ルネサス エレクトロニクスが展開する「RXファミリー」は、独自の32bit CPUコアを核としたマイコン製品群です。かつての名機たちのDNAを継承しつつ、現代の高度な制御ニーズに応えるべく進化を続けています。
1. 開発の背景:名機のDNAを統合
RXは、ルネサス(および旧日立製作所、三菱電機)が長年培ってきた複数のアーキテクチャの「いいとこ取り」を目指して誕生しました。
- CISCの継承(H8S/H8SX, M16C/R32C): 高いコード効率(少ないメモリ容量でプログラムを詰め込める)と、柔軟な命令セットを継承。
- RISCの融合(SuperH): 高速なパイプライン処理や単一サイクル実行といった、演算性能を極限まで高める手法を導入。
この融合により、「CISCの使い勝手の良さ」と「RISCの圧倒的なスピード」を両立させた、独自のハイブリッド型アーキテクチャが完成しました。
