【2026年最新】RAG(検索拡張生成)入門:仕組みからFAISS/HNSWの実装まで完全解説
2026年現在、生成AIをビジネスで活用するための「標準装備」となったのが**RAG(Retrieval-Augmented Generation)**です。
どれほどAIモデル(LLM)が進化しても、外部に漏らせない「社内の秘匿データ」や、学習データに含まれない「昨日の最新ニュース」をリアルタイムに把握し続けることはできません。そこで、AIに最新資料を「カンニング」させる技術、RAGが必要になります。
本記事では、RAGの全体像から、現場で最も使われている検索エンジン「FAISS」の具体的なチューニング方法まで、ライター視点で分かりやすく解説します。
1. RAGの処理フロー(5ステップ)
RAGは、質問が来るたびに以下のステップで動作します。
- 質問のベクトル化:ユーザーの質問を「意味」を表す数値(ベクトル)に変換します。
- 高速検索:データベースから、質問の意味と近い資料を瞬時に探し出します。
- 文脈の拡張:見つけた資料を、質問と一緒にLLMへ送り届けます(これをAugmentationと呼びます)。
- 根拠に基づく生成:LLMが手元の資料を読みながら回答を作成します。
- 最終回答:ハルシネーション(嘘)が抑えられ、出典の明確な回答がユーザーに届きます。
2. 2026年のトレンドと実装ルート
現在、RAGの実装は大きく分けて3つの進化を遂げています。
- Naive RAG(基本形):シンプルな検索+生成。まず最初に試すべき基礎形です。
- Agentic RAG(自律型):AI自身が「どの資料をどう探すべきか」を考えて動く、現在の主流です。
- Graph RAG(知識グラフ型):データの繋がりを網の目のように管理し、複雑な関係性を紐解く高度な手法です。
初心者に最もおすすめの組み合わせ(2026年版) 「Claude-3.5-Haiku」や「Llama-4」などの高速モデルに、日本語に強い「Voyage-3」などのEmbeddingモデルを組み合わせ、ベクトルDBには「Qdrant」や「FAISS」を採用するのが、コスト・精度の面で最もコスパが良い選択肢となっています。
