契約書作成を初めて受任するとき、多くの行政書士の方が、次のような不安を感じがちです。
- 依頼者の話をどこまで契約書に反映すべきか判断が難しい
- 業務委託・代理店・秘密保持契約など、契約の種類ごとの“作り方”の違いが整理できていない
- 著作権やライセンス条項を書くときに不安が残る
- 相手方から送られた契約書をどうレビューすればいいか分からない
- 条文の形式は整っていても、実態と整合しているか確信が持てない
- 依頼者に「これで大丈夫ですか?」と聞かれると説明に詰まってしまう
契約書作成は、条文を“きれいに並べる”だけの作業ではありません。例えば業務委託契約であれば、依頼者の事業モデルや提供サービスの流れ、役割分担、成果物、責任範囲などを理解し、
目的 → 業務の範囲 → 役割 → 成果物 → 対価 → 権利義務 →リスク分担
という体系へ落とし込む「整理力」と「翻訳力」が求められます。
特に、近年の相談では次のような実務判断が必要になります。
- デジタルコンテンツ制作における成果物と著作権の扱い
- 業務委託契約と代理店契約の線引き
- サブスク型・オンラインサービス型の責任範囲
- クリエイティブ・IP関連の契約での権利者の整理
- 再委託・検収・契約解除・責任上限の妥当性
つまり、契約書作成の難しさの中心は“依頼者の実態をどう契約構造に落とし込むか”にあります。
本ノートでは、契約書作成の案件を“迷わず受任できる”ように、新人行政書士が押さえるべき契約書の骨組みの考え方、そして条文をどう解釈し、どこを調整すべきかを体系的にまとめています。
また、購入者特典として、なないろバックオフィスが実際の業務で作成した以下3つの契約書のWordファイルを、顧客情報をマスキングして提供します。
- デジタルコンテンツ制作に係る業務委託基本契約書
- 代理店契約書
- IP・アニメ系コラボ商品向け業務委託契約書
実際の行政書士が作成した「リアルな契約書」を教材として参照できるため、条文の構造・リスクの見方・記載の仕方など、契約書作成の“土台”を短期間で習得できる実務フォーマットです。
さらに購入者限定で、X(旧Twitter)のDMにて、契約書作成に関する実務相談にお答えするサポートもご利用いただけます。
開業間もない行政書士の方が、契約書作成の案件を自信を持って受任できるよう、全体像・条文構造の読み方・実務判断のポイント・依頼者への説明方法を一通り押さえられる構成としています。
