遠足を楽しむために(幼稚園・年長)
おうま
気候が良い時期には、遠足に行く園も多いのではないでしょうか。
僕の勤務する幼稚園は春の遠足は5月、秋は10月に行っています。
子どもたちも遠足と聞くと、楽しみにしたり、テンションが高くなったりする子もいますよね。
そこで今回は、楽しい遠足がさらに楽しく、そして安全に楽しめるように、保育の環境作りや準備するもの、気をつけることなどを紹介していきます。
【行き先は子どもに合った場所を】
まずは行き先ですね。
だいたい遠足の行き先は決まっていて、例年通りでいいよね、という園が多いかと思います。
もちろん毎年行き先を変えるのは大変なので、例年通りでも構わないのですが、子どもは毎年変わります。
何も考えずに、例年通りとするのではなく、「今年の子どもたちにこの行き先はふさわしいかな?」「遠すぎないかな?」「逆に物足りなくないかな?」など、一度確かめ合うことも必要です。
そこから、新たな候補が挙がったり、遊びの内容が広がったりするものです。
行き先を変えないにしても、「ここでいいかな?」と考える習慣はつけておきましょう。
【下見は念入りに】
行き先を決めるのと同じくらい大切です。
下見の時に見るポイントは
- 目的地までの大まかな所要時間(バス、電車、徒歩など)
- バスで行くならどこに停めるのか
- 目的地までの安全な道順
- 目的地での拠点とする場所(荷物置き場)
- トイレの場所(洋式、和式、立ち便器の数)
- 遊ぶ場所
- お弁当を食べる場所
- 遊ぶ内容
- 危険な場所
【遠足当日までにしておきたいこと】
- お知らせ(紙やWebで)の配布・配信
- 子どもたちに行き先を伝える(カレンダーに印を付けてカウントダウン・視覚的にも分かりやすい)
- 行き先にある遊具やすること(遊びなど)の紹介(遊具やチェックポイントなどを写真に撮っておき、それを貼り出す)
- 持ち物の準備・確認
【お知らせの配布・配信】
遠足の手紙も日付けだけを換えて、去年と一緒…とならないように、書き出しの文章を書き直したり、誤字脱字がないか確かめたり、時間配分や内容に無理はないかなど、もう一度見直してから配布しましょう。
【子どもたちに行き先を伝える】
行き先を知らないと、「どこへ行くの?」「何をするの?」と子どもは不安になります。
遅くても1週間〜10日前くらいには知らせておきたいですね。
僕はカレンダーに「えんそく」という文字と、バスで行くのなら「バスの絵」を書いて子どもたちに知らせます。
同時に、遠足までの日数を数えて、「あと◯日」「あと◯回寝たら」と毎日カウントダウンするようにしています。
自分から「あと◯回寝たら遠足だよね?」と言ってくる子どももいましたよ。
子どもたちも「お弁当に何入れてもらおうかな?」「おやつ何持っていく?」など盛り上がると思います。
【事前に行き先にある遊具や遊びを紹介する】
遠足で行った先に何があって、何をして遊ぶのか分かるように、下見で撮っていた写真を模造紙などに貼って、子どもたちの目に付く所に貼り出しておくと、見通しがもて、楽しみも膨らみます。
これも早めに子どもたちに知らせてあげたいですね。
下見の時に、公園なら遊ぶ遊具の写真を撮っておくと良いですね。
また道中や目的地に目印やポイント(オブジェなど)がある場合は、それらも写真に収めておけば、ウォークラリーのように、ポイントを見つけることも楽しめますね。
子どもたちも、「見つけた!」「写真と一緒!」と盛り上がること間違いなしです。
【持ち物の準備・確認】
楽しく安全に遠足に行くためにも、準備は念入りにしておきましょう。
〈必要なものリスト〉
- 着替え
- 救急セット
- 嘔吐処理セット
- 荷物を置くためのシート
- 予備のお茶
- 経口補水液
- ハンドソープ
- 消毒アルコール
- 雑巾
- ビニール袋
- 子どもの平熱表
- カメラ