キジハタ
せんたの戯言
マスターズガイアキャンプ期間中。多くの時間を大好きなヤス突きに没頭した。ヤスは、無駄に殺生しなくていいし(途中で逃がす時もあるから100%とはいかないけれど)海を汚すこともないし、自分対サカナのシンプルな構図もいい。「この大物を捕って、みんなに見せたい!」なーんて邪念が入るとまあ、取り逃がす。そして、自分の人間らしさに呆れる。
で、だ。なんだかこの3日間はツイていた。もしかしたら大潮だったのも関係するかもしれない。初日は浅瀬を移動していたボラをGET。二日目は見たこともないキジハタの親分みたいな大物が目の前に現れて、勝利。最終日もでっかいメバルを捕らえた。もちろん、対峙している私の満足度は最高潮。だけれど、それだけではなく。
キジハタなんて、物凄かった。私が腰にぶら下げて陸へ戻ると、みんなが「おぉ!」となる。ヤスで魚を捕ることがどんなに難しいかわかっているメンバーは、仲間の手柄でも嬉しくなる。そして、脂がのりにのりまくっている身を見ると、捌きながらテンションが上がる。三枚おろしの名手「あんくん」に頼んできれいにさばいてもらって、みんなで舌鼓を打つ。10人以上いてもみーんなの口を満たせる量であった。
1つの命で、ここまでしあわせをつくれるキジハタの親分。あそこまでの大きさになるのにどれだけの歳月がかかっているのだろう。親分にも、豊かな内浦の海にも感謝した1日だった。