Raspberry Pi財団から2026年1月に登場した**「AI HAT+ 2」**は、シングルボードコンピュータの世界に「ローカル生成AI」という新たな基準をもたらしました。本記事では、この最新アクセラレーターの仕様から、注目のAIチップ「Hailo-10H」の実力、そして主要LLMのベンチマークまで詳細に校正・解説します。
1. Raspberry Pi AI HAT+ 2 とは?
AI HAT+ 2は、Raspberry Pi 5専用に開発された最新のAIアクセラレーターボードです。
前世代(Hailo-8/8Lベース)が物体検出などの「コンピュータビジョン」に特化していたのに対し、今作はLarge Language Models (LLM) や Vision-Language Models (VLM) といった生成AIをローカル環境で快適に動かすことを主眼に置いています。
主な仕様
- AIチップ: Hailo-10H (第2世代エッジAIプロセッサ)
- 推論性能: 最大 40 TOPS (INT4) / 20 TOPS (INT8)
- 搭載RAM: 8GB LPDDR4X(専用) ※ここが最大の進化点
- インターフェース: PCIe Gen 3.0経由(Raspberry Pi 5の通信帯域をフル活用)
- 電力効率: 消費電力 2.5W〜3W(Intel等のNPUと比較して極めて高効率)
- 価格: 約 $130 (国内価格:約19,500〜21,000円前後)
- 長期供給: 2036年1月までサポート予定
