6月から、手で公開する予定に載せてきた記事が、初めて公開できたのは10月6日でした。記事は書けていました。公開までに手に残っていたのは、図・貼り付け・過ぎた予定の把握といった作業で、僕の場合は、画像を作る手間で回らなくなっていました。
この記事は、そこを片付けたいまの仕組みの設計図と、そのまま置けるひな形の ZIP(45ファイル)です。AI で note を回したい人、とくに、書くのは AI に任せられても公開の前の手作業が残っている人に向けて書きました。
書く道具は、いま使っている AI のチャットのままでかまいません。この仕組みが受け持つのは、書く前の事実の表と、書けたあとの検査・図・下書き・予定・報告です。動かすのは Claude Code(パソコンで動く AI の道具)なので、Claude Code を使っている人、これから使う人向けです。
僕は、依頼と報告の置き場所を1か所にまとめて、いま5つの note のアカウントを回しています。僕の note のアカウントでは、10月6日から14日までに4本を公開しました。うち2本は、予定の時刻を過ぎてから出しています。仕組みのおかげ、と言えるほどの数ではありません。
前のやり方:書くのは速いのに、公開の前で止まった
AI に記事を書かせる所までは、速くなっていました。止まっていたのは、そのあとです。公開までに、手にはこれだけ残っていました。
- 書けた本文を、note の編集画面に貼る
- 本文の中の図の指示を、別の画像の AI に貼って、図を作らせる
- できた図を、本文の決まった場所に1枚ずつ貼る
- 過ぎた予定を、自分で覚えておく
前の仕組みでは、画像の指示文が出てきて、それを毎回 GPT Image に作らせながら、文章の最終確認をする流れでした。画像の作成に時間を取られて、回らなくなりました。
予定表も、毎日の予定の知らせもありました。ただ、そのころの知らせは、予定日を過ぎた予定を載せない作りでした。過ぎた公開ほど、見えなくなります。
9月8日に、公開の前に置いていた画像の手作業を取り下げ、いまある見出し画像で出す形に決めました。それでも、9月中は1本も出ていません。画像の手入れも、9月28日には公開の手前に戻ってきていました。
いまの仕組みの全体

いまは、1本の記事がこう流れます。
- 朝、Claude Code に「おはよう」と打つと、今日の一覧が出る。いちばん上に、僕にしかできない1手が1つだけ書いてある
- 頼むと、AI が企画を立てて記事を書き、別の AI たちが事実と読みやすさを確かめ、審査にかける
- AI が図と見出し画像を描き、貼る順に番号を付けたフォルダに置く
- AI が note の下書きに本文を入れ、保存を確かめて止まる。公開は押さない
- 報告が戻る。頭に、決まった2行(終わったか・僕の1クリックが要るか)を置かせてある
- 僕は下書きを開いて読み、画像を置いて、公開を押す
- 公開したと伝えると、AI が公開を確かめて、公開の記録に1行書く
朝の一覧・判断のメモ(人に選んでもらう問いを書いた1枚)・報告の2行は、AI の秘書室(いくつもの仕事を AI に任せる仕組み)の一部です。この記事は、そのうち note を回す所の設計図です。
書く所:AI どうしで確かめて、審査にかけてから僕に来る
「AI が記事を書く」の中身が、いちばん作り込んだ所です。1本の記事を、何人もの AI で分けて受け持ちます。照らし合わせと審査は、Claude Code が呼び出す別々の AI(サブエージェント)の仕事です。記事ごとに、使う手は少しずつ違います。
- 企画:AI が、題と芯(その記事で言い切る1〜2行)を立てる
- 事実の表:書く前に、使ってよい事実を1行ずつ並べる。行ごとに、どこに書いてあった事実か、どこまで言ってよいか、どう言い換えてはいけないかを持たせる
- 照らし合わせ:表を作った AI とは別の AI が、表の出どころを自分で開いて、言い過ぎや数え違いを探す
- 書く:書く役の AI への指示には「台帳に無い数値は書かない。」と入っている(台帳は、上の事実の表のこと)。記事を書く仕組みで書く時は、3つの角度で3本を別々の AI に書かせ、1本を選んで、ほかの良い所を足す
- 読み手役:決まった人物になりきった AI に、前の版を見せずに読ませ、分からなくなった所を数える
- 審査:11の役(編集者3・読者役・独自性・あら探しの役3・出どころの監査・完全性・読みやすさ)に分けた AI が、それぞれ採点する
審査の点は1点満点で、合格線は、無料の記事で 0.85、有料で 0.90 です。点が足りていても、作り話や事実の誤りが見つかれば落ちます。落ちたら、指摘された所だけを直して、もう一度審査します。1本につき5回までです。
僕のところに来るのは、合格した版か、届かずに止めた時は、点のいちばん高い版と最後の版の見比べです。どの版で出すか、出すかどうかを決めるのは僕です。僕が読んで OK を出したものだけが、公開に進みます。合格の線に届かないまま、直して出した記事もあります。
この書く所の指示文の全部は、ZIP に入れていません。入っているのは、事実の表の見本・検査・審査です(審査は、読みやすさの役を足す前の10席の形)。
もう1つの AI:Codex 側のチームと組んでいる
記事づくりに関わるのは、Claude Code 側だけではありません。10月14日から、もう1つの AI(OpenAI の Codex)の側のチームとも組んでいます。検索での見つかりやすさと、記事に広告などを足す時の確かめ役も、いまは仮に Codex 側に置いています。
受け持ちは、決めてあります。
- 書く・僕の文体・予定表は、Claude Code 側
