学術界において「剽窃(ひょうせつ)チェック」の代名詞とも言えるTurnitin(ターンイットイン)。2025年から2026年にかけて、生成AIの急速な進化に伴い、その機能は劇的な変貌を遂げました。
本記事では、Turnitinの基本機能から、最新のAIライティング検知精度、そして研究者向けのiThenticateとの違いまでを詳細に解説します。
1. Turnitinとは? ―― 学術的誠実性を守る世界標準ツール
Turnitinは、世界中の大学や研究機関で導入されている論文・レポートの類似性チェックツールです。単なる「コピペチェック」に留まらず、現在はAI生成コンテンツの検知やフィードバック支援を含む総合教育プラットフォームとなっています。
主な特徴と機能
- 世界最大級のデータベース:数百億のウェブページ、学術ジャーナル、過去に提出された数億件の学生レポートと照合。
- 類似性レポート(Similarity Report):一致箇所を色分けし、引用元を特定。
- AIライティング検知:ChatGPT(GPT-4/GPT-5)、Claude、Geminiなどの生成AIによる文章を識別。
- Feedback Studio:教員がオンラインで採点やコメント、ルーブリック評価を行える機能。
2. 【2026年1月現在】AI検知機能の最新精度
もっとも注目される**「AIライティング検知」**について、日本語対応が大幅強化された現在の状況をまとめます。
日本語モデルの進化
2025年4月のアップデート以降、日本語特有の文体や文末表現の学習が進み、英語モデルと同等の精度を実現しています。
実運用での判定基準
Turnitinは「AIスコアは証拠ではなくシグナル」と定義しています。日本の大学における一般的な判定の目安は以下の通りです。
- 0〜19%(青・緑):ほぼ人間による執筆。定型表現や正当な引用。
- 20〜39%(黄):一部にAI使用の疑い。教員による確認対象。
- 40〜79%(橙):かなりの部分がAI生成。ヒアリング対象となる可能性大。
- 80%以上(赤):ほぼ丸ごとAI生成。重大な疑義として説明義務が発生。
