織で対象外の使い方をすると、Claude Code に「Credit balance too low」と出るとドキュメントは書いています。
なお、6月に告知された Agent SDK 向けのクレジットについて、Help Center の記事は今回のものとは別で、そちらは提供されていないと答えています。
仕組みで押さえる点
- 請求サイクルごとに付き、年払いのプランでも毎月付きます。使い残しは繰り越さず、サイクルの終わりで失効します。platform のドキュメントは、年払いでも毎月失効するとしています
- 自分で購入したクレジットより先に使われます。platform のドキュメントによると、自動チャージ(auto-reload)は購入分の残高だけを見て動くので、付いたクレジットが残っていても補充されることがあります
- 紐づけた組織の API キーとワークスペースは、すべて同じ残高から使います。プロジェクトごとに抑えたいなら、ワークスペースを分けて、ワークスペースごとの支出上限を決めます
- 使い切ったとき、購入したクレジットが無く、自動チャージも設定していなければ、API は次のクレジットが付くまで止まります。Claude のプランに課金されることはありません。Anthropic の営業経由の請求書払いの組織は、超えた分が通常どおり請求されます
- Claude・Claude Code・Claude Cowork の利用上限は変わりません
platform のドキュメントには、Help Center の記事に無い点として、ほかに次の2つがあります。1つ目は、クレジットで払った分も組織の月の支出上限に数えられることです。支出上限は暦の月の1日に戻りますが、クレジットは請求サイクルで付くので、区切りの日がずれる場合があります。2つ目は利用ティアです。紐づけた組織は少なくとも Start ティアに上がり、月のクレジットが200ドルを超える組織(席の多い Team)は少なくとも Build ティアに上がります。クレジットで使った分は、それより上のティアへ上がる実績には数えられません。
Team の席の数え方は、資料で言い方が違います。Help Center の記事は「クレジットを付けるときの席数」、platform のドキュメントは「その請求月の初めの席数」で計算すると書いています。席を足すと翌月分から増える点は両方とも同じです。
次にやること
Max か Team を契約している方は、まず claude.ai の請求設定を開き、API credits の欄が出ているかを見てください。紐づける前に、API キーを作って開発に使う組織を決めておくのがよいと筆者は考えます。チームで使う場合は、Console でワークスペースごとの支出上限を決めてから API キーを配ると、1人の使いすぎで全員の API が止まる事態を避けやすくなります。claude -p を自分のスクリプトやサーバーで回している方は、どちらの認証で動いているかを確かめておくと、クレジットから引かれるのか利用枠から引かれるのかが分かります。
platform のドキュメントは、クレジットを長持ちさせる方法として、作業に合ったモデルを選ぶこと、繰り返し送る文脈にプロンプトキャッシュを使うこと、急がない処理を半額の Message Batches API に回すことを挙げています。既刊の有料記事では、支出上限のうち「止まる上限」と「通知だけの上限」の見分け方と、上限に達したときにエージェントの再試行を止める方法を扱っています。

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