サンバー輸出プロジェクト|#6 TCVの160万円。その価格で本当に売れているの?
おさむ|AI輸出戦略
「TCVに160万円で載っているサンバー。」
ここまでシリーズを書いてきて、一番気になっているのは、この疑問です。
「本当に160万円で売れているの?」
前回の記事では、
160万円という価格が利益ではなく、仕入れや輸出手続き、陸送費、在庫コストなどを積み上げた「FOB価格」だというところまで整理しました。
でも、それだけではまだ答えになりません。
そもそも、その160万円で買う人がいるのでしょうか。
今回は、その疑問をAIと一緒に追いかけてみます。
そもそもTCVは「販売サイト」
ここで一度整理しておきます。
TCVはオークションサイトではありません。
世界中のバイヤーへ向けて、日本の中古車を販売するサイトです。
つまり、私たちが見ている160万円という数字は、
「この価格で販売します」という値札。
スーパーの商品にも値札があります。
不動産にも売り出し価格があります。
でも、その値段で必ず売れるとは限りません。
TCVの価格も同じです。
他の輸出サイトも見てみた
そこでAIに提案され、TCV以外も調べてみました。
例えば、
- BE FORWARD
- SBT
- PicknBuy24
など、有名な中古車輸出サイトです。
見比べてみると驚きました。
サンバーはどのサイトでも100万円台後半から160万円前後で掲載されている車両が少なくありません。
つまり、
TCVだけが高いわけではありませんでした。
少なくとも、海外向け市場では、この価格帯で販売されていること自体は珍しくないようです。
でも「掲載価格」と「成約価格」は別
ここで、また疑問が浮かびました。
ネット通販でもよくあります。
10万円と表示されていても、
実際にはセール価格だったり、
問い合わせると値引きしてくれたり。
中古車輸出も、それとよく似ています。
実際、多くの輸出サイトを見ると、
"Ask Best Price"
というボタンがあります。
直訳すると、
「ベストプライスを問い合わせる」
という意味です。
このボタンを見た瞬間、
「あれ?」
と思いました。
もし掲載価格が最終価格なら、このボタンは必要ありません。
価格交渉、前提ですよね。これ。
AIにも聞いてみた
AIに、
「中古車輸出では価格交渉は一般的なの?」
と聞いてみました。
すると、
- 複数台まとめて購入する
- 継続的に取引している
- 他社と比較している
こうしたケースでは、価格交渉は珍しくないそうです。
もちろん、すべての取引で値引きされるわけではありません。
でも、
掲載価格=成約価格
とは考えない方が自然なのかもしれません。
160万円は「交渉が始まる価格」
ここまで調べて、私の考えも少し変わりました。
最初は、
「160万円で売っている」
と思っていました。
でも今は違います。
160万円は完成した価格ではない。
交渉が始まる価格。
そんな見方の方がしっくりきます。
買う側は、
「もう少し安くならない?」
と聞く。
売る側は、
「この価格ならどう?」
と返す。
そんなやり取りを経て、本当の成約価格が決まるのでしょう。
それでも分からないことがある
ここまで調べても、
まだ分からないことがあります。
実際に、いくらで成約しているのか。
これは公開されていません。
だから私は、
「利益は○○万円です。」
とは書きません。
ここを想像で埋めてしまったら、このシリーズの意味がなくなるからです。
分からないことは、分からないままにする。
その代わり、一つずつ調べる。
それが、この「サンバー輸出プロジェクト」です。
次回予告
ここまでで、
- 業者オークションの仕入れ価格
- FOB価格の仕組み
- 掲載価格と価格交渉
ここまでは見えてきました。
でも、本当に知りたいのはそこではありません。
知りたいのは、実際にいくらで売れたのか。
言い換えれば、
値札ではなく、レジを通った金額です。
そこが見えてくれば、利益もかなり現実に近づきます。
次回は、
「サンバー1台を輸出したら、利益はいくら残るのか?」
ここまで集めた情報を使って、AIと一緒に本気でシミュレーションしてみます。
