こんにちは。なないろバックオフィスです。
セコムの電子証明書(パスポート for G-ID)をせっかく契約したのに、いざAdobe Acrobat Readerで電子署名をしようとすると、有料版のAdobe Acrobat Standardを契約するよう促される……。こんな状況に戸惑った方は多いのではないでしょうか。
しかも現在のAdobe Standardは買い切りではなくサブスク形式のため、毎月1,518円(税込・2025年11月時点)の固定費が発生します(買い切り版は2024年7月に販売終了)。「これ以上固定費を増やしたくない…」という気持ち、よく分かります。
そこで本記事では、同じ悩みを持つ行政書士・司法書士の方向けに、“無料のAcrobat Readerだけで電子署名を完了させる方法” を、わかりやすく解説します。本記事では、セコムの電子証明書(パスポート for G-ID)をすでに取得・契約していることを前提に、約5,000字の解説と約25枚のスクリーンショットを用いて、Adobeの初期設定と電子署名の手順を丁寧にまとめています。画面の流れに沿って手順を追えるようにまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
全ての手順を解説した最後には、参考として「認証局(セコム)・公開鍵・秘密鍵・電子署名」の関係も分かりやすくまとめています。電子署名の仕組みを理解しておくと、実務での説明にも役立ちますので、ぜひ併せてご覧ください。
なお、当方は行政書士ですので、この記事では行政書士向けの「セコムパスポート for G-ID 行政書士電子証明書」を前提に解説しています。ただし、司法書士が「セコムパスポート for G-ID 司法書士電子証明書」を使って pdfに電子署名を行う場合でも、基本的には同じ手順で Adobe Acrobat Readerに設定できるものと思われます。
