「Shortsって3分までいけるんだ。じゃあ、少し長く作れば収益も増える?」
動画を作る側としては、そう期待したくなりますよね。
説明を途中で切らなくていいのは助かる。
でも、3分という長さと、お金を受け取れる条件は別の話でした。
しかも、1分を超える動画では、著作権の申し立てによって動画そのものが見られなくなる条件もあります。
尺を伸ばす前に見ておきたいの、そこでしたか……となるポイントです。
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この記事では、通常のYouTubeチャンネルでShortsを作る人向けに、投稿前後の確認を5つに分けました。
形式・素材・規約を先に確認し、申し立てや制限の表示はアップロード後に確認する、という順番です。
料理、商品の使い方、顔出しなしの解説を例に、「長くするなら何を足す?」も考えます。
公式ヘルプの確認日は2026年9月19日です。
ここで扱う収益化は、主にShortsの広告収益分配。
収益額の予測や、個別チャンネルの審査結果を保証するものではありません。
① まずは「Shortsになる条件」を確認する
通常チャンネルでは、2024年10月15日以降にアップロードした、正方形または縦長で3分以内の動画がShortsに分類されます。
「3分以内なら何でもShorts」ではなく、縦横比も条件です。
以前に投稿した動画を、今のルールだけで判断するのも避けたいところ。
ここで確認できるのは、どの形式で扱われるか。
広告収益を受け取れるかは、この後のチェックが必要です。
私なら編集前のメモに「縦か正方形/予定の長さ/投稿予定日」を書きます。
話す内容を決める前に形式を決めておくと、最後に画面の向きから作り直す事態を避けやすいからです。
② 再生回数の前に、チャンネルの参加条件を分けて見る
YouTubeパートナープログラム、略してYPPは、YouTubeで収益化機能を利用するための仕組みです。

公式が示す現行の広告収益向け参加基準は、次のどちらかです。
- 登録者1,000人+過去12か月の有効な視聴時間4,000時間
- 登録者1,000人+過去90日の有効なShorts視聴1,000万回
ここでいう視聴時間は、公開した長尺動画による有効な時間。
Shorts側は、公開してShortsフィードに表示される動画の有効な視聴です。
非公開・限定公開・削除済み動画や広告キャンペーンによる分などは数えません。
Shortsフィードの画像投稿もShorts視聴の基準には含まれません。
Shortsフィードでの視聴時間は、上の4,000時間には算入されません。
そして、数値を満たした後にもチャンネル審査があります。
ポリシーへの適合、対象地域、コミュニティガイドラインのアクティブなストライク(違反警告)がないこと、2段階認証、高度な機能へのアクセス、AdSense for YouTubeの連携や準備なども必要です。
数値だけを見て「申し込み完了=承認」と考えないようにしましょう。
出典:YPPの概要と参加条件
チェック表には、まず「まだ申請前」「審査中」「参加済み」のどこにいるかを書いておくのがおすすめです。
再生回数を増やす話と、今の申請状況を確認する話が混ざらなくなります。
今回の数字は広告収益についてのものです。
ほかの収益化機能の入口まで、すべて同じ数字だとは読み替えないでください。
③ Shortsの収益化モジュールに同意したか
YPPに参加したあとも、Shortsの広告収益分配には規約への同意が必要です。
その規約がShorts収益化モジュールです。
参加条件を満たすことと、機能ごとの規約に同意することを、別々の確認欄にしておくと迷いにくいと思います。
同意する前に得た視聴は、Shorts広告収益分配の対象になりません。
「再生が増えたから、後から同意すれば過去分も全部入る」とは考えないほうがよさそうです。
また、Shortsの広告収益は、フィード内の動画と動画の間に出る広告をもとにした仕組みです。
収益プールから国ごとの対象エンゲージドビューの割合などに応じて配分し、その配分額の45%をクリエイターが受け取ります。
