治験とは?
新しい薬が国の承認を得るために安全性や有効性を確認するために行う臨床試験のことです(詳しくはこちら)。この治験にボランティアとして参加することにより負担軽減費としてお金がいただく事ができます。
具体的に何をするのか?
- 事前の健康診断を受ける
- 入院する
- 試験薬を摂取する(投薬日のみ)
- 検査(主に採血)に応じる
それ以外の時間はTVやネット、ゲームに昼寝、電話に仕事等、自由に過ごす事ができるのでニートやリモートワークをしている方にとっては自宅にいるのとさほど変わらない環境になります。制約として入院期間中に外出する事や飲食物・医薬品・サプリの持ち込み等はできませんのでそれだけは注意して下さい。
いくらもらえるの?
案件によって条件が異なるのですが、大体1泊あたり18,000円から~35,000円となります。
※治験募集例↓
あぶなくないの?
健康な方を対象とした治験は薬物動態(薬がどれくらいのスピードで身体に吸収されて、どれくらいのスピードで身体から出ていくのかを確認すること)を確認することが主な目的となっており、通常治療に用いるお薬の量と比べて、かなり少ない薬の量を投与し、血中濃度や半減期、消失までに至る時間を計測しています(詳しくはこちら)
なので安全である事を大前提に医療機関は治験を行っており、もし仮に健康被害等のトラブルが発生した際は補償する事が同意書に記載されています。
それでも気になるよという方は以下の様な治験を選んでみて下さい。
- 新薬ではなく、ジェネリック医薬品の治験に参加する
- 薬の効果が大きそうな治験を避ける
ジェネリック医薬品の場合は、既に世の中に流通している医薬品と名前が異なるだけで基本的には同じものです(ジェネリック医薬品とは)。
先発品と同様の薬物動態を示すかを確認するだけなので、宿泊日数は1泊~4泊等と概ね短めです。
※ジェネリック医薬品の募集例↓
治験の選び方
- 日程(日数)
- 負担軽減費(治験協力費)
- 採血回数(留置針の有無、採血回数における留置針の内訳)
- 薬の投与方法(経口or注射or点滴等)
- ジェネリックかどうか(ジェネリックだった場合、先発の医薬品名等)
- 薬効(降圧剤、鎮痛薬…等)
- 医薬品名 or 成分名(自分でも薬効や安全性をある程度調べる事ができます)
※⑥~⑦については選ぶ為の判断基準というより、自分が参加する治験への理解を深める為に聞いています。
日数や協力費が判断基準になる事は言うに及ばずですが、採血が苦手な人は回数も確認する事をおすすめします。また、採血回数が多い治験の場合は留置針(カニューレ)という点滴の様に前腕部等に針を刺したままの状態で採血をする事があります(都度針を刺さなくていいというメリットがあります、詳しくはこちら)。
投薬日と採血
治験に参加すると入院初日、もしくはその翌日に投薬が行われます。これを投薬日と言います。下の画像を例にしますと、投薬日はかなり頻繁に採血が行われていますが、3日目以降は1日1回だけです。もちろん治験によって採血の回数や間隔は異なりますが、これが基本的な流れだと思って下さい。
休薬期間について
ここまで読んでいただき、治験の流れやメリット・デメリットが概ね理解できたかと思います。中には「何もしないで日給2万って悪くないね、申し込んでみようかな」なんて思われた方もいるかもしれません。しかし、治験には休薬期間と言うものが設けられています。治験を受けてから3ヶ月、もしくは4ヶ月間の間隔を空けなければ次の治験に参加できないというルールです。なので1年に3回程しか受けられないという計算になります。
しかし、あまり大きい声では言えませんが、実はこの休薬期間をすり抜ける方法があります。ただ、古い情報や誤った認識等ですり抜けを試みて、もしバレてしまった場合、悪質と認定されれば出禁になる事があります。その様な気まずい思いをしないよう施設間の休薬期間情報の共有の仕組みや外からは分かりづらい施設同士の繋がり等、それら全てを次章から詳しく記述しています。
また、治験は施設や案件選び、申し込みサイトの選択が非常に重要です。治験の中には紹介システム(紹介した側、された側に数万円の報酬が発生)がある案件があります。それら全てを把握してから申し込んでからでも遅くないと思います(というより知らずに申し込みをすると損をします)。治験をこれからデビューする方はもちろん、治験プロ(通称:チケラー)の方も読み応えのある内容になっています。
また、ユーザーサポートとしてLINEのオープンチャット(購入様限定のグループチャット)を用意しておりますので、どうぞお気軽にご質問ください。