減量中に覚えておいてもらいたい知識の1つとして
朝食前の有酸素運動は、かなり効率よく痩せられる。
というものがある。
減量中の僕は、その法則に従って
朝焼けに染まる街を自転車で疾走していた。
真夏の、
「さあこれから暑くなるぞ!蝉も早く目を覚ませよ!!」
というような朝もそれはそれで高揚感があるが
僕は、この時期の朝が好きだ。
ひんやりとした空気に、控えめな虫の鳴き声。
夏が終わったなと感じさせるこの空気感がたまらなく好きだ。
さて、減量中の僕もだが。
人間、ある程度体脂肪率が少なくなってくると
お尻の厚みもなくなり、対サドルへの防御力も弱くなる。
お尻の脂肪が少ないと、サドルは容赦なく僕の肛門を攻撃してくる。
サドルと肛門の摩擦だけならまだ耐えられただろう。
しかし、僕のケツには剛毛とまではいかないが
毛が生えている。
その毛たちが研磨剤となり、まさに今、僕の肛門をゴリゴリと削ってきている。
僕は思った。
…
……
………
そう、ケツ毛はおろか
陰毛と呼ばれる毛たちって、存在意義なくね??
ないよね???
だって、普段パンツ履いてりゃ全く見えねぇし
何故か部屋のいたるところに散らばりやがるし…
久々に実家に帰って、ハリー・ポッター懐かしぃ~~!!
と思いながらページめくったら誰のかわからない陰毛出て来て
すっごい嫌な気持ちになったし。
じゃあ脱毛しちゃおうぜ!!!
って事で初めて脱毛サロンに電話してみました。
Prrrr…ガチャ
「コチラ○○クリニックです~」
「あ、あの~VIOの脱毛をお願いしたいんですけども~~…」
「VIOですね!承りました~。お客様~~麻酔が別料金になりますがどうなさいますかぁ~~??↑↑」
「え…麻酔……?」
「え、ちょ……み、みなさんどうされてるんですか…?」
「そうですねぇ~女性の方はされない方がほとんどですかねぇ~~?」
「あぁ~そう、なんですねぇ…」
「じゃあ、麻酔なしで」
「かしこまりました~~」
ガチャ…
勢いと懐事情から麻酔なしで予約をしてしまったが
まぁこれも経験。いざとなればその場で麻酔をしてもらおう。
いや、まて。
女性はほとんど麻酔をしないとは聞いたが、
男性はどうなんだ…?
なぜ受付の方は「女性は」と言ったのだ…?
得も言われぬ不安に襲われ
僕はスマートフォンに語り掛ける。
「お、オッケーグーグル…【VIO 脱毛 痛い 男】」
ピコン
え…
めちゃくちゃ痛そうやんけ!!!
どうする!?
どうしちゃうのよ!!?
僕の陰毛事情!!!!
後半へ続く!!!