画面越しの「可愛い」と、私。

せり。

せり。

SNSを開けば、今日も誰かの「最高の一日」が流れてくる。

フリルのついたブラウスに、淡い色のロングスカート。

お人形さんみたいに華奢な肩。

そんな可愛い服を完璧に着こなして、お洒落なカフェで微笑んでいる同い年の女の子たち。

画面の中の彼女たちは、まるで光そのものを纏っているみたいに眩しい。

正直に言えば、めちゃくちゃ憧れる。

私もあんなふうに、自分を「可愛い」と信じて、誰かに見せびらかしてみたい。

でも、ふとスマホを置いて鏡を見ると、そこにはいつもの私が立っている。

バイトで段ボールを運ぶために選んだ、色気のない服。

少し猫背気味の、可愛げのないシルエット。

「もし、あの服を私が着たら」

なんて一瞬だけ想像してみるけれど、すぐに頭の中で打ち消してしまう。

私が着たら、きっと服だけが浮いて、なんだか無理をしているみたいに見えるんじゃないか。

あの子たちみたいに、自然な「正解」として着こなせる自信なんて、どこにもない。

私には、あっち側の世界に踏み込む勇気も、自分を「可愛い」と思い込むための準備も、まだできていない気がする。

憧れれば憧れるほど、画面の中と現実の距離が浮き彫りになっていく。

あの子たちがキラキラした魔法にかかっている時間に、私はスマホの光を消して、ただの自分に戻る。

キラキラした世界は、指先でスクロールして消せる。

でも、その後に残る「何者でもない私」の質感だけは、いつまで経っても消えてくれない。


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この記事のライター

せり。

20歳、工場で梱包の仕事をしています。 身長は167cm。周りからはしっかりしてそうに見られるけど、中身はボロボロで、本当は女の子らしい可愛いものにずっと憧れています。 体力もメンタルも自信がなくて、週3日働くのが精一杯な、訳ありの一人暮らし。 夜、布団の中でスマホの明かりだけを頼りにしている時、どうしようもない孤独に飲み込まれそうになります。

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