支払いの計算で使うのは、対象となるエンゲージドビューです。
不正な視聴など、対象外になるものもあります。
広告売上全体の45%や、1再生あたりの固定料金を約束する数字ではありません。
この仕組みからも、尺だけを見て「3分なら単価が上がる」とは判断できません。
長くする理由は、まず動画の中身から考えたいところです。
④ 9月24日の変更予定もあるので、申し立ては画面で確認する
ここは、9月19日に公式ヘルプを読み直して説明を更新した部分です。
「1分を超えた動画は、申し立てがあれば一律ブロック」とだけ覚えると、この先の案内を読み違えます。
公式は、2026年9月24日から、1分を超え3分未満の新しいShortsについて、有効なContent IDの申し立てがあっても自動的にはブロックされず、引き続き再生可能になる場合があると案内しています。
Content IDは、著作物との一致を検出するYouTubeの仕組みの名称です。
確認日は9月19日なので、9月24日はこれからの適用予定です。
「1分超3分未満」という範囲もそのまま読みます。ちょうど3分の動画や、あらゆる申し立てへ、条件を勝手に広げません。
そして、「再生できること」と「広告収益を得られること」は別に確認したいところ。
公式ヘルプでは、全世界でブロックされているShortsは収益化対象外と説明しています。ブロックや申し立てがある場合は、その通知と対処案内を読んでください。
私なら、投稿前とアップロード後に分けてメモする
投稿前には音楽・映像の入手先と利用条件、動画の長さ、アップロード予定日を記録します。
好きな曲を使いたい気持ちと、使える範囲の確認はセットにしておきたいです。

アップロード後は、実際に表示された申し立てと制限を読み、必要な対応を記録します。
「再生できたから全部クリア」と片づけず、収益化の状態も別に見る。これは私の確認の順番で、公式が合格を保証する手順ではありません。
変更直前・直後に投稿する場合は、その日に公式ヘルプを開き直してください。
スクリーンショットで昔の説明だけを見ていると、適用日を取り落としやすいので。
⑤ 許諾があっても、再利用コンテンツの審査は別
YouTubeの収益化ポリシーでは、動画がオリジナルで、視聴者に価値を届けることを求めています。
実質的な違いが乏しい大量生産・反復や、十分な独自解説・変更がない再利用は、収益化が認められない例です。
再利用コンテンツの審査は、著作権上の許諾とは別に行われます。
素材の持ち主から許可をもらったことだけで、収益化審査まで通るとは限りません。
広告収益の対象となる内容には、広告掲載向けガイドラインへの適合も必要です。
個別の題材や見せ方の判断が必要なら、Shorts収益化ポリシーの「Content suitable for ads」から専用ガイドラインを確認してください。
私なら公開前に、こう自問します。
「この動画で、私が追加した説明や見せ方はどこ?」
料理なら、焼き加減の見分け方。
商品説明なら、使う場面ごとの違い。
素材を並べただけの状態から、見た人が何かを理解できる状態へ進められたか、という見直しです。
これは私の編集用の問いで、公式審査に通るための判定式ではありません。
共通のオープニングがあるだけでアウト、といった単純な読み方も避けたいです。
3分にするなら、何を足す? 架空の編集案を3つ
ここからは、実績紹介ではなく、私が考えた編集の例です。
最適な動画時間や、収益が増える構成を測定したものではありません。
料理:工程を増やすより、変化が分かる場面を見せる
たとえば、卵焼きを作る動画。
完成品と材料だけを見せる短い構成から伸ばすなら、卵液を流す量、巻き始めるときの表面、失敗したときの整え方を入れる案が考えられます。
同じ完成品のアップを何度も挟むより、「どの状態になったら巻くのか」を説明するほうへ時間を使いたいです。
私の見直しポイントは、追加した場面が一つずつ別の疑問に答えているか。
商品の使い方:長い開封より、使う場面を一つ増やす
卓上のスマホスタンドなら、箱から出す場面を引き伸ばすより、角度を変える操作と、置いたときに画面がどう見えるかを見せる構成にします。
ここで、実際に試していないのに「倒れません」「疲れません」と言うのは別問題。
