ソフトウェア開発のスピードが加速する一方で、セキュリティテストの工数不足と脆弱性リスクは常にトレードオフの関係にあります。この難題を打破すべく、ドイツのセキュリティパイオニア Code Intelligence が2025年1月に正式リリースしたのが、自律型AIテストエージェント**「Spark」**です。
単なる「テスト補助ツール」の枠を超え、エンジニアに代わってバグを「自ら探し出し、証明する」Sparkの革新性に迫ります。
1. Sparkとは何か? ― 「自律型」がもたらすパラダイムシフト
Sparkは、最先端のAIエージェント技術と、同社のコア技術であるホワイトボックス・ファジングを融合させた次世代のセキュリティテストツールです。
従来のテストツールは、人間がテストケースを記述したり、AIに「何をテストするか」を細かく指示したりする必要がありました。しかし、Sparkは**「コードを渡すだけ」**で、以下のプロセスを自律的にループさせます。
- コードベースの全容理解: LLM(大規模言語モデル)が対象の構造を解析。
- 攻撃ベクターの特定: 脆弱性が潜みそうな「弱点」を予測。
- テストケース生成: ファジング(ランダムな入力を与えて予期せぬ動作を誘発する手法)のための実行コードを作成。
- 実行と検証: 実際にコードを動かし、クラッシュやメモリリークを特定。
- フィードバックループ: 失敗から学び、さらに深いコードパスへ到達するようテストを最適化。
