Raspberry Pi財団が開発した**Raspberry Pi Pico(通称:ラズピコ)**は、発売以来マイコンボードの常識を塗り替えてきました。2024年に登場した第2世代チップ「RP2350」の普及により、2026年現在、ラズピコは単なる「安価なマイコン」を超え、高度なリアルタイム制御が可能な「プロフェッショナルな組み込みプラットフォーム」へと進化しています。
本記事では、最新のラインナップ比較から、ラズピコの代名詞である**PIO(Programmable I/O)**の具体的な活用術まで徹底解説します。
1. 2026年現在のラインナップ比較
現在、初代(RP2040)と第2世代(RP2350)が併売されています。プロジェクトの要件に合わせて最適な一台を選びましょう。
2. ラズピコが最強である理由:PIO(Programmable I/O)
ラズピコの最大の特徴は、メインCPUとは独立して動作するPIOという「小さな専用プロセッサ」を搭載していることです。
PIOで何ができる?
通常、高速な信号処理(例:LEDの100万分の1秒単位の制御)を行うとCPUが専有されてしまいます。しかし、PIOを使えば以下の処理を**「CPU負荷ゼロ」**でバックグラウンド実行できます。
- LED制御: WS2812(NeoPixel)の数千個単位の高速駆動
- 独自プロトコル: 赤外線リモコン(NEC/Sony)、DShot(ドローン)、I2S(オーディオ)
- インターフェース拡張: UARTやSPIを標準搭載数以上に増設
- 高速キャプチャ: ロジックアナライザや高速センサー読み取り