- 独立の確かめ・数字の比べ・Codex でしかできない所は、Codex 側
一方が作ったら、もう一方が独立に確かめ、根拠を確かめてから、作った側が直します。
たとえば10月14日、記事の組み立ての案を Claude Code 側が作ると、Codex 側が独立に確かめて、直してほしい点を8つ返してきました。Claude Code 側が直した版を、Codex 側が実際のファイルで確かめ、組み立ての段階として条件つきで通すまで、約8分。この間、僕の手は使っていません。
ほかにも、こんなやり取りがあります。
- Codex 側が作ったテストの直しを、Claude Code 側が手元で回して確かめた
- Claude Code 側が止まっていた間に Codex 側が入れていた直しを、戻った Claude Code 側が入れる前に問い合わせ、中身が同じと分かって、入れる予定をやめた
Codex が得意な所を向こうへ送る時も、返ってくる時も、画面を開かずに行き来します。Codex 側からの文は、番号を付けて、中継だけをする別の AI のセッションを通してこちらに届きます。
10月15日には、向こうから届いた文にこちらが返し、その返事が人の手なしで Codex 側の会話まで知らせとして届くところを、1回通しました。向こうの受け口を止めていた間に着いた返事も、動かし直したあとで1回だけ拾えています(読み直しても、同じ返事は1件のままでした)。
知らせが届いたことと、頼んだ仕事が済んだことは、別に確かめます。動くのは、Mac と、それぞれのアプリと、中継の係が動いている間だけです。
この2つの AI の連携の組み方は、次に出す予定の、別の記事(有料・ひな形つき)にまとめます。
前と比べて
かかる時間も、手の数も、測っていません。変わったのは、手の中身です。
- 消えた手:図の指示を別の AI に貼って作らせる・過ぎた予定を覚えておく(過ぎたら、状態を見るコマンド=Claude Code に打つ決まった一言の、いちばん上に出る)
- 軽くなった手:本文を貼る → AI が下書きに入れる/図を1枚ずつ貼る → AI が描いた画像を、番号順に置くだけ
- 残した手:読む・決める・公開を押す
SNS の知らせは、まだ半分です(10月15日の時点)。Threads は、公開したあと僕が1行打つと、決めた文面が時刻に出ます。X は、文面が僕に届く作りで、投稿は僕の手です。
note の公開までに、僕の手に残るのは次の5つです(有料の記事なら、有料ラインと値段も公開の時に入れます)。
- 下書きを開いて、読む
- 画像を、フォルダから置く
- 本文の最後の行のタグを、公開の画面のタグの欄へ移す(タグの欄は「公開に進む」の先にあり、下書き保存で止まる AI はそこまで行かないため)
- 公開を押す
- 公開したと、AI に伝える
画像は、AI に編集画面から入れさせた回もあります。手間取ることがあったので、いまは僕が置いています。その方が早かったからです。
この記事で渡すもの、渡さないもの
- 渡すもの:部品ごとの組み方(こう組んだら、こう動く)と、確かめ方/決まりの原文/実際に踏んだつまずき5つ/ひな形の ZIP(45ファイル)
- 渡さないもの:読者数や売上の話/記事を書く仕組みの指示文の全部/note の下書きへ入れる道具のコード(かわりに、AI にブラウザで下書きを入れさせる頼み方を入れました)/SNS の予約投稿の仕組み
効果は約束しません。
向くのは、Claude Code を使っている(これから使う)人で、note を決まった曜日に出したい人です。アカウントを増やしたい人にも向きます。
向かないのは、Claude Code を使わない人と、公開まで全部を自動にしたい人です。この仕組みは、公開を人が押す前提で組んでいます。
要るのは、Claude Code と、ターミナル(パソコンの、文字でやり取りする画面)でコマンドを1行打てることです。
Claude Code の利用料は、ご自身の契約のとおりです(僕は月額の定額のプランの範囲で動かしています。SNS の告知の文づくりなど、仕組みの一部は従量の API に移しています)。ZIP の道具は、API の鍵なしで動きます(キットの中に、API を呼ぶコードはありません)。
ZIP の道具を動かすなら、Python 3.9 以上と PyYAML も要ります。画像を書き出すなら、Playwright も入れます。確かめたのは macOS だけで、Windows では確かめていません。
ZIP の中身
ZIP は45ファイルです。README(はじめに読む1枚)と、4つのフォルダ。かっこの中はファイルの数です。
- docs(7):読む手順書。組む順番・AI にどこまで任せるかの分け方・審査の作り・図の作り方・踏んだ落とし穴20個・記録の原文・AI にブラウザで下書きを入れさせる頼み方
- core(7):どのアカウントにも当てる決まりと、文章の検査(段落が長すぎないか、など)と、見出し画像の型
- hq(15):AI への依頼と、AI からの報告の置き場所。依頼文と報告のひな形と見本(下書き入れの依頼文を含む)。アカウントが増えた時の、朝の一覧のひな形
- workspace(15):note のアカウント1つぶんの作業フォルダのひな形。決まり・予定と公開の記録・予定を見張る道具・検査と審査・図を書き出す道具と見本
有料の部分では、部品6つ(報告が戻る場所・公開の日・AI を止める線と下書き入れ・図と見出し画像・検査と審査・書く前の事実の表)を、こう組む・こう動く・気をつける所の順で書き、ZIP を開いた日の手順と、踏んだつまずき5つを付けました。
最初の2つ(報告の2行と、過ぎた予定に出る ⏰ の印)は、ZIP の見本だけで、買った日のうちに動きを確かめられます。
