Microchip Technology(マイクロチップ・テクノロジー)社が提供する「PIC」は、世界で最も成功しているマイクロコントローラ(MCU)ファミリーの一つです。
誕生から約50年。かつてはCPUの補助的な「周辺インターフェース制御(Peripheral Interface Controller)」を担うチップとして開発されましたが、現在ではその枠を大きく超え、炊飯器から自動車、産業用ロボットまで、あらゆる電子機器の「脳」として採用されています。
1. 歴史:周辺機器から主役への進化
PICの歴史は、半導体業界の進化そのものです。
- 1975年(黎明期): 米General Instrument社が、16ビットCPU(CP1600)の入出力を補佐するために開発した「PIC1650」が原点です。
- 1989年(独立): 同社の半導体部門が独立し、現在のMicrochip Technology社が誕生。これ以降、PICは単独で動作するMCUとして独自の進化を遂げました。
- 現在: 累計出荷数は数百億個に達し、低消費電力・高信頼性・低コストの代名詞となっています。