撮影で確認できた操作と見え方だけに絞り、長期間使った感想は足さない。説明を増やすときほど、この線引きを忘れたくないです。
顔出しなしの解説:同じ結論を繰り返すより、一つの例を追う
アプリの機能を説明するなら、ボタン名を次々紹介する構成から、例の入力、操作、結果までを一続きで見せる案です。
顔が映っているかより、視聴者がどの操作で迷いそうかに注目します。
画面の場所が変わるところで一呼吸置く。
結果が表示されたら、何が変わったかを短く言う。
それで説明が終わるなら、3分まで埋めなくてもいい、と私は考えます。
この3例で共通して見たいのは、「追加した時間で、新しく分かることがあるか」です。
尺を先に埋める作業にすると、同じ話を別の言い方で繰り返しがち。そこは編集で削る側の出番ですね。
投稿前後に使う、5項目の確認メモ
以下は私が作ったメモです。
コピーして、次に作る動画1本分を書いてみてください。
公式の審査票ではなく、自分がまだ確認していない箇所を見つけるためのものです。
投稿前に埋める欄と、アップロード後に確認する欄を分けています。
後の欄は、確認するまでは空欄で大丈夫です。
動画の仮タイトル:
予定の長さ/縦横比:
1分を超えるか:はい/いいえ
アップロード予定日/実際の日:
公開予定日/実際の日:
確認した日:
1. Shorts分類の条件
自分の動画が当てはまるか:
2. YPPの状況
申請前/審査中/参加済み:
次に確認する参加条件:
3. Shorts収益化モジュール
同意済みか/同意した日:
4. 素材と申し立て
【投稿前】
音楽・映像の入手先と利用条件:
【アップロード後】
Content IDなどの申し立て:なし/あり/未確認
申し立て・制限の表示内容:
状態:未対応/異議申し立て中/解決/素材差し替え済み/対象なし
対応した内容と日付:
対応後の申し立て・制限表示:
5. 自分が加えた内容
独自の説明・比較・見せ方:
再利用・広告適合性で調べる点:
長くすることで新しく分かること:
削っても伝わる繰り返し:
まだ確認できていないこと:たとえば卵焼きなら、最後の欄に「巻き始める状態を見せる」「完成品の同じアップを減らす」と書く。
機能名を覚えるためのメモから、自分の動画を直すためのメモにすると使いやすそうです。
全部の欄が埋まっても、収益化の合格を意味するわけではありません。
迷った項目を残し、該当する公式資料を読むために使ってください。
2027年の変更予定は、今の条件と別にしておく
YouTubeは、2027年2月1日からのYPP変更を告知しています。
2026年9月19日に投稿する際の現行基準と、先の予定を混ぜないようにしましょう。
告知では、新規の広告・Premium参加基準は、登録者1,000人に加えて、過去365日の有効な視聴時間8,000時間、または過去90日の有効なShorts視聴2,000万回へ変更予定です。
また、Shorts Creator Poolから毎月収益を得る条件として、過去90日の有効なShorts視聴1,000万回を維持する予定が示されています。
この月次条件を下回ってもYPPから除外されるわけではなく、長尺動画など、ほかのYPP収益には影響しないと説明されています。
既存のYPP参加者の地位は、新規参加基準の変更によって影響されません。
更新対象はShorts収益化モジュールなど、機能ごとの複数のモジュールです。
関連する更新規約の確認・同意期限は2027年1月31日です。
期限までに関連する更新規約へ同意しない場合、2027年2月1日から、その規約に対応する収益化機能の収益が停止すると案内されています。
未同意によってYPPのチャンネルステータス自体が失われるわけではありません。
再びその機能で収益を得るには、更新規約への同意が必要です。
出典:YPPの変更予定
これは変更告知の一部なので、適用時期が近づいたら、公式ページと自分のYouTube Studioに届く案内を改めて確認したいところです。
3分は、説明に使える長さが増えたということ。
「何秒増やせる?」の前に、「何を見せる時間にする?」を決めておくと、次の1本を考えやすくなると思います。